こんにちわ!かつやんです!
ブセファランドラはインドネシアのボルネオ島に自生するサトイモ化の植物で、葉にラメが入ったり水中で花を咲かせる非常に珍しく美しい特徴を持った水草です。
流通されたのも割と最近で、現在世界中のアクアリストから注目を集めている人気の水草です。
またブセファランドラとは種類の総称で、現在100種近い種類があり、それぞれ葉の形・大きさ・色合い・ウェーブ・ラメ質が違う為コレクション性が高いのも人気の理由です。
流木や石などに活着させて飼育する事が多く、 飼育自体は容易で高光量・CO2添加も不要で育成ができる為、初心者の方でも気軽に挑戦できる水草です。
しかし成長が遅い為コケ問題に悩まされる事も多く、中々増やす事が出来ない為比較的値段も高価な物が多いです。
この記事ではブセの魅力や特徴・育て方、流木や石への活着、増やし方、種類、コケ対策についてどこよりも詳しく解説します!
- ブセファランドラの特長と魅力
- ブセファランドラの飼育環境
- ブセファランドラの活着のさせ方
- ブセファランドラの増やし方
- ブセファランドラのレイアウト
- 飼育の注意点【苔問題】
- ブセファランドラの種類
- ビギナー向けブセファランドラ
- まとめ
- あなたにおススメ関連記事の紹介!
ブセファランドラの特長と魅力
名前 | ブセファランドラ |
学名 | Bucephalandra sp. |
分類 | サトイモ科、ブセファランドラ属 |
分布 | ボルネオ島 |
育成難易度 | ★★★☆☆ 普通 |
育成光量 | 少なくてOK |
CO2添加 | 添加しなくても飼育可能 |
生長速度 | かなり遅い |
植栽位置 | 前景〜中景 |
ブセファランドラはボルネオ島に自生するサトイモ化の植物で水中で白い花を花を咲かせたり、葉には美しいラメを持つ珍しい特徴を持つ水草です。
ブセファランドラは種類も多く、種類によって『葉の形状・大きさ・色・ラメ質』等が違う為それぞれに魅力があります。
一見飼育が難しそうにも見えますが、成長も遅くトリミングの手間も少ない為ビギナー~ベテラン迄幅広い層に人気があります!
ブセファランドラの飼育環境
ブセファランドラは比較的丈夫で育て易い水草です。
陰性水草の為高光量を必要とせず、GHや水質もそこまで気にする必要はありません。
しかしブセは成長が遅くコケ問題については対策が必要です。
コケ問題については下記で詳しく解説するのでここでは基本的な飼育環境について解説します。
キレイな飼育水で育てる
ブセは主に流木や石に活着させて育てます。
基本きれいな水を好む為、水換え頻度は多めに行います。僕は2週間に1度1/5を目安に行ってますが、一緒に飼育している生体の種類や数に応じて調整して下さい。
水槽内の循環を良くする
比較的止水より水槽全体に緩やかな循環があった方が良く、バクテリアを育てやすい底面濾過や外部濾過フィルターを使用して水槽内の水を循環させましょう。
ソイル低床で育てる
低床は選びませんがソイルがおすすめです。
水質を弱酸性に保ち、栄養豊富な為他より成長も安定します。
栄養系ソイルより、栄養系と吸着系のハイブリッドソイルがおすすめです!
■■ マスターソイルネクスト ■■
※初心者の方なら吸着系ソイルもアリです、ブセは成長が遅く富栄養化した水質に光量や水換え不足が重なるとコケ問題に悩まされます。
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光量の照射時間は1日4〜5時間
元々ブセは陰性水草の仲間の為、他の水草の影になる場所でも育つ事が出来、強い光量を必要としません。
ビギナーの方は特に拘らず一般的なLED照明で1日4〜5時間を目安に照射すればOKです。
その他キレイに育てるなら
ブセをより美しく育てたい方は太陽の波長に似た水草専用のLEDを使い、CO2を添加しましょう。
上の写真は実際CO2なしで水草飼育向けの波長を持つLEDで育てたブセです。
決して赤くなる・緑になるのではなく、その種が持つブセの本来の色をキレイに出し、成長を早める事が出来ます。
僕のおすすめLEDは『ゼンスイマルチカラーLED600』は光量調整もできるし波長が綺麗で水草がキレイに育ちます。
▼詳しくはコチラの記事で解説します▼
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ブセファランドラの活着のさせ方
ブセは流木や溶岩石に活着させて育てます
長くなるのでここでは簡単に解説します!
下記に詳細を書いたリンクを用意してます。
ブセは岩か流木に活着させます
小さな溶岩石に活着させると移動やレイアウトが楽になる反面、成長速度が途中で遅くなります。
群生をさせたい場合や大型ブセなら予め大きめの土台を用意しましょう。
用途・目的・ブセの種類によって使い分けます。
活着は3ヶ月みよう
ブセは完全に活着するまで3ヶ月程要します。
ぼくは100均の刺繍糸が一番おすすめです。
理由はモスコットンでは2ヶ月で溶けてしまい、ビニタイは複雑な形状の物には使えません。
ナイロン性の糸はキツく縛ると茎を痛めてしまう事がある為です。
活着土台は溶岩石
流木については形状種類は問いませんが、岩であれば圧倒的に溶岩石がおすすめです。
理由は多孔質でバクテリアが住み着きやすく、仮根がしっかり活着する為です。
■■ 溶岩石 S ■■
他にも活着時正面を決めたり、伸び代を作ったり簡単な一手間でより美しい活着が出来ます。
コツや方法を知りたい方は下記の記事をどうぞ!
▼詳しくはコチラの記事で解説します▼
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ブセファランドラの増やし方
ブセファランドラは株分けで増やします
増やし方は『株分け』で増やします。成長してきたら茎の中間でカットして、新たに流木や石に活着させます。
しかしブセを増やすには少しポイントがあります。ブセは株の傷に弱く切り方が雑だとそこから溶けたり、成長が遅い為切るタイミングを誤ると、更に成長を更に遅くさせたり、新しく出てくる葉が小さくなり魅力を半減させてしまう等の弊害があります。
株を傷つけるとそこから溶ける事がある。
・充分に成長させてから株分けをする
株が小さくなるとその分成長が遅くなり葉も小さくなります。
うまく株分けが出来れば密生した美しいブセファランドラの株を作る事もできますが、そのポイントは下記の記事でまとめてますので是非お読み下さい。
▼ ブセを株分けで増やす方法! ▼
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▼ ブセの葉や株が大きく育たない原因 ▼
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ブセファランドラのレイアウト
主に前景〜中景で活躍します
ブセは他の後景草と呼ばれる部類の水草に比べると株が小さい為、基本前景や中景で活躍します。
強い光を必要としない事から他の水草が育たないような影になる場所にも配置することができ、前景と後景の間に用いられる事が多い。
活着次第で活躍の幅が広がる
石や流木に活着出来るので、小さい溶岩石や流木に巻きつければレイアウトの変更が容易になり、苔が生えた際にも取り出し易く使い勝手も良くなります。
また活着をうまく使い、高さを出した所に大型ブセを活着させれば後景としても活躍します。
他にもブセは一箇所に同じ種類の水草を隙間なく育てる『群生』にも向いています。
希少なブセを大量に使うので難易度は高いのですがブセの群生レイアウトは非常に美しく人気があります。
▼▼ ブセファランドラ群生のさせ方 ▼▼
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飼育の注意点【苔問題】
ブセファランドラは成長が遅い為、コケ問題は最大の課題です。
水槽に生えるコケの中でも黒髭ゴケは一度発生すると他の水草にも発生しやすくなるので要注意!
ブセのコケ対策のポイントは『予防』と『改善』です。
ブセのコケ予防対策
② バクテリアを活性化させる
③ 光量の照射時間に気を付ける
④ 苔取り生体を事前に導入しておく
そして一度苔が生えた環境は『改善』が必要です。苔が生えたらコケ取り生体に食べてもらうでは根本的な改善にはなりません。
▼ブセのコケ対策『予防』と『改善』!▼
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苔取り生体を入れる
ブセにコケが生えたら直ぐにコケ取り生体を導入して取り除きます。
コケがついた状態で放置するとブセ全体にコケが周り光合成ができず弱ってしまいます。
下記の記事に本当に役立つブセと相性の良いコケ取り生体を紹介してます。
▼ブセにおすすめコケ取り生体5選!▼
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取り急ぎヤマトヌマエビ・サイアミーズフライングフォックス・ラムズホーンは超優秀なので入れておきましょう!
苔取り貝に関しては苔取り能力が高く優秀ですが卵を産みつけたり、食害を起こす生体もいる為入れる際には注意が必要です。
ラムズホーンの様に水槽内で増えられては困るという方は下記の記事で好みのコケ取り生体を選びましょう
▼ 優秀なコケとり貝ランキング ▼
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苔の種類別物対処法
実際ブセにコケが生えてしまった場合、基本水換え頻度を増やしがら改善をしつつ、そのコケを食べてくれる生体を入れるのが一般的です。
ブセに主に生えやすい苔は、『茶ゴケ』『糸状苔(アオミドロ)』『斑点状苔(スポットゴケ)』『サンゴ状苔』『黒髭苔』等が挙げられます。
苔はそれぞれ種類に応じて食べる生体が違う為、ここでは簡単に苔の種類と相性の良い生体を紹介します!
▼詳細はこちらの記事へ▼
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茶ゴケ・糸状苔・サンゴ状苔
『ヤマトヌマエビ』が最も適任です。
茶ゴケは『ラムズホーン 』や『オトシンクルス 』
で対策が出来ますが、糸状苔とサンゴ状苔が生えた場合はヤマトヌマエビが適任です。
▼▼ コケ取り能力最強!ヤマトヌマエビ ▼▼
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『斑点状苔』(スポットゴケ)
他の苔より強力についてしまう為、『ラムズホーン 』や『オトシンクルス 』が効率よく落としてくれます。
水槽壁面や岩についてる場合ならフネアマガイやプレコが向いてますが、ブセの葉についているなら軽くて小回りが効くこの2種がベストです。
▼▼ ラムズホーンのコケ取り能力が凄すぎる ▼▼
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『黒髭苔』
黒髭苔の対策には『サイアミーズフライングフォックス』か『シルバーフライングフォックス』の2択です。
ヤマトヌマエビも対策は出来ますが完全に駆除するなら上記の2種をおすすめします。
▼▼ 黒髭苔にはサイアミーズ ▼▼
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ブセファランドラの種類
ブセファランドラは種類の総称で実際ブセファランドラは100種近く存在します!
それぞれ葉の大きさ・形状・色合い・ラメ質等が違い、非常にコレクション性が高くブセの熱狂的なファンは沢山います!
私も現在50種近くのブセを飼育しているブセコレクターです!(笑)
これはほんの一部ですが、僕の育てているブセ30種の紹介です!代表的な種類を載せています。
▼ブセの種類を紹介!おすすめ30選▼
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大型化する種類もある
ブセの中には葉や株が大型化しやすい種類がいます。
ブセはトリミングのしすぎによる弊害で極端に葉が小さくなる事も多いです。
そんな方には大型種はおすすめです!
▼ブセファランドラ大型種10選!▼
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ビギナー向けブセファランドラ
最後にこれからブセの飼育を始めたい方向けに何種類かおすすめのブセを紹介して終わりたいと思います。
比較的流通量が多く、昔から今も人気のあるブセを数種類紹介します!
ブセファランドラSP.クダガン
流通量も多く非常に人気の高い種類です!
大きさは中程度で赤みが強く、細葉でウェーブが強く水槽内でも目立つ水草です。
クダガンは流通量も多くブセファランドラといったらクダガンと言われるくらい人気が高い種類です。
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ブセファランドラSP.クアラクアヤン2
葉の形状は長楕円形でクリプトコリネのような形状、ウェーブは控えめです。
色合いは茶褐色の強い緑色で水中葉は酸性〜中性を好みピンク色の蕾を持ちます。
ポピュラーな種類で流通量が多く、群生にも適した種類の一つです。
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ブセファランドラsp. ブラウニーゴースト
ゴースト特有の紫が美しく、成長と供に赤みが増し深く落ち着いた深い色合いに変化します!
暗めな葉の色にラメ質が大きく多い為、キラキラ光って見えます。
非常に人気のある種類で流通量も希少です。非常に人気で一昔前はネットでは買えなかった希少種です。
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ブセファランドラsp.シャイングリーン2
葉に丸みがあり中〜大型種ですが、葉の枚数も多い為群生向けの種類です。
新芽はピンクになるのでキレイに育てると丈夫がピンク株が緑と美しいグラデーションを堪能できます。
次々と葉が出る為、切れたりかけたりしても比較的早めに次の葉が出てきます!買って損のない品種です!
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まとめ
ブセファランドラはとても美しく多様なレイアウトで活躍する為、人気のある水草です。
ラメを持った葉や水中で花を咲かせる等他の水草には無い珍しい特性も人気の理由です。
種類も多くそれぞれ形状が違うので1個育てると他も育てたくなりますよ!
ネイチャーアクアリウムは勿論、エビや熱帯魚の水槽にとてもマッチします!
ブセファランドラを美しく群生させたレイアウトは圧巻です!是非ブセファランドラを育ててみませんか??
このブログではアクアリウム関係の情報を提供しています!
よろしければ是非読者になっていただけると幸いです!
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