こんにちわ!かつやんです!
今回はタナゴ繁殖用二枚貝の上手な飼育方法と導入手順について紹介します!
自然界からとってきた又は購入してきたばかりの二枚貝をいきなり水槽に入れるのは危険です!
二枚貝の飼育は魚に比べると少し難易度が高めです。
上手に育てられれば水質浄化にも役に立ちますし、
下手に取り扱って魚の観賞水槽で貝が死んだ場合、
水質が悪化して魚が水面に浮いてしまうこともあります。
でも正しい手順を踏むことで問題なく水槽に導入する事が出来ます。
尚、これは私個人の経験に基づいたやり方なので人それぞれやり方は違うと思いますが参考程度に。
貝を買った(採った)ら最初にする事
貝は自然界からとってきた場合、ペットショップで購入した場合のどちらの場合も魚の飼育水槽に入れるまで1週間は様子を見る事をお勧めします。
理由はどちらもリスクが考えられるからです。
自然界でとってきた場合には小さなヒルや、寄生虫、菌を持っている場合があります。自然界の川はいくらキレイでも様々な菌が存在しています。
ショップで購入した場合、ペットショップでは特にグリーンウォーターや餌になるものが入っていない事も多く、ほとんど栄養が取れていないケースもあります。
一度発泡スチロールやバケツ等にキレイな飼育水を作り、貝の中の水を入れ替えます。更にはバケツ内にグリーンウォーターや豆乳等貝の餌になるものを与え栄養補給を行い、健全な状態にしてから水槽に入れていきましょう!
①貝をブラシで洗います
まず飼育水を少量入れた洗面器などの容器に貝をいれやらわかめの歯ブラシ等で貝の表面を洗います。
特に天然ものの貝等の表面にはヒルの幼生や寄生虫がくっついてる事があり、ヒル等がいた場合貝の中でタナゴの稚魚が捕食されてしまう場合もあります。
今回はいませんでしたが、洗い終わった水に白い糸状の寄生虫や赤虫サイズのヒル、ヒドラの様な生物等が出てくる事があります。
↓洗い終わった貝。
②水温は必ずチェックして水合わせ
まず、貝は23度以上の水温を好みません。
※24度以上の水槽内に貝を入れるのは危険です。
水温が適正かどうか確認し、23℃以下である事を確認します。
念のため貝を湿らせた新聞紙に包んでビニールに入れる。
この状態で水槽の中に1時間程。もしくは新聞紙に包んで少量の水をかけながら水温合わせをして入れています。
まず1週間様子を見る理由
魚の飼育水槽にはいきなり入れずに、バケツや発泡スチロール等の容器に入れて砂の入ったタッパーなどに立てて1週間様子を見ます。
貝を購入する前にこの様な貝飼育環境を整えておくと良いです。
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⇧この発泡スチロールを使った簡易水槽はすぐに低コスパで作れるのでおススメです。
それでは、1週間様子を見る理由を説明します。
理由は大きく分けて3つ!
理由1.弱っている貝を見分ける。
ネットショップや天然物にしても、弱っている個体の場合1週間もしないで死んでしまうケースがあります。
いくら慎重に水温や水質を合わせをしても、以前の飼育環境と大きく変わったり、ペットショップの店頭にいた期間によっては栄養不足等も考えられます。様々な要素で死んでしまう場合があります。
貝が死んでしまう原因は主に
・水温 (特に夏季。24℃以上が危険。)
・餌不足 (餌になるプランクトンがない。)
・環境変化 (正に導入時です。)
貝は水槽内繁殖は正直難しく殆どが天然個体である事が多い。
貝は寿命が長い為、寿命による死はほぼあり得ません。
採れたてが一番元気ですが、仮に買った直後とは言えペットショップの餌の無い環境に1ヵ月ならんでいたのなら既に弱っていると考えて良い。
10個位購入すると1.2個はすぐ☆になる事がある。
水槽内で貝が死ぬと水質は悪化します。臭いも酷いしリセットまたは多めの換水。下手したら水質悪化→酸欠で全滅もあります。
まずはタッパーに貝を刺してバケツや発泡スチロールで1週間様子を見ましょう。
理由2.匂いをとる・悪い水を吐かせる
タッパーに多めの砂を入れて貝の水槽(魚生体のいない水槽)に沈めていきます。
1.2日程経つと貝が潜ったり、口を大きく開けてます。
まぁ最初は水が臭い!
もともと貝が含んでいる水が悪いのか知らないけど、まぁ最初は臭いです!
ある程度数を入れると特に感じます、室内の水槽に入れてこの匂いされたらキツいので水を換水しながら様子を見ます。1週間程でほぼ無臭にはなります。
⇧この状態で1週間程室外でキレイな飼育水に入れておくとかなり臭いが取れます。
もし明らかにドブくさい臭いや少しでも水にとろみを感じたら水はどんどん取り換えましょう。
理由3.貝の栄養補給をする
良い水質で健全な状態にしたら、貝に餌を与えます。
水槽内が水草豊富でプランクトンなどが発生してればよいのですが、一般的に水槽内では貝が生きていくのに充分な栄養が取れない様です。
この発泡スチロールやバケツにグリーンウォーターを入れて貝に栄養を取らせます。
入れた直後は緑色になりますが、2.3日後には水が透き通ります。
それだけ貝が餌を食べている、濾過してる証拠です。
観賞用水槽にグリーンウォーターを入れるのは気が引けますし、フィルターも汚れてしまうので、水槽内で餌を与えたい時はシェルエースが良い。
※少し高いと感じるかもしれませんが、総合的に考えると安いです。冬場の越冬や、水槽内での餌やりに向いています。
餌が食べるプランクトンや餌とは??
貝の餌は主にプランクトンです。
クロレラなどの貝の餌を入れても良いし、グリーンウォーター等でも与えることが出来ます。
ウィローモス等の苔類を入れておけば自然繁殖もしやすくなります。
一応先述したシェルエース・グリーンウォーター以外ならこの辺です。
ちなみに私は使用した事ないのですが、豆乳も良いらしいです。
私的に冬場なら試してもいいのかなと思いますが、試したことはありません。
この後の繁殖方法を詳しく知りたい方はこちらをお読みください⇩⇩
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今回産卵に使用した貝はコレ
マツカサガイ
丸っこい形状で黒又は濃褐色の殻皮で覆われています。
貝殻の表面にボコボコした松かさの様な模様があり、名前の由来である。
底砂 … 半分程度潜れる深さがあると良い。
大きさ… 5cm 〜 7cm。
分布 … 沖縄を除く日本全土に生息。
水温 … 7~27℃※28℃以上は危険域。
特徴 …
琵琶湖などに多く生息していて西側のタナゴとの相性が良い。
他の貝に比べ20℃後半の水温でも生きている事が可能。
1個当たりからとれる数は大きい貝より少ない。
半分低床に入っていれば顔を出すので比較的産卵しやすい。
カワシンジュガイ
長細い形をしており、貝殻は殻長が10cmを超える。
淡水に住む貝では大きな種類です。
底砂 …貝が8割埋もれるくらいの底砂があると良い。
大きさ… 10cm 〜 12cm
分布 … 九州と四国を除く本州・北海道に生息。
有名な産地は北海道。本州では日本海沿岸の河川に多く分布。
水温 … 5~23℃※24℃以上は危険域。
特徴 …
比較的大きく、タナゴが興味を持ちやすいです。
高温に弱く24℃以上が難しい為飼育難易度が高い。
大きさがあるせいか1個当たりからとれる数が他の貝より多い。
自然界では砂の中に完全に潜っている為潜ろうとする癖がある
繁殖させるために容器で少しは頭を出すように工夫する必要がある。
まとめ
今回は二枚貝を水槽に入れる前の注意点を紹介しました!
何度か二枚貝を使ってタナゴを繁殖させたことがありますが
貝は水温、水質、餌どれをとってもちょっと難しいです。
ポイントは魚を飼育している水槽内で死なせない事です。
水槽内で貝が死ぬと水質は超悪化します。
下手したら全滅しますし、リセットも余儀なくされます。
私は以前初めて貝を入れた数日後、仕事から帰ってきたら貝2匹が死んでいて水槽内のタナゴが酸欠で水面に浮いて全滅していた苦い過去があります。
貝が死んでしまいやすい時は。
- 水温上昇する夏季。
- 餌が少ない餓死。
- そして、環境変化の多い導入時です。
まずはいきなり貝を水槽にいれずに、
・水温・水質合わせをする。
・よく洗ってヒルや寄生虫を取り除く。
・弱い個体を見分ける。(水槽内で死なせない)
・匂いをとる。
・餌となるグリーンウォーターを作る。
この辺がポイントかなと思います。
既に弱っている個体は1週間で死んでしまいますし、宜しくない環境にいた貝なら一度体内の水をキレイな水に変えてあげないといけません。
貝を育てるのは少し難しいですが、貝は環境さえ整っていればカワシンジュなんかは100年だって生きますし、水質浄化作用があるので魚にもとても良い影響を与えます。
二枚貝の導入はタナゴの繁殖に必要になりますので是非挑戦してみてください!
タナゴの繁殖をしてみよう!
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