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効果的な木酢液の使用法!大切なブセを溶かさず黒髭苔を撃退するコツ


こんにちは!かつやん (@tanagokatsuyann)です!

ブセファランドラの葉や茎に黒髭苔が生えてしまった経験はありませんか?
黒髭苔はブセやアヌビアス等の成長が遅い陰生植物に発生し易く、苔類の中でも最も厄介な苔です。

ブセについた黒髭苔は結論木酢液を使用して枯らすのが最も手っ取り早いです。

しかし木酢液は使用方法が難しく、一歩間違えると大切な水草を枯らす事になります。

この記事では極力ブセにダメージを与えず、水草に生えた黒髭苔だけを木酢液を使用して枯らす方法を紹介します!

木酢液の使い方や注意点・希釈するべきか?何分放置するべきか?等詳しく書いていきます!

高額な水草を溶かしてしまうリスクを減らし、挑戦してみましょう!

※全部読むと若干長いです、その代わりブセへのダメージを大幅に削り苔のみを撃退する方法を紹介します!
※この記事はYoutubeでも紹介しており、最下部にリンクを用意してます。
動画で見たい方は目次から『動画で見たい方はコチラ』へ移動して下さい

木酢液とは?


まず最初に木酢液ってナンジャラホイって方もいると思うので、簡単に説明します。

木酢液とは→木炭をつくる際に生じる水蒸気を冷やし製造される赤褐色の外見をした液体の事です。

成分は、木材由来の酢酸やアルコールフェノール類等の成分が含まれており、木酢液の原液はpH2.3~3.2と酸性の高い液体です。



木酢液で黒髭苔は撃退可能!


木酢液は酸性の強い液体で、上手に使用する事で黒髭苔を枯らす事が出来ます。

黒髭苔が生えてしまった場合の対処法は、『熱湯』や『乾燥』『ピンセットで取る』と言った方法がありますが、水草に活着した黒髭苔には熱湯や乾燥という方法は使えません。

また黒髭苔は強力に活着しているので、ピンセットや指でつまんで取り除こうとすると水草の葉を千切ってしまう事もありおすすめできません。

つまり水草に付着した黒髭苔は、木酢液で枯らして生体に食べてもらうのが最もベストな方法と言えます。

※一応木酢液を使用しなくても、サイアミーズフライングフォックス又はシルバーフライングフォックスは黒髭苔を食べてくれますが、3ヶ月〜半年とかなり長い時間がかかり、効果も薄いです。
▼参考記事▼
www.tanagogo.work



木酢液の使い方

木酢液は霧吹きでスプレーしたり、ハケや筆で塗布して使用します。

個人的に塗布方法は使い分けが重要
黒髭苔が多い場合や全体に生えている場合スプレーを推奨してます。
逆に葉のフチや一部だけ、活着土台だけって時は筆や刷毛で塗布しています。

塗布方法漬け込み時間・希釈によって効果は大きく変わります。



原液を使用する

木酢液は希釈せず原液を使うのがおすすめです!
理由はすでに何度も使用してますが、半量に希釈した物では殆ど効果を感じる事が出来ません。
個人的な所感ですが、酸性といえ希釈した状態では黒髭コケを枯らす程の効果は見込めませんでした。

原液が1番効果も高く、ブレないので共通の結果が出やすいです。
個人的には、原液+短時間がベストです。


使用方法は霧吹き又は刷毛


塗布方法は、ブセの苔の度合いによって調整しましょう

広範囲に広がってる時やコケが多い時は霧吹きがおすすめ!
ブセにもダメージがあるので、葉のフチや一部だけ・活着土台の流木だけって時は筆やハケでいいかと思います。


コツは短い時間を複数セット行う

この放置時間が1番難しいポイントといえます!
木酢液を塗ったりスプレーをした後、しばらく放置してその後よく水洗いします。

この放置時間が短いと黒髭苔は枯れません。
そして放置時間が長いと水草も溶けてしまいます。

後ほど実験結果を見せますが、 放置時間3分ならまず溶ける事はないかと思います。

4分は活着部位の仮根が溶ける場合アリ。
5分は危険域、ブセの状態や木酢液によっては1週間程してから葉が弱まって透き通りエビや貝類によって弱った葉はボロボロにされるケースがあります。


木酢液の使用上の注意

初めに紹介しておくと、木酢液の使用経験は何度かありますが、使い慣れる迄難しいです。

木酢液を使った黒髭苔の対策方法を紹介してる記事や動画は色々ありますが、個人的な見解ではそのまま鵜呑みにするのは危険です。

理由はブセの状態と、使用している木酢液によっても使い勝手が違うからです。

※事前に言っておくと木酢液ってすごく匂いがきつくて燻製系の刺激臭です。
換気をよくして室内でやりました。
素手でやると僕は手荒れするのでゴム手袋つけてます。

調子を落としてるブセには使わない

まず、調子を落としているブセには使用を控えた方が無難です。

木酢液は葉や茎、根を溶かしてしまうリスクがあり、調子を落とし気味のブセの場合トドメを指してしまう事もあります。

木酢液によっても使い勝手が違う

これは僕の経験談ですが、
以前使用していたA社の木酢液は、スプレーして5分放置→その後よく洗って水槽に戻す。
この手順でブセは溶かさず黒髭苔のみを撃退できました。
しかし別メーカーB社の木酢液で、同量&同様の手順を行った場合、ブセも黒髭苔も溶けたりします。
これはメーカーによって純度や多少pHや成分が違う為だと思ってます。
つまり、同メーカーの商品でない場合は何度か使用感を確かめた方が無難です。



今回はトヨチュー熟成木酢原液を使用

今回は他の誰がやっても極力同じ結果になる様に、使用する木酢液も紹介しておきます。

今回は『トヨチュー 熟成木酢原液』を使いました。

コチラを選んだ理由は、Amazonで購入数が1番多い&コスパが良かったから。また人気商品なので今後もなくなる事は無いだろうと思いました!

以前、ホームセンターで売っていた『木酢液』(メーカー不明)を使用してたのですが、やはり純度や成分が違うせいか使い勝手は別物だと感じました。
※別の木酢液を使う場合は自己責任でおねがいします!


実践!木酢液を使用して黒髭苔を枯らす!

それでは実際木酢液を使用してどの様に苔を取っていくのか紹介します!


準備する物はコチラ


準備する物
  • 木酢液(トヨチュー 熟成木酢原液)
  • スプレーボトル(ハケか筆でも可)
  • タイマー
  • ティッシュ
  • トレー
  • 洗い流す用の水(飼育水がベスト)
  • ゴム手袋・マスク(あれば)

まず木酢液は『トヨチュー 熟成木酢原液』を使用してます。
※同じ結果を出すならコチラの木酢液を使用する事をお勧めします。他のメーカーの場合、同様の結果にならない場合があります。
もう一度ペタっておきますね

因みに今回実験対象のブセはこれ
苔まみれのブセを対象に実験します。
一部黒髭苔以外に糸状苔や、なぜか別の水槽に入れてたウォーターフェザー等、黒髭苔以外の苔類も付着しています。


事前準備ブセは水分をとっておく


事前に水中のブセを容器に入れて水上に10分程出しておくといいでしょう。

ブセに余分な水分があると若干効果が弱まる傾向を感じます。

余計な水分が落ちて手間もかかりません。


満遍なくスプレーしてティッシュで包む

今回は原液をスプレーしてティッシュで包んでます。
ティッシュで包んだ方が満遍なく木酢液が浸透くるので効果が高いです。

原液&4分以内の短時間勝負

僕は以前に木酢液の原液でブセ毎枯らした事があり、その後は半量に希釈したり、色々試しましたが、中々効果が出ませんでした。
原液を使用をお勧めします!

1番重要放置時間
スプレー後何分放置するかで結果が変わります。
今回は、
① 1分放置
② 2分放置
③ 3分放置
④ 4分放置
でどんな結果に変わるか実験します
因みに『トヨチュー 熟成木酢の原液』では4分迄がセーフゾーンです。
5分以上放置するとブセも溶けるので注意!



最後は2度水洗いをする


僕は念には念をかけて2度水洗いしてます。

1回目で木酢液の成分を洗い落とし、
2回目で水槽内の水質変化を防ぐために1時間は放置します。

木酢液処理後は、コケは1週間から2週間かけて枯れます。
木酢処理直後は変化は少ないものです、間違っても効果がないからと何度も木酢液を使う様な事はしないでください。

※ブセもダメージは受けてますので再度やるなら2週間は経過を見る事をおすすめします!


1時間後水槽に戻すと赤茶色に⁉︎


黒髭ゴケが枯れると赤や茶の褐色系になります。
この画像では、糸状ゴケが赤く、黒髭苔は茶褐色になってます。

この後黒髭苔は1週間ほどかけて、黒→茶褐色→赤系→乳白色→透明になり消えていきます。(消えるというか食べられて無くなります。)


実際の木酢液処理後の反応


ブセを実際木酢液処理した様子を紹介します!
因みに上の写真は木酢液処理前の写真


1〜2日はあまり変化がない。


最初に糸状苔や他の苔類が枯れて赤くなります。
黒髭苔は褐色から徐々に赤→灰色に変化します。
この状態ではコケの色に変化は出ますが、まだあまり減った感じはありません。


5〜7日黒髭苔が乳白色に


1分や2分は変化が遅いのですが、3分4分放置したものは順々に乳白色へ変化します。
因みに黒髭コケ以外の苔は枯れて白や透明になりました。


1週間後、苔は全体的に少なくなる


1週間後位から木酢液の影響で苔が枯れて、全体的に少なくなっていきます。


8〜10日後、2度目の木酢処理で更に加速


1週間すぎた辺りで2度目の木酢処理を実施しました!今回はかなりコケの量も多かったので、1度目の処理ではうまくかからない部分も多く2回で枯らす事に成功しました!
全て①は1分放置②は2分放置とそれぞれ規定時間同様の処理を行なった!


2週間後、黒髭コケはほぼ撃退


2週間で①の1分放置以外の黒髭コケはほぼ壊滅状態にする事が出来た!
②③④のブセに関してはほぼ苔は完全に枯れていてあとはエビが食べてくれば完了と言った所。


18日後、他のコケ類も完全に消沈


18日目にして②③④のブセは完全に苔類を撃退できた!特に②③のブセは一才の目に見えたダメージは無い。
④に関してはひどい状態ではないが、一部ブセの根にダメージが見られた。
4分×2回は少しやりすぎたかも。


放置時間別の結果

木酢液はスプレーや塗布してから、何分でどの様な効果が現れるか。
個人的な所感を添えておきます。

1分放置の場合、1回では黒髭苔を撃退できません。


完全に駆逐するには不十分な印象。
実際1週間おきに3回はやらないとコケを枯らす事が出来ません。
(1分では黒髭苔を半数程まで減らす事が出来るが、駆逐するのは難しい。)


コケが少ない場合なら2分放置×2回でも対処できる!


一度で完全に撃退は不可能だが、コケの量が少ない場合1週間で7〜8割枯らす事が出来る。

また2回目は黒髭の生えた所だけ局所的に使う事で、ブセのダメージを最小限に抑えながら撃退が可能です!


3分放置はオススメ!8〜9割撃退可能!


3分放置は1番おすすめです!場合によっては1度の処理で撃退できます。
木酢液がうまくかからなかった所や塗りムラ(薄い所)があると残る場合がありますが、

ブセにダメージを残さず、黒髭苔対策をするなら
一度で処理せず、1〜2週間おきに行い2回位で完全駆除を目指すのがベターです。


4分放置で9〜10割撃退可能!


よっぽど黒髭コケが多い場合を除いて、1度で黒髭苔を撃退する事も出来ます。
ただしブセにもそれなりにダメージがあります。
1週間ほどしてから葉や根に穴あきや溶けが出る場合があるので、2度目の処理は時間を短くするか、1カ月ほどスパンを開けた方が良さそうです。


5分放置は諸刃の剣


よくネットの情報を見てると5分でやられてる方が多い。黒髭苔を1回で駆除できる事があるが、状態によっては約1週間で黒髭苔と共に葉が半数溶けてボロボロになります。
(処理後1週間してから葉が透き通ってダメになる印象)

根は残るので復活はしますが、木酢液の種類によっては生えてる葉の5割はダメになる可能性があります。
あくまで僕の場合の所感です。


6分以上はは危険域

多分葉や茎が溶けます!その進行が茎に迄達するともう無理です。
僕は途中で茎を切断しましたが、茎からグズグズ溶けて最悪全部溶けるケースもあります。



まとめ 一番重要ポイント


ブセを溶かさず黒髭苔だけを撃退するコツは、
①木酢液使用後、放置時間は3分にする
②5分以上の放置は危険
③1度でなく2~3回にわけて木酢処理する!
④効果が出るまで1週間はいじらず様子を見る

これは大切なブセを溶かしたくない方は実験する価値大いにアリなのでおすすめです!

黒髭苔の量が少量なら2分でも効果は見込めそうですが、1分はさすがにダメでしたね。
あと、木酢液は100均にもホームセンターにも売ってますが
結構使用感が変わります。
個人的には『トヨチュー 熟成木酢原液』は強すぎず弱すぎず使い易かった!


動画で見たい方はコチラ

僕が運営しているYouTube『かつやんチャンネル』でも紹介しています
動画派の方はコチラからどうぞ!

www.youtube.com