こんにちわ!かつやんです!
今回は観賞魚の中でも非常に人気の高い『オヤニラミ』を紹介します!
オヤニラミは在来の淡水魚で、観賞魚としても人気があります。
なんといってもやはり外観のカッコよさ!
・古代魚を思わせる風格!
・各鰭にでる水玉の美しい婚姻色!
・鰓蓋の後ろにある青い眼状紋!
見た目のインパクトや婚姻色の美しさなども魅力ですが、雄が子育てをするというユニークな習性や寿命が長い事も人気の理由です!
かっこよさ、美しさ、可愛らしさがあり多くの愛好家がいます。
オヤニラミは肉食性の強い雑食なんですが。
混泳・餌・飼育方法・難易度・繁殖や採集など色々な情報をお伝えしたいと思います。
オヤニラミの特徴
オヤニラミの生態
オヤニラミは中国地方・四国・九州の一部。
近年では関東の河川にも生息している日本の在来種です。
キレイな河川の中流〜下流の支流や、流れが緩やかで水草や芦のある場所を好みます。
基本的に群れでなく単独で生活しています。
自然界での寿命は5年と淡水魚の中では長い。
個体数は減少しており、希少野生生物や絶滅危惧種に指定されています。
オヤニラミの外観
【オヤニラミ雄の様子】
参照: 淡水魚写真図鑑
繁殖期の4~8月頃になると雄は身体全体が引き締まり、尖った印象を与える。
体の体色は個体差や地域差があるが少し濃く黒みがかり目と腹鰭、臀鰭は赤く染まり、全ての鰭の水玉模様が鮮やかに現れ美しい。
【オヤニラミ雌の様子】
参照: 淡水魚写真図鑑
オヤニラミは生後2~3年ほどで10cm前後に育ち、繁殖できるようになります。
メスは卵を持つ為、腹部がぽっこり丸みを帯びます。
婚姻色は出ませんが眼状紋や体の模様は雄同様で美しいです。
オヤニラミの性格・飼育
【性格】
肉食性の為、比較的攻撃的な性格をしています。卵や稚魚を雄親が守って育てる特徴から特に縄張りをもつ雄は攻撃的です。
オヤニラミの由来は
“たとえ親でも睨む”“親が睨みを効かす”という攻撃性の強さや生態から来ています。
【混泳相手】
オヤニラミは肉食魚の為、単独飼育が好ましいです。もし混泳をするのであれば、ドンコやオイカワ・カネヒラ・カワムツなどのオヤニラミと同等以上の大きさの魚が良い。
ミナミヌマエビや巻貝等もオヤニラミの口に入るサイズの生き物は食べられてしまう為小さい水性生物との混泳は避けた方が無難です。
タナゴサイズであれば食べられる心配はありませんが、縄張り意識が強い為、広めの水槽でないと怪我をさせられてしまう可能性があります。
もし混泳をするなら60cm以上の大型水槽に隠れ家や水草を用意しましょう。
【飼育方法】
成長すると体長10cmを超える為単独飼育なら45cm。
混泳させるなら60cm以上が良い。
野生のオヤニラミは石の影や水草に隠れている事が多いです。
水槽で飼育するなら土管や水草、石、流木を用意して隠れるところを作ってあげましょう。
オヤニラミは肉食魚でアカムシなど食べ残しは水槽の水質が悪化しやすいので定期的な換水が必要です。
上部濾過等はバクテリアも定着し易いので水質維持のためにも良い。
2週間に1回4分の1程水を交換しましょう。
【エサ】
顆粒の餌に馴れてくれるのが好ましいが慣れるまで少し時間がかかる。顆粒よりコストはかかるが冷凍アカムシや凍結乾燥させたオキアミを好む。
釣りに行く方なら余った赤虫等も良く食べます。
稚魚や稚海老は餌と勘違いして食べられてしまうので注意。
もし顆粒に馴れさせるなら動物性の餌を好みます。
オヤニラミの繁殖方法
参照: 淡水魚写真図鑑
【自然界での繁殖】
オヤニラミは生後2~3年ほどで10cm前後に育ち、繁殖できるようになります。
春〜夏にかけて繁殖期を迎えます。5月頃がピーク
繁殖期を迎た雄は体色が黒く、鰭に鮮やかな水玉模様の婚姻色が現れます。
メスは卵を持つ為腹部が丸みを帯びます。
自然界では芦の茎などに産卵をして雄が稚魚が大きくなるまで子育てをします。
【飼育水槽での繁殖】
水槽の飼育下ではエアホースや枝状の流木に産卵します。
孵化するまで雄親が面倒を見る変わった生態を持ちます。
他の魚がいても雄親が卵を守りますが、稚魚が自由に泳ぎ始めると他の魚に食べられてしまうのでサテライトBOXや別水槽を使用しましょう。
オヤニラミの釣り情報
参照: 淡水魚写真図鑑
【分布】
中国地方と四国、九州の一部。
近年では関東の河川、多摩川下流にも生息している。
生キレイな河川の中流〜下流の支流で流れが緩やかな水草のある場所に縄張りをつくります。
雑食で肉食性が強く、小型の水生昆虫や甲殻類。小魚も食べる為、芦の下にいる事が多い。
【絶滅危惧種と移入種問題】
オヤニラミは河川の改修による生息地の減少。外来種の影響等で自然界の個体は減少傾向にあり環境省レッドリストの絶滅危惧1種に指定されています。しかし、近年ではオヤニラミが生息するはずのない東京、愛知、滋賀で人の手によって放流されたオヤニラミが繁殖し移入種問題も生じています。
近年自然分布地以外でもオヤニラミが生息する地域があります、如何なる理由であれ生態系が崩れる為放流は禁止です。
採取前の注意点
オヤニラミを採集する場合は採集前に地域の状況を確認しましょう!
県によって希少生物に位置付けられており、対象地域での採集は禁止です。
※香川県と徳島県ではオヤニラミの捕獲や殺傷は禁止されています。
※滋賀県では条例によりオヤニラミは指定外来種として扱われています。
(指定外来種ですが捕獲禁止ではない。)
ただ、滋賀県の場合オヤニラミを飼育する際に届け出が必要など規制がある。
【オヤニラミを採取するなら】
西日本の方が自然分布が多いのですが、関東でも2015年頃から東京多摩川でも繁殖している様で採取されている方もいます。釣りよりガサガサで捕まえる事ができます。
オヤニラミを購入するなら!
参照: 淡水魚写真図鑑
ペットショップ・ネットショップで購入できます。
価格はピンキリで1ペア1,000〜2,000円です。
ペットショップは専門店でしか見かけない為比較的高価です。
オークションは送料が乗る為お得ではありません。
ネットショップで購入するのがベスト
正直交通費や送料、時間を考えたらネットショップが最良。
近隣にアクアショップが無ければ断然ネットショップが良い。
まとめ
オヤニラミは少しマニアックではありますが、日本淡水魚好きにはたまらない人気の観賞魚です。雄が子育てする習性や、慣れると餌の時間に寄ってきたりとかわいい一面もあります。
日淡に挑戦したい方には是非是非おすすめの生体です!
挑戦してみてくださいね!