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シャドーシュリンプの特徴や飼育方法・混泳・餌・繁殖を詳しく解説!


こんにちわ!かつやんです!

色濃く艶のあるボディが美しい『シャドーシュリンプ』ビーシュリンプと同等の人気を誇る鑑賞エビです!
艶のある漆黒のボディがクールな『ブラックシャドー』
ビーより濃く深い紅の『レッドシャドー』の赤・黒2種がいます。

色濃く艶のあるボディに加え、シャドー特有の柄や表現が万人に人気があります。

シャドーは台湾のブリーダーによって作出された改良品種で日本には2010年頃流通、当時色濃く艶のあるボディに衝撃を受けたファンも多く値段も1匹5,000円前後と高価で取引されてました。

当初はまだ血統も安定しておらず、日本の水質での飼育は難しくデリケートな印象が強かったのですが。現在は品種の固定化が進み、丈夫で価格も手頃になりました。

シャドーを軸にして交配を繰り返すことでターコイズや色々な表現を持つ作出できるので初心者から上級者まで幅広い人気があります。

今回はシャドーシュリンプの特徴、飼育方法、繁殖方法など詳しく紹介していきます!



シャドーシュリンプの特徴


       
名前 Shadow Shrimp
学名 Neocaridina sp.? ※改良品種の為無し
分類 ヌマエビ科,ヒメヌマエビ属
寿命 1~2年
全長 1.5cm〜2cm
育成難易度 ★★☆☆☆ やや難しい
体色 赤・黒・※ターコイズ
パンダ・キングコング・フル




シャドーシュリンプの外観


シャドーシュリンプは赤と黒の2種とハイブリッドでターコイズが産まれます。
ビーシュリンプに比べ色が濃く艶があり、柄もパンダ・キングコング・フルとビーにはない面白い表現が出るのが特徴です。

シャドーシュリンプは1.5~2cm前後の小さなシュリンプで、8本の脚と小さなハサミを2つ持ちます。
良質な個体は脚の先まで色が載りやすいのも特徴です!

雌は抱卵をする為比較的胴回りが太くなり、雄はシャープな印象がある。


シャドーシュリンプの柄・表現

シャドーシュリンプは基本パンダ・キングコング・フルブラックの3つの柄が出ます。
僕は固定化してませんが、パンダのみ、キングコングのみ等同じ柄のみを選別交配すると比較的狙った柄が出やすくなります。

ちなみ元より改良品種ではありますが、ビーを交配させたハイブリッド個体を掛け合わせ交配するとモスラ柄やターコイズも出す事が出来ます。

10年近く前は柄によって値段が違い、パンダ〈キングコング〈フルの順で価値が高かった。
現在は他の複雑な表現をもつ種類が増えた為、柄による値段の差はほとんどなく。
同じ『シャドーシュリンプ』として売られている。

因みに赤や黒の色が濃く、脚までしっかり色が入っていて艶のある個体はグレードが高く値段も高い場合がある。


シャドーシュリンプ パンダ

ビーのバンド柄同様、同体に白と黒(赤)の模様が入る。
一般的な柄で最も多く出やすい柄の一つ、ターコイズと黒のパンダ柄等も出る。
『ブラック(レッド)パンダ』等と呼びますす。




シャドーシュリンプ キングコング

シュリンプの背中と尾尻の一部にだけ白が入るパターン。
白い線が一本入った個体で黒(赤)の面積が多い個体を『ブラック(レッド)キングコング』と呼びます。
経験上シャドー血統が強くないと中々出てこなくなる。少しレアな柄。




シャドーシュリンプ フル

尾尻以外に白が入らない全身が真っ黒(真っ赤)な体の個体です。
『フルブラック(レッド)』と呼びます。
写真のフルブラックはローグレード+光量で青く見えるが、ハイグレードは真っ黒です。



シャドーシュリンプ モスラ

ビーと掛け合わせたヘテロ個体の血が混じってから比較的出てきやすくなった。
頭が黒で身体が白といった組み合わせが多い。赤シャドーでも出ます。



他にも頭が青体が白や、頭が黒体が青等変わった柄も良く出ます。




シャドーシュリンプの飼育方法・寿命・餌

シャドーシュリンプはビーシュリンプと同様の飼育環境で飼育できます。
水温は24~26℃が理想的。
水質は重要でpH6.0~6.8程度の弱酸性が好ましく、GHは7位を目安にします。

過密飼育もできるので30cm水槽で飼育可能ですが、飼育するには多少知識が必要です。
適正な水槽を立ち上げれば後は定期的なメンテナンス(水換)等を行う事で飼育が可能です。

寿命は適正な飼育下であれば2年程度です。
外敵がいない環境で夏場などの水温も一定に保てている場合です。
近年は個体も強くはなってきましたが、水温水質供に急な変動に弱いです。

食性は雑食で気性は穏やか
雑食で人工飼料に慣れます。ケールや無農薬野菜、コケ、プランクトン、モスの新芽、抜け殻何でも食べます。※生きている生物を襲うことはありません。
手先のハサミをツマツマせわしなく動かして水草や流木・底床・水槽の壁面の苔とりもしてくれます。

理想は栄養バランスの取れた人工飼料を与えるのがおすすめです。
餌は自然に増えるコケや微生物も食べるので、人工飼料は1日に1回2時間程で食べきれる量が理想!

逆に与えすぎによる水質悪化に気を付けて下さい!余っていれば回収します。


■ 錦えび:PROSERIES FOOD Vegetable ■

スティック状植物性の餌です、比較的溶けるのが早く細かい粒子が水槽全体に溶けます。
栄養素のバランスよく人気が高い!

■ ローキーズ:秘伝の餌 植物性 ■

スティック状植物性の餌です、最初は硬い固形を維持してますが、10分程で徐々に崩れてきます。
匂いも強く入れて1分もするとそこら中からエビが集まってきますエビの食いつきは最高です。

■ コメット:川魚の主食 3種混合飼料 ■

顆粒状肉食性の餌です、魚用の餌ですがこれかなりいいです!糸ミミズ・アカムシ・ミジンコが入っていて抱卵させたい時・デカくさせたい時は植物性の餌と交互に上げると目に見えて効果あります。
緩沈下タイプでゆっくり沈む点とシュリンプフードでは無いのでその点は了承の上で。

▼ビーシュリンプ飼育歴10年が食いつきの良かった餌10選を紹介▼
www.tanagogo.work



シャドーシュリンプの飼育水槽・底砂

シャドーシュリンプは30cm水槽でも飼育可能です。
水質と水温の変化にはデリケートなので、充分な濾過と安定した水質をつくる事、夏場の高水温にさえ注意すれば問題ありません。
30cmを複数作った方が後々繁殖・選別等をする際便利です。

水槽の立ち上げはこちらに載せています。
www.tanagogo.work



【おすすめの底砂】

ソイル系の底砂を用いることで弱酸性〜中性を維持しやすいので飼育は容易になります。
ソイルは水草とも相性が良く便利です。

特にアマゾニアソイル・プラチナソイルはおすすめです。



【水草・流木】

水草や流木は隠れ家にもなるし、餌になる苔や微生物を発生させたり、海老のフンを肥料として吸収するので水質を良くする効果もあります。
特にウィローモスは流木などに活着出来て非常におススメです。


● ウィローモス
シャドーシュリンプにとってモスは隠れ家にも、餌にもなるので相性最高です。
モスもエビが苔を取ってくれるのでキレイに美しく成長します。
流木や石に活着させて入れましょう!

また、水草の農薬などの農薬には非常に弱いので輸入品の水草には注意が必要です。





シャドーシュリンプの飼育の注意点


シャドーシュリンプに適している水温は20度〜30度です。

水温は23〜28度が最も好ましく、
20度以下・30度以上は危険域です。

室内飼育の場合20度以下にならなければ冬場もヒーター無しで越冬ができます。

逆に夏の暑さには非常に弱く、水温が32度を超えると死んでしまう事もあります。
水温が30度を超えるようなら冷却ファンをいれるかエアコンを使いましょう。

水温対策はこちらの記事で紹介!
www.tanagogo.work




【導入時は要注意】

シャドーシュリンプは水質や水温の変化に非常に敏感です。
特に導入時はいきなり☆になってしまうケースがありますので、『点滴方』でしっかりと水合わせをしましょう。

水合わせのやり方はこちらの記事で紹介!
www.tanagogo.work



シャドーシュリンプの性格・混泳相手


温和な性格で他の魚を襲うことはありません、共食い等の心配もありません。

体が小さいので普段は外敵から身を守るため水草に隠れています。
隠れ家になる水草をいれてあげると良いです。


【混泳相手の注意点】

同じサイズのエビであれば混泳は可能です。

ただし別の種類を交配をするとシャドー血統が混血してしまい、シャドーの良さである濃い色合いや艶等が弱まる事もあります。
基本同一品種にしたほうが良い。

逆にターコイズであったり、ピントやギャラクシーと呼ばれている柄の個体はシャドーをベースにビーシュリンプやタイガーを掛けたヘテロ個体を何度も交配を繰り返し作出されています。


◎ おすすめの混泳相手
オトシンクルスや、ラムズホーン等の苔とり貝類は混泳可能です。




シャドーシュリンプの購入方法


シャドーシュリンプはペットショップであれば取り扱っている可能性はありますが、入荷・在庫次第では無い事もあります。

ネットショップで専門店から購入したほうが確実です。
ちなみに10〜20匹単位の購入をした方が安くなります。
『レッドシャドーシュリンプ』
『ブラックシャドーシュリンプ』
という色分けされた名前で売られています。





シャドーシュリンプの繁殖方法


生後半年で1.3㎝程になるのでこの大きさであれば抱卵できます。

飼育水槽の水温が20度前後あると季節に関係なく抱卵します。
ビーシュリンプと同様に淡水で繁殖することができます。


【品種の固定化】
シャドーは元々改良品種で複数品種を掛け合わ固定化したものです。
シャドー同士を交配させればシャドーが生まれてきます。

仮にビーシュリンプや、ビー✖️シャドーのヘテロと掛け合わせるとターコイズ柄やビー表現、シャドー表現のヘテロ等産まれます。

好きな方はタイガーやビーシュリンプ等色々な海老を掛け合わせて新しい個体を作出したりしもします。

【孵化までの日数】

季節や水温によってかわります。

600÷水温=孵化までの日数
という計算式があり、面白いほどにピタリと当たります。

一度に埋める卵の数は20~30程、
抱卵した後はハッチアウト後(卵から稚海老が出た後)3ヶ月程でまた抱卵出来る様になります。雄雌のペアがいると4.5ヶ月に1度抱卵を見る事が出来ます。


【繁殖のコツ】

産卵ケースやエビだけの水槽があると比較的簡単に増やす事が出来ます。

説明すると長くなるので、
500匹以上孵化させた経験をここに書いています。
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まとめ

シャドーシュリンプは現在も人気のある観賞エビです。

繁殖させてより美しい個体を作る楽しみもありますし、水草のレイアウト水槽に入れて鑑賞を楽しむのも良し!

私もはじめは水草水槽のマスコット的な存在として飼育したのですが、どんどん抱卵したり繁殖をしてく内にハマってしまいました。

かれこれ10年も前シャドーシュリンプが1匹1万円位してた時代から飼育していて、当時はシャドーの出現に惚れ惚れした記憶があります。

今は非常にリーズナブルになって海老も丈夫で強くなりました。アクアリウムに興味がある方は是非初めてみませんか?