こんにちは!かつやんです!
複数色のカラーシュリンプを一緒にすると『先祖返り』といって、交配によって出来た綺麗な色が抜けて元のミナミヌマエビの様な外観になってしまう。
こんな話は聞いたことはありませんか?
実際私が引っ越す際に増えたカラーシュリンプを2年前に実家に持って行き、メダカ水槽の苔取りとしてまとめて育てていました。
この記事では複数のカラーシュリンプを色分けせず一緒に育てると2年後どんな表現の海老達になっているのかを紹介します!
話は聞いたことあるけど、2年でどれだけ先祖に戻ってるのか。詳しく紹介します!
『先祖返り』とは?
何代も前の先祖がもっていた遺伝上の形質が突然子孫個体に現れること。
シュリンプで解説すると、チェリーシュリンプは元々ヌマエビ科カワリヌマエビ属と言って、元はミナミヌマエビの様な外観をしていました。
稀に現れる突然変異個体を何代も掛け合わせ定着・血統化したのがいわゆる『レッドチェリー』等です。
更に『レッドチェリー』の良個体同士を掛け合わせ、殻が厚く真っ赤な『極火蝦』等品種改良により日々綺麗な個体が産まれています。
本来『極火蝦』同士を掛け合わせると子供は『極火蝦』の遺伝子を引き継ぎ同じ様な赤い個体が生まれてきます。
しかし、極火蝦と仮にイエローチェリーやベルベットブルー等を掛け合わせると色の薄い劣化した個体が次々と産まれてきます。
更にその個体がまた別のオレンジチェリーと交雑すると更に色々な色のシュリンプが産まれてくるのですが、2代、3代と世代を重ねるとほんのり色づいたグレードの低い個体が産まれてきます、最終的に交配を繰り返す事でミナミヌマエビの様な色の雑種になります。
2年間交雑を繰り返した子孫はコチラ
こうなるのはわかってたけど、思ってた以上に色が薄くなってました。
因みにこれは実家のメダカ水槽の様子です。
実家ではアクアリウムをやる人が居ないので水槽は1台だけ。
この水槽には複数色のカラーシュリンプが居ましたが、恐らく2年で4代位は入れ替わりながらこの様なグレード現状を繰り返しています。
一応今もチェリー系統、黄色は優勢?
この交雑したシュリンプは親が全てチェリー系統なので、見ての通りみんなチェリー特有の黄色い卵を持っています。
因みに遺伝子の強さなのかはわかりませんが、色の比率は黄色が多く見えました。
・黄色系の透明が4割
・オレンジか赤系の透明が3割
・青系の透明が3割
元々イエローとオレンジはごく少量、大半が極火とブルーベルベットでした。
しかし今水槽内では黄色が1番多かったです。
黄色い遺伝子の方が優勢なのかもしれません。
入れた当初はカラフルでした
画質悪くてすみません。
当初からそこまでローグレードだけを入れた訳ではありません。
元は、極火蝦、イエローチェリー、ベルベットブルー、オレンジルリー等が入ってました。
私が家で飼育していたシュリンプでしたが、引っ越しの際超絶めんどくさかったのでとりあえずひとまとめにして実家へ運びました!
2年前は写真の様なグレードを混泳してました。
一方、分けて飼育していた水槽は
違いは水槽をわけて選別を繰り返していただけです。
色分けして育てているのでどれもとても綺麗に育ってます。
色分けして育てると子供が比較的綺麗
最初はかなりローグレード・変わった表現が一定数出ましたが、4代程掛け合わせていたらかなり定着してきました。
上記の写真のように生まれてくる子の色の濃い・薄いはまだバラつきがあります。
他にもとびきり色の濃い個体や、ブラックルリーの様な個体、色々出ます。
しかし半透明や、薄いローグレードの個体が出る確率はかなり減っていると感じてます。
色分けしてもローグレードはでる
▲写真の餌の上にいる半透明の様な個体は稀に出てきます。
確率は低いですが、色分けしてても0ではなく出てきます。
2年前はこういった個体が15匹中1匹位の確率ででてましたが、今では30匹に1匹位の確率です。
血統が定着してくるとローグレードが出にくくなる印象はあります。
因みに混泳水槽の方は30匹うまれても全てローグレードといった印象です。
まとめカラーシュリンプの混泳は避けるべき
見ての通りですが、カラーシュリンプの色違い同士の混泳は結果的に先祖返りしてしまい、折角の美しさがなくなってしまいます。
結果…混合飼育は避けるべきかと思います。
今後のこの水槽については、まだどうしようかは考えてません。
あと1〜2年後、微かな色すら抜けてしまうのかも気になりますし、最終的に何色が残るのかも気になります。
あとはこの状態から選別(色分け)して様子を見たら色合いが戻るのか?戻すのにどれだけ月日がかかるのかも正直気になります。
更に来年また水槽の様子を紹介できたら良いなと思います!