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ヤマトヌマエビの特徴や飼育方法・混泳・餌・繁殖を詳しく徹底解説!


こんにちわ!かつやんです!

ヤマトヌマエビはコケ取り能力が非常に高く、水槽の掃除屋さんとして人気の高い生体です!
半透明で茶褐色の斑点模様がかわいらしい外観をしており、目立ちすぎずどんな水景にも馴染むため水草水槽でも大活躍します!
比較的温厚な性格をしている為、幅広い生体との混泳が出来きる事や、丈夫で飼育も容易な点も人気理由です!

苔取り能力が優秀で、混泳相手も幅広く、丈夫で飼育が容易と全てを兼ね揃えた掃除屋さん!
僕は10年近くヤマトヌマエビを飼育していますが、本当に飼って良かったと思える生体です!
今回は熱帯魚や水草水槽にかかせないヤマトヌマエビの特徴や飼育方法について紹介していきます。





ヤマトヌマエビの特徴


     
学名 Caridina multidentata
分類 エビ目 , ヌマエビ科
育成難易度 ★★★★☆ 簡単
寿命 3年前後
大きさ 3.5~4㎝前後
飼育水温 10℃〜27℃
苔取り能力 ★★★★★ かなり優秀
混泳
水槽内繁殖 ★☆☆☆☆ かなり難しい



ヤマトヌマエビの外観


大きさは平均3.5~4㎝前後、最大で全長5cmと淡水エビの中では大型
雌の方が一回り大きくなり、雌は抱卵をする為比較的胴回りも太くなります。

ヤマトヌマエビは5対の足(内2対は短く先端に小さなハサミ)を持ち、常にツマツマと苔や餌の残り等を食べるかわいい仕草を見せてくれます。

体色は半透明で茶褐色の斑点模様があり、あまり主張の強い色では無い為、水草水槽から日鍛水槽まで様々な水景に馴染みやすいですよ!
若干個体差があり青っぽい色をした個体や茶色がかった体色をしている個体もいます。

ヤマトヌマエビの写真や画像をもっと見たい方はコチラの記事をどうぞ!
▼▼ ヤマトヌマエビの画像一覧 ▼▼
www.tanagogo.work


ヤマトヌマエビは苔取り能力が非常に高い


ヤマトヌマエビは万能で超優秀な苔取り生体!
水草や流木の苔取りに於いてヤマトヌマエビは最も優れた生体です!
同じく苔取り生体として知られるオトシンクルスやタニシ等はツルツルした水槽壁面についた茶苔には強いが細かく柔らかい水草についた糸状苔や、複雑な形状の流木についた水カビなどは向きません。

更にヤマトヌマエビは低床に落ちた魚の餌の食べ残し等もキレイに掃除をしてくれます。
一匹で水草・流木・低床まで掃除してくれる為とっても優秀な水槽の掃除係です!
僕は家に13台水槽を管理してますが、ヤマトヌマエビは管理人として全ての水槽に入れています(笑)

補足ですが、ヤマトヌマエビと苔取り貝をいれると水槽は全自動で凄くキレイに、より良い環境を作れます!もし興味があれば苔取り能力の高い貝類を10種をランキング形式で紹介した記事を用意してます!
www.tanagogo.work





ヤマトヌマエビの飼育方法【寿命・餌】


ヤマトヌマエビは雑食性で、藻類や苔を中心に人工飼料や生物の死骸等も何でも食べます。
食欲は旺盛でツマツマと前脚とハサミを動かしながら常に食事をしています、ヤマトヌマエビを水槽に入れておくと水草や流木についた苔や水垢・餌の残り迄キレイに食べて呉れる為、水槽の掃除屋として非常に人気があります。

水草が豊富で他の生体と混泳をしている場合は他の生体の餌の残りや水草に付着した苔や水草の新芽等を食べるので特にヤマト用に餌を与えなくても飼育可能です。
しかし、水草が少なく餌になるものが少ない水槽では、空腹で小さい魚を襲うこともあるので注意が必要です。


丈夫で寿命も2~3年と長いが、水質・水温に少しデリケートな面もあるので飼育環境を整えてあげましょう。
急激な変化に弱く導入時の水合わせ時等の水温・水質変化には充分気を付けましょう。
その他夏場の高水温、飼育水の水質変化に気をつける事で長い寿命を最大限延ばす事が出来ます。

■■ ヤマトヌマエビ ■■

ヤマトヌマエビの餌

ヤマトヌマエビは雑食性で苔や人工飼料、プランクトン、仲間の死骸、抜け殻何でも食べます。
主に水槽に生えた苔や藻類を食べて生活しているので、水草が豊富にある水槽であれば餌なしで飼育することができます。

混泳魚がいる場合、人工飼料に馴れやすく魚の残餌も食べるので別途餌を与える必要はありません。
かえってシュリンプ用の餌を与えると苔や残餌の食いが落ちるので与えない方が良い。





ヤマトヌマエビの飼育の注意点【適正な水質・水温】

水質・水温供に急激な環境変化に弱いので導入時・水替え時は飼育水の温度・水質の変化で☆になってしまうケースがあります。
特に夏場の急激な高温や、飼育水の交換や購入時の水合わせ等には注意してください。

導入時はゆっくり時間をかけて水合わせをして、水替えの際は半分以上水を代えたりせず、3分の1を夏場は週に1回、冬場は2週に1回位交換しましょう。
ヤマトヌマエビは同じ小型のレッドビーシュリンプ等に比べれば数倍丈夫ではありますが、それでも水質や水温変化に敏感です。混泳している熱帯魚は平気でもヌマエビは死んでしまう事もあります。
慣れないうちは大きめの水槽で温度変化や水質変化を極力防ぐ努力をしましょう。


ヤマトヌマエビの飼育に適している水温は15〜25度

ヤマトヌマエビは熱帯魚と飼育されている事が多いが、もともと日本の自然界にも生息してるので低水温にはそこそこ耐性があります。
どちらかというと夏場の高温に弱く、水温が30度を超えると一気に☆になってしまう事がある為夏場は冷却ファンをいれましょう。
また水槽を日光の当たるような場所に設置をしていると小さい水槽は特に1日に寒暖の差が激しくり☆になってしまう事があります。水槽の設置場所にも注意をしましょう。



【水草の農薬に注意】


もう一点注意するべきは水草の農薬です

海外の水草は美しく育てる為、害虫を寄せないように薄い農薬を使用しています。農薬処理をせず水槽に入れると魚は死なずとも特に小さいエビ類には非常に有毒な為☆にしてしまう事があります。
充分注意が必要です。未処理の水草は『水草その前に』を必ず使いましょう。







ヤマトヌマエビの飼育環境【水槽・濾過】


ヤマトヌマエビは極端に小さな水槽でなければどんな大きさでも飼育可能です。

ヤマトヌマエビは急な水温・水質の変化に弱い為、飼育が初めての方なら45cm以上の大きい飼育水槽を使うと良いでしょう。※水質・水温の変化を防ぐ事が出来る。
ある程度飼育に馴れている方なら30㎝キューブでも充分飼育でき、濾過フィルターの種類は何でも大丈夫です。

飼育数は30cm水槽で3匹、45cm水槽で5匹、60cm水槽で10匹を目安にすると良い。
ヤマトヌマエビは特に金魚やプレコの様に水を汚しやすい生体ではないので特に飼育数はありませんが、大体の上記を目安にする事で水槽内の苔や餌ののこり等がキレイに掃除されます。



【おすすめの低床】


生活域が下層で水草が豊富な環境が好ましい為底砂は必須
低床はソイル、田砂、大磯砂と種類は問いませんが、水草との相性が良いソイル等がおススメです。
水質に影響のあるサンゴ砂等はあまりお勧めできません。



【水草や流木を入れて隠れ家を作ろう】


水草は隠れ家や餌になる苔や微生物を発生させるために必須です
また水草はヤマトヌマエビが水草に生えた苔や流木に発生した水カビを食べて糞をします。その糞の栄養を水草が栄養として吸収し、その残骸をバクテリアが分解し増殖するという良い循環が産まれ水槽内の環境に良い循環が発生します。
水草とヤマトヌマエビはお互いにとって非常に相性が良いです!


またヤマトヌマエビは隠れる場所を好む為、石や流木で隠れ家を作ってあげましょう。
脱皮後外敵から姿を隠したり、生体へのストレスを軽減させる為にも用意してあげましょう!


▼下記の3種は特にオススメです!▼


● ウィローモス
ウィローモスを流木に活着させる事で隠れ家にもなり、モスの新芽は餌にもなるので相性最高です。
モスもエビが苔を取ってくれるのでキレイに美しく成長します。
流木や石に活着させれば成長する為、底砂の種類も問いません。


● アヌビアス・ナナ
流木や石に巻き付け活着させます。非常に飼育の簡単な水草で成長の速度が遅いのでトリミングはほぼ不要、又葉も固いので食害に合いも合いにくくビギナーには特におすすめです。


● ブセファランドラ
アヌビアス・ナナ同様流木や石に活着させることが出来ます。ブセは成長が遅く苔が生えやすい為ヤマトヌマエビと相性が良いです。ブセは外観が非常に美しく種類が豊富な為アクアリストから絶大な人気のある水草です!
▼種類が豊富なので興味があればこちらの記事もお読みください▼
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ヤマトヌマエビの性格・混泳相手


ヤマトヌマエビは基本は温厚な性格で大きさも4㎝前後の為、かなり幅広い混泳が出来ます
一緒に飼育するだけであれば大半の生体と混泳が出来ます。
ただしメダカやビーシュリンプについては親個体は特に問題なく飼育が出来ますが、稚エビや卵はヤマトヌマエビ食べられてしまう事があります。
ビーシュリンプやメダカの繁殖を狙っている場合であれば混泳はせず単体飼育が好ましいと言えます。

逆に肉食性の強い大型魚や海老が好物なフグがいるとヤマトヌマエビが食べられてしまう事があります。

基本ヤマトヌマエビは温厚で生きている生体を襲う事はありません。
私の飼育経験上ヤマトヌマエビは『個体によって若干凶暴な子がいる様にも感じます』おそらくワイルド個体(天然物)か、水槽内に充分な餌が無い場合、空腹のヤマトヌマエビは小型の魚や稚エビ等を食べてしまう事があります。

ヤマトヌマエビは夜行性で夜活発に行動します。暗くなると多くの観賞魚は水草の上や底部に降りてきて活動を休止しますが、その際餌に飢えたヤマトヌマエビは小さい魚を襲う事があります。

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【混泳相手によってはミナミヌマエビと使い分ける】

生体によっては同じエビ類のミナミヌマエビと使い分けるのがおすすめ
小型の魚はミナミ、中型の魚はヤマトにする事でお互い捕食問題を防ぐ事ができます。

例えば人気のメダカ等はヤマトヌマエビと混泳は出来るものの、産卵床に産み付けたメダカの卵は食べられてしまいます。その点ミナミヌマエビはメダカの卵を食べる事なく、逆に卵についた苔や水カビを食べてくれるので相性が良いです。

小型の魚や海老 → ミナミヌマエビと相性が良い。

中型の観賞魚  → ヤマトヌマエビと相性が良い。

肉食性の生体  → どちらも相性が悪い。

ミナミヌマエビはヤマト同様飼育は簡単ですが、水槽内で繁殖が出来たり、苔取り能力はそこまで高くなかったりヤマトヌマエビとは違った性質があります。ミナミヌマエビの飼育情報をまとめていますので、検討する際はこちらもお読みください。

■■ ミナミヌマエビ ■■


ヤマトヌマエビとミナミヌマエビの違い


同じく淡水水槽で飼育できるヌマエビ科のエビ『ミナミヌマエビ』がいますが、ヤマトとは全く違った性質を持っています。簡単にミナミヌマエビとの違いを紹介していきます

・寿命の長さ
ヤマトは3年~4年生きますが、ミナミヌマエビは1年半程。

・水槽での繁殖
ヤマトは飼育水槽での繁殖が非常に難しいがミナミヌマエビは簡単です。

・大きさ
ヤマトは3.5~4㎝前後、ミナミヌマエビは1.5cm程度。

・苔取り能力
ヤマトヌマエビ1匹でミナミヌマエビ約5匹分以上の苔とり能力がある。

・混泳生体
大きさが違う為、混泳できる生体の種類に違いがある。

簡単に5つ違いを挙げるとこんな感じです。お互い一長一短ありますが、より詳しくまとめた記事も用意してます。混泳を検討している様であればこちらの記事もお読みください!
▼▼ ヤマトヌマエビとミナミヌマエビの違い ▼▼
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ヤマトヌマエビの繁殖方法


【飼育水槽では繁殖は難しい】
ヤマトヌマエビは一般的な水槽では繁殖しません。

飼育水槽の水温が20度前後あると季節に関係なく抱卵しますが、水槽では繁殖出来ません。
自然界でのヤマトヌマエビは抱卵後、卵から孵化したゾエアは幼生期を海で生息し、成体になると川に戻るという成長過程を過ごします。水槽内ではこの汽水環境が用意出来ない為繁殖出来ないのです。


【成長と脱皮のメカニズム】
定期的に脱皮を繰り返し成長します。

脱皮は月に1回位の頻度で行われており、抜け殻はカルシウム源としてエビ達がエビが好んで食べるのでそのままで問題ありません。

脱皮直後の体は柔らかく、他の混泳魚に食べられてしまう事もあるので水槽には隠れ家になる岩や流木を用意しましょう。


ヤマトヌマエビの入手方法

ヤマトヌマエビを購入するならホームセンターやペットショップ、ネット通販等どこでも購入する事が出来ます
ヤマトヌマエビはミナミヌマエビの倍近い値段がしますが、その分苔とり能力は5倍近くあり、充分補う働きをします。
ショップや購入数によって単価は変わりますが目安はこんな感じ。

ミナミヌマエビ 50円〜100円
ヤマトヌマエビ 80円〜200円

※エビは大概10匹で800円とか、100匹5,000円等、数が増えると単価が変動します。

■■ ヤマトヌマエビ ■■


まとめ

ヤマトヌマエビは水槽のコケを食べてくれるかわいらしいエビで、ミナミヌマエビ同様人気のある掃除屋です。

水質の変化に敏感であったり、繁殖ができない。と言ったデメリットもありますが、それを補う位のコケ取り能力と寿命があります。

水草水槽・熱帯魚・日本淡水魚水槽何にでもよく合います!
混泳魚の大きさに合わせてミナミとヤマトを使い分けると良いです!
興味のある方は是非挑戦してみてください!