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カバクチカノコ貝の飼育方法・餌・繁殖・寿命【おすすめコケ取り貝】

こんにちわ!かつやんです!

苔取り貝の中でも最強クラスと名高い『カバクチカノコ貝』の紹介です!

大きさも苔取り貝の中では大型の部類の為、苔取り能力は申し分なく強く非常に人気のある苔とり貝です。

見た目は茶褐色でシンプルなので水槽内のコーディネートの邪魔をしません。
この記事ではそんなカバクチカノコ貝の飼育方法や生態・特徴、飼育の注意点等詳しく紹介したいと思います!
苔でお悩みであれば是非カバクチカノコ貝を導入しましょう!


カバクチカノコ貝の特徴

 カバクチカノコ貝の特徴 ・ 大きさ約3~4cm程。

・茶褐色の単色個体差がある。

・寿命は約1~2年程

・汽水性だが淡水でも飼育可。

・水温は15℃~28℃位を好む。

・水質は弱酸性~弱アルカリ性。

・水槽内で繁殖は出来ない。

・食性は雑食で苔や残餌を食べる。

・水の外も這って行動できる。

・東南アジアに生息する。


大きさ・外観


大きさは最大で3.5〜4cmコケ取り貝の中でも特に大きな部類です。
外観は茶褐〜黒色の殻を持ち、貝殻の巻き数は3段程で殻頂部から丸みを帯びた形をしてます。


寿命

寿命は約1~2年程で汽水に生息する貝の中では長い方です。
自然界の様な汽水の環境であれば更に長く生きると言われています。




カバクチカノコ貝ってどんな貝?

カバクチカノコ貝はカノコ貝科に 分類される巻貝の一種で、日本(南西諸島)~東南アジアに生息している汽水の巻貝です。
※淡水でも飼育可能です。

苔取り貝の仲間では大型で、その分コケ掃除能力が非常に高い事で有名です。
寿命も長い為ボックスメイトとして人気があります!

水温幅も広い為、熱帯魚~淡水魚水槽に使えて、色もあまり邪魔をしないので色々なレイアウトにも使えます。


カバクチカノコ貝の飼育方法

淡水で飼育が可能・水温も幅広い為、熱帯魚の他日本淡水魚とも相性が良い。

自然界でも淡水と汽水の中間層に生息している為、水質や水温への適温能力が高い。飼育も通常の淡水環境で飼育できます。

水温は15℃~28℃位を好み、水質は弱酸性~弱アルカリ性が良い。

コケ取り能力に長けており、その分苔や残餌をよく食べます。


エサは必要?・何を食べる?

基本的に苔や魚の残餌を食す雑食です。

水草や底床・水草・流木に苔が生えてる状態なら餌も気にする必要はない。

ただ立ち上げ直後の水槽や石と砂だけの水槽では餓死してしまう事があるので、水草を入れたり、多少コケが生えた環境が好ましいと言えます。


カバクチカノコ貝のコケ取り効果

カバクチカノコ貝のコケ取り能力は高いです。

貝類はガラス面や石の掃除等が得意でつるつるした面を好んで移動しながら綺麗にコケ取りしてくれます。

カバクチカノコ貝も同様で、ツルツルした面の掃除が得意と言えます。
雑食で大型の為、コケの他にも残餌や魚の死骸なども食べてくれるので水槽の掃除屋さんとして非常に優秀です。


夜行性の為消灯時に活発に

因みにカバクチカノコ貝は夜行性の為照明をつけている時や日中は流木や水草の陰でじっとしている事が多くあまり動きません。

苔取りも比較的夜間に動きながら食べている様です。





混泳相手は選ばない

カバクチカノコ貝は大半の種類と混泳が出来ます。

カバクチカノコ貝が別の生体を捕食したり襲う事はまずありません。
そして苔取り貝の中でも最も大きい部類の為、逆に捕食される可能性も低いです。

水温の幅も広いので、熱帯魚・日本淡水魚などとは高相性で幅広い混泳が楽しめます。


エビとの組み合わせは◎

カバクチカノコ貝は大きい故、水草の苔取りは苦手です。※重いので水草の上に乗れない。

その為、水草や流木・ソイルの隙間を隈なく掃除できるエビ類との組み合わせは非常に良いと言えます。
苔対策にはヤマトヌマエビ+巻貝が最強の組み合わせです。

同種の貝と混泳させるなら?

個人的にはレッドラムズホーンがおすすめ。

外観の好みや水槽の大きさ等を考えて選ぶと良いでしょう!
ただ、カバクチカノコ貝はシマカノコ貝やフネアマ貝同様、非常に高い苔取り能力がありますが、どれも中〜大型の為水草に付着した苔取りが苦手です。

その点小さくて万能に苔清掃が出来て、水槽内繁殖もできるレッドラムズホーンは真逆の性質を持っている為組み合わせに向いています。

貝の特徴や種類はコチラの記事を参照して下さい!
www.tanagogo.work


カバクチカノコ貝の繁殖について

カバクチカノコ貝は水槽内では繁殖できません。

カバクチカノコ貝は自然界では汽水域に生息し、一般的な淡水環境の水槽内では卵から孵化できないのです。

これは汽水に生息する貝の大半が当てはまります。

勝手に増えないという意味でメリットにもなりますが、繁殖できないという一つのデメリットとしても覚えておきましょう。


孵化出来ないけど卵は産みます

また、カバクチカノコ貝は淡水の環境で孵化出来ないと伝えましたが、ガラス面や岩・流木・又は他の個体に卵を産み付けます。

卵は激落ち君や分度器などで削ぎ落とせば、割と簡単に落とせますが時間が経つと卵がついた形跡が残り落ちづらくなるので注意!

貝を増やしたいならレッドラムズホーン・キラースネール・ヒメタニシ等がおすすめです。



カバクチカノコ貝の飼育上の注意点

カバクチカノコ貝を飼育する上で注意するべき事があります。
以下の注意点には気をつけましょう。

飼育の際は必ず蓋を付ける事

カバクチカノコ貝は脱走する事があります。

カノコ貝の仲間は元々水中より水際を好み、湿った所であれば生活できます。
その為、水中を出て水槽の上面まで登り飛び出してしまう事もあり、飼育の際には蓋(フタ)をする必要があります。

汽水貝は夜行性の為、夜間に活発的に動き回り水槽外へ行ってしまうことがあります。
ガラスでも網でも蓋さえしておけばOK、蓋を持ち上げてまで脱走はしません。

水上でも半日位は生きていられるので万が一脱走しても発見が早ければ助かる事も。

 

ヒーターカバーは必須

ヒーターに焼かれて死んでしまう事例が多い。

ヒーターに張り付いている際、電源が入りそのまま焼かれてしまう事例が多い。
貝類を飼育する水槽ではヒーターカバーは必須です!


ひっくり返ると起き上がれない?

ひっくり返ったら起き上がれず死んでしまう事も

苔取り貝の大半に当てはまります。
水槽のガラス面や流木、水草に張り付いていたのが何らかの拍子に落下した際上下逆さまで着地すると自力で起き上がれない場合があります。

更に熱帯魚やエビなど混泳生物が多いとつつかれて死んでしまう事もあるので注意が必要です。対策としては見つけたら手で起こしてあげる等です。一番多い死因とも言えます。



飼育するメリット・デメリット

カバクチカノコ貝を飼育するにあたって
以下のメリット・デメリットがあります。


カバクチカノコ貝のメリット

・ 苔の清掃能力が高い。
・ 丈夫で水質や水温に強い。
・ 水槽内で繁殖しない。
・ 混泳出来ない相手が少ない。
・ 水草への食害がない。
・ コーディネートを邪魔しない。
・ 熱帯魚と淡水魚共に相性が良い。

カバクチカノコ貝のデメリット

・ 飼育下では繁殖できない。
・ 水槽から脱出する事がある。
・ ひっくり返って死ぬ事もある。
・ 水草の苔取りは苦手。


見ての通り圧倒的にメリットの方が多いです。

繁殖できないという点は人によってメリットでもデメリットでもあります。
デメリット以上にコケ取り能力も高くメリットの方が圧倒的に高い。


また、貝を繁殖させたい方には検討リストにレッドラムズホーンなどが挙げられますので、こちらの記事も宜しければご覧ください。
https://www.tanagogo.work/entry/snail-Redramshorn-20200421www.tanagogo.work




まとめ

カバクチカノコ貝の1番の魅力はなんと言っても飼育が容易で、『苔取り能力が優れている事』水槽壁面なら30cmなら1〜2匹、60cmなら4〜5匹いればバランスが良くメリットがかなり高い。

水槽内を綺麗にしてくれるので重宝します。
熱帯魚・ビーシュリンプや日本淡水魚のタナゴ、金魚、メダカとも相性が良く活躍の幅が広い!

水槽のボックスメイトとして一度飼育してみてはいかがでしょうか??
新たな魅力やコケ取り能力を実感できると思います。