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アブラボテの育て方!特徴・外観・混泳・繁殖・釣り情報を紹介!

こんにちわ!かつやんです!

今回は特徴的な婚姻色が魅力的な『アブラボテ』の特徴や飼育方法を紹介します!
アブラボテは関西、九州と琵琶湖より西側に多く分布しているタナゴの仲間で、関西方面ではカネヒラやシロヒレタビラと一緒に自然界でも見かける事の多い品種です!

アブラボテは黒い体色に背鰭と尻鰭は橙色の斑紋が入る特徴的な外観をしています。
繁殖期になると、腹から鰭は真っ黒に染まり全体が暗黄褐色になる異色の婚姻色がひと際目立ちます。
この重油を連想させる婚姻色がアブラボテの名前の由来と言われています!

とても魅力あふれるタナゴの仲間ですが、大型で若干気性が荒かったり交雑してしまう事が多い品種です。
今回は実際に私の飼育経験も踏まえながらブラボテの魅力や特徴・飼育方法・注意点等を紹介していきます!
アブラボテの飼育を検討している方は是非お読みください!




アブラボテの特徴

       
分類 コイ目 , コイ科 , アブラボテ属
学名 Tanakia limbata
育成難易度 ★★★★☆ 簡単
寿命 2年前後
大きさ 大型(最大で10㎝前後)
飼育水温 10℃〜27℃
性格 気性は結構荒い
混泳 中~大型のタナゴ ◎
産卵時期 【春型】 4~6月
分布 琵琶湖より西側の本州と九州



アブラボテの外観

アブラボテは体長約10cm前後とタナゴの中では大型種です!
体形は体高があり厚みもある為大きく育つと迫力があります!

口角に1対の長めの口髭があり、タナゴ18種の中でも一番口髭が長いのも特徴です!タナゴが鯉科って事を改めて感じます。

最大の特徴は雄雌共に特徴的な黒くシブい体色をしています!幼魚の時から黒く他のタナゴと見分けやすいですね。背鰭・尻鰭は橙色で美しいです!

体側が暗黄褐色になる特有の婚姻色が出る為春先になるとかなりカッコイイです!

■■ アブラボテ ■■


アブラボテの婚姻色

繁殖期になると、腹から鰭は真っ黒に染まり全体が暗黄褐色になる異色の婚姻色がひと際目立ちます。
屋外で飼育しているとより黒く力強い色合いになりますよ!


【アブラボテ雄の様子】


婚姻色の出た雄は体側が暗黄褐色になり、腹から背鰭・尻鰭が真っ黒に染まる。
背鰭・尻鰭の縁は橙色の斑紋が入りシブいっ!

繁殖期特有の追星が鰓蓋と鼻の頭にも出て雄は日本淡水魚特有の力強さがありますね!

因みにアブラボテは分布が広く、生息地により婚姻色の個体差が大きく褐色以外に暗緑色や紫色と発現様態には大きく差が出ます。



【アブラボテ雌の様子】


雌は生後一年ほどで産卵出来る様になり、繁殖期の4〜7月に卵管が出ます。
他のタナゴの雌と違い特有の黒い体色と髭が特徴。
雄より若干小さ目でふっくらとした体型をしています。
他のタナゴはメスは鰭に色は出ないがアブラボテは雌でも背鰭・尻鰭の縁が橙色になり美しい。

▼▼ アブラボテの写真をもっと見たい方はコチラ! ▼▼
www.tanagogo.work







アブラボテの飼育方法


水質・水温にも強く餌は市販の顆粒にも慣れる為飼育しやすい。
比較的遊泳力が高い為、大きめの60cm水槽で飼育しましょう!
丈夫で暑さや寒さにも強いので大きめの容器があるなら屋外飼育が適しています。
タナゴは多少は季節感を与えないと婚姻色や卵管が出ないのでヒーター等はいれない方が良い。

室内飼育の場合は人に慣れやすくゆったり泳ぐので鑑賞には適しており、餌の時なんかは寄ってきて可愛いですよ!

【アブラボテの飼育水槽】


アブラボテは大型に成長し、遊泳力も高いので60cm以上が理想です。
良く餌を食べ糞の量も多い為、低床は掃除のしやすい大磯砂が適しています。

草食性が強い為金魚藻等の柔らかい水草は好き好んで食べてしまいます。レイアウトで水草を使いたい場合はミクロソリウムやマツモ等硬めの水草を使うと良いでしょう。

この記事で立ち上げ方を書くと長くなってしまう為、こちらの記事にまとめました!『タナゴ飼育歴10年以上の僕が教える!タナゴ水槽の立ち上げ方まとめ!』目的や予算別に水槽の立ち上げ方をまとめているので是非ご覧ください!


【アブラボテの寿命】


タナゴはどの種類も平均で2~3年が寿命です。

自然界での寿命は約2年程といわれてます。
僕の家では倍の4年程生きる個体も多いです。最長記録は5年です。
飼育環境に左右されがち、少数飼育と餌の与えすぎに注意すると比較的長生きします!



アブラボテの性格・混泳

【アブラボテの性格】


繁殖期になると気性が荒くなり雄同士は縄張り争いをします。
アブラボテ同士では比較的大きい雄が強く、他の雄はボロボロにされてしまうなんて事も。

他の種類と混泳をする際は種類や大きさに注意が必要です!
同種同士で飼育する際は60㎝以上の水槽を用意しましょう。



【アブラボテの混泳相手】


◎ タナゴ同士なら大型種との混泳可能!
アブラボテ自体が大きめなので、カネヒラ・ヤリ・シロヒレ・バラ等の比較的大型の遊泳力のあるタイプと混泳が可能です。
後程紹介しますが、バラタナゴとは自然界でも交雑し易くバラボテが産まれる事があります。
個人的には責任を持って最後まで飼育すれば全然アリですが、毛嫌いされる事が多いので交雑させたくない方は単一飼育や混泳水槽には貝を入れない様にしましょう!


◎ 貝類やエビ類も混泳可能!
因みに稚貝や稚エビはアブラボテに捕食されてしまいます。
エビ類は小型のミナミヌマエビは100%捕食されます。。
ヤマトヌマエビも小さい個体は食べられてしまうので注意しましょう!


★混泳相手をお探しならコチラをどうぞ!
水槽の苔対策におすすめの貝やエビを紹介!飼いたい混泳相手15選!










アブラボテの繁殖方法


春型の産卵で5〜7月にイシガイ、マツカサガイなどの二枚貝を好んで産卵します
雄は貝の近くに縄張りを作り雌を誘導し産卵します。

孵化稚魚は1ヶ月ほど母貝で過ごし8mm程に成長して浮出します。
孵化した稚魚は1年で成熟し繁殖出来るようになります。

比較的他種のタナゴより体が大きく強い為自然界でもよく繁殖します。



【飼育水槽での繁殖】


アブラボテの繁殖は比較的簡単です。
水槽内で繁殖させたい場合は、飼育水槽に二枚貝を入れると雄は二枚貝の周りに縄張りをつくり雌を二枚貝に誘導し産卵をします。
繁殖させるなら45㎝位の水槽内に雄1、雌2で貝を4つ程入れておくと良く産卵します。

繁殖させる際は水槽内に二枚貝を入れ1カ月程したら貝を取り出し、別水槽に移し1ヶ月程観察します。
稚魚が全て浮上したらまた繁殖水槽に入れるという作業を繰り返します。貝は水温が24度を超えると死んでしまう事が多いので3~4月を狙って早めに繁殖させると良い。
▼何年も繁殖させてます!繁殖情報はコチラをどうぞ!▼
二枚貝を使用したタナゴの繁殖!貝の飼育・産卵・種類等徹底解説!


【繁殖の注意点】

バラタナゴと一緒に飼育していると交雑してしまう事もあります!
バラタナゴもアブラボテも比較的縄張り争いに強いので交雑し易い種類の為です。
▼ アブラボテ×バラ=ボテバラ ▼
www.tanagogo.work

混泳水槽に貝を入れておくと比較的強いボテが増え続ける傾向があります。


【おすすめ二枚貝】

カワシンジュガイがダントツで採れますが、現在絶滅危惧種で採取購入が出来ません。
私の経験上、マツカサガイ・イシガイでも充分採れました。
元々琵琶湖や西側のタナゴの為マツカサ・イシガイとの相性が良い様です。



アブラボテの釣り情報


【分布情報】
アブラボテは関西、九州と西側に多く分布しています。
残念ながら関東にはアブラボテは分布していません。

九州・岡山・四国と地域によって発色が違う様で実際見比べてみたいものです。



【釣り情報】
食性は雑食でアカムシや黄身練りも食いつき易い。
止水域を好み、水の澄んだ河川・用水路等に生息しており、主に単独で生活し縄張りを形成する。

身体が大きい分アタリや引きは強く手にビンビン伝わってくる!
★タナゴ竿を使うと楽しさは2倍以上!
タナゴ釣り初心者向け釣竿の選び方【タナゴ竿おすすめ10選!】






まとめ!


アブラボテは他のタナゴと全く違う色合いが美しいタナゴです。
あの天然記念物で有名なミヤコタナゴもアブラボテ属です。

単体で飼育してもいいですが混泳水槽に入れるとアクセントになって凄く良いですよ!是非美しいアブラボテを飼育してみませんか?


このブログではタナゴ飼育の情報を提供しています!
よろしければ是非読者になっていただけると幸いです!