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イチモンジタナゴの特徴 外観・飼育・繁殖・釣り情報を詳しく解説!


参照: 淡水魚写真図鑑

こんにちわ!かつやんです!

桜や新緑、日本の春を連想させるピンクや緑の婚姻色。
そして体側に栄える青緑色の長い縦条、和名『一文字タナゴ』を紹介します!

自然界には琵琶湖や岡山や兵庫等西日本のごく一部に生息しております。
ちなみに琵琶湖周辺でも生息が確認されてますが、滋賀県では「指定希少野生動植物種」として条例により捕獲等が禁じられています。
釣りをするなら隣の岐阜等に県をまたぐ必要があります。

イチモンジタナゴの雌はタナゴ類の中で卵管の長さが最長だったり知れば知るほど面白い生体です!
今回は魅力たっぷりのイチモンジタナゴの生態・飼育・繁殖・釣り情報を紹介したいと思います!




イチモンジタナゴの特徴

 イチモンジタナゴの特徴 ・ 体長6~8cmと小型〜中型。

・口角に1対の極めて短い口髭がある。

・体形は側扁し、体高は低め。
 ※ ヤリタナゴに近い体型。

・体側にくっきりとした青緑色の長い縦条が特徴!
 ※これが「一文字」の由来である。

・体色は銀白色、肩部に青い斑紋は無い。

・背鰭と尻鰭更に尾鰭の縁までピンクに発色する。
 ※尾鰭まで発色するのはイチモンジだけ!

・ 雌の産卵管の長さはタナゴ類最長。

・「指定希少野生動植物種」として
 条例により滋賀県では捕獲等が禁じられている。

   
分類 コイ目 コイ科 タナゴ属
育成難易度 ★★★★☆ 簡単
寿命 2~3年
水温 10℃〜30℃
性格 気性は普通
混泳 小~中型のタナゴ◎
産卵時期 【春型】 5~7月
繁殖難易度 普通





イチモンジタナゴの婚姻色

【イチモンジタナゴ雄の様子】


参照: 淡水魚写真図鑑
繁殖期を迎えた雄は体色が背部が明るい緑色、腹部はピンク色に。
背鰭と尻鰭は縁部分だけがピンク色に染まり、
日本の桜と新緑を思わせる色をしている。

更に尾鰭の先端まで染まるのはタナゴの中でもイチモンジタナゴだけ!
紅く染まった尾鰭が美しい。

体側の青緑色の長い縦条『一文字』がくっきりと映えとても美しい婚姻色です。
春を連想させる様な色合いです。


【 イチモンジタナゴ雌の様子】


参照: 淡水魚写真図鑑
イチモンジの雌も体側に美しい一文字がある。
控えめな一文字模様は日本の美ですな!
雌は春型産卵で繁殖期の4〜7月にかけ卵管が出る。
そしてイチモンジタナゴの雌の産卵管の長さはタナゴ類最長!
体長を超える長さの産卵管を持つものもいる。





イチモンジタナゴの性格・飼育


参照: 淡水魚写真図鑑
【イチモンジタナゴの性格】
比較的温和な性質であり、大きさも6~7cmと小型〜中型。

どのタナゴにも言えますが、ワイルド個体は警戒心が強いがブリード個体は大人しい。
複数での飼育が可能。

大きめの水槽に入れると子供の頃は群で泳いだりする。



【イチモンジタナゴの混泳相手】

貝やエビ類と混泳が可能。
他の魚や、タナゴ類と混泳も出来ます。

自然界でもヤリタナゴ の群れに混じって泳ぐ事もあるらしく同じタナゴ同士でも混泳ができます。

しかし繁殖目的ならイチモンジは小柄なので縄張り争いに負けてしまう事もあるので、単一飼育の方が良い。

混泳水槽に貝を入れておくと交雑する場合もあり、自然界でもヤリイチモンジが釣れたとかの報告もあります。


【イチモンジタナゴの飼育方法】

成長しても大きさ6〜8cm程の為、複数飼育が可能です。

4ペア程で飼育する場合や繁殖を考えているなら
水槽は60㎝以上の深めがオススメです。

温和な性格で人工飼料にもよく慣れるため飼育は容易。

葉の柔らかい水草は好んで食べますので、隠れ家や餌として入れてあげると良い。
室内飼育の個体は平均3年位は生きます。

屋外でも飼育可能で、風通しの良い日影が向いています。
冬場は餌は与えず藻類やミジンコ・ゾウリムシ等を食べます。
餌は市販の顆粒を食べます。

タナゴをより美しく育てるおススメの餌はコチラです。
www.tanagogo.work





イチモンジタナゴの繁殖方法


参照: 三重県総合博物館HP
参照: 淡水魚写真図鑑

【自然界での繁殖】

春〜夏型の産卵で4〜8月にピークを迎える。
ドブガイ、カラスガイ、イシガイ等の二枚貝を好み産卵する。一度の産卵で1~4粒の卵を産みつけ、何度も繰り返される。

産卵後2.3日で孵化する。
その後1ヶ月で8 mm程に成長し、稚魚が母貝からでてくる。
1年で5cm、2年で6〜8cmの大きさとなり成熟する。自然界における寿命は2年前後。


【飼育水槽での繁殖】

水槽内で繁殖させたい場合は、極力早期4〜5月に産卵をさせるのが好ましい。

主な理由は2つあり、
・ 飼育水槽は自然界より水温が上がりやすい。

・ 二枚貝は高温に弱く稚魚が浮出する前に貝が死んでしまう。

自然界ではピークを迎えるのが5〜7月と産卵シーズンは夏場に差し掛かる。
飼育水槽の7月〜8月は水温24℃を軽く超える為二枚貝を活かすのが困難な状況です。

イチモンジは産卵時期が非常に分かりやすく、4月頃から雄は腹部などに赤みが増し、臀鰭の縁はピンク色に変わり、各鰭も赤っぽく色づく。
雌は卵管が伸びるので、この時期に貝を入れて卵を産ませると良い。

同じ水槽に複数の1ペア又は2ペアを入れて1ヶ月程で貝を出して様子を見ましょう。

比較的孵化までの過程が早く産卵後3〜4週間(水温22度前後)で稚魚が出てくるので注意深く観察しましょう。

ポイントは如何に貝を死なせない様にするか。

※貝は24度以上水温があると死んでしまう確率が非常に高くなります。

5〜8月は特に難しい時期なので深めの水槽や大きめの容器を用意しましょう。

理想は60cm以上の水槽。
冷房を入れた室内で環境での飼育。
貝を生かしておける水温を維持する事が大切です。


【おすすめ二枚貝】

私の経験上数を入れればマツカサガイ・イシガイでも充分採れました。
カワシンジュは希少性と値段も高いので春型ならこの二つが良いかも。






イチモンジタナゴの釣り・分布情報


参照: 淡水魚写真図鑑
【イチモンジタナゴの分布】
日本の固有種で主に琵琶湖・淀川水系に分布する。
琵琶湖産アユ稚魚の放流の際イチモンジが混入して広島県、富山、岡山、熊本と四国地方にも移入されている。

西日本を中心に生息しているが、貝の生息地減少と共に生息範囲を狭めており。
現在は岡山県・兵庫県のごく一部にしか生息していない。

【イチモンジタナゴ釣り情報】

外来魚やコンクリート化の影響から琵琶湖では減少が著しく、滋賀県では「指定希少野生動植物種」として条例により捕獲等が禁じられている。釣りに行く方はご注意!


食性は雑食でアカムシや黄身練りなどの食いつきが良い。
自然界では藻類・プランクトン小型の甲殻類を食べている。

水の綺麗な用水路や、湖沼などの比較的流れの穏やかなところを好み生息する。

ヤリタナゴ 等と群で行動している事が多い。
ヤリが当たり始めたら一緒に釣れる可能性が高い。


【イチモンジタナゴの入手方法】

釣りに行くのも勿論良いが、飼育目的であれば養殖個体の方が病気のリスクも少なく入手までの金額も安く済む。

滅多にアクアショップには出回らないのでネットショップがおススメです。

乱獲防止や生態守る事にも繋がるので是非ネットショップを利用するのがおススメです。