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ミナミアカヒレタビラの特徴・飼育・繁殖・釣り情報を詳しく解説!

こんにちは!かつやんです!
今回はミナミアカヒレタビラの特徴や生態・飼育について説明します!

アカヒレタビラは背鰭と尻鰭の縁が赤く発色し『赤鰭』が名前の由来です。

同じアカヒレでも『アカヒレタビラ』『キタノアカヒレタビラ』『ミナミノアカヒレタビラ』の3亜種存在しており、それぞれ産地や外観の特徴・生態が違います。

ミナミアカヒレタビラは北陸から山陰地方にかけて生息するタナゴで、
背鰭がピンクで、尻鰭が白の強いピンク色に発色します。

日本淡水魚でもトップクラスの美しさを誇るタナゴで釣りも鑑賞も楽しめます!
現在は3亜種どれも自然界で数が激減しており出会えたら本当にラッキーですね!それでは飼育や釣り情報も含め詳しく紹介します!







ミナミアカヒレタビラの特徴

 ミナミアカヒレタビラの特徴 ・ 体長10cm程の中型。

・口角に1対の短い口髭がある。

・体高は中程度。シロヒレに似ている。
 ※ アカヒレ3亜種の中では高い。

・幼魚期まで背鰭中央に黒斑がある。
 ※雄は成熟すると消える。

・体色は銀白色、肩部に青い斑紋がある。

・背鰭と尻鰭の縁がピンクに発色する。
 ※ミナミアカヒレタビラは尻鰭の白が強い。

・北陸・山陰地方の日本海側に分布。


   
分類 コイ目 コイ科 タナゴ属
育成難易度 ★★★★☆ 簡単
寿命 2~3年前後
水温 10℃〜30℃
性格 気性は普通
混泳 大~中型のタナゴ◎
産卵時期 【春型】 5~7月
繁殖難易度 普通





ミナミアカヒレタビラの外観

【ミナミアカヒレタビラ雄の様子】


参照: 淡水魚写真図鑑

繁殖期の4~7月頃になると雄は体色は身体全体が鮮やかな青と緑色に、エラから胸部が紫色に染まり顔に追星が現れる。
腹から各鰭は黒く染まり、縁は背鰭はピンク、腹鰭は白、尻鰭は白ピンクに染る。



【ミナミアカヒレタビラ雌の様子】


参照: 淡水魚写真図鑑
雌は生後一年ほどで産卵出来る様になり、繁殖期の4〜7月に卵管が出る。
他のタビラと形大きさが類似しておりメスの違いを見比べるのは難しい。

セボシタビラとミナミのアカヒレタビラの2種は幼魚期までは背鰭に黒色斑がある。他のアカヒレ3亜種に比べると他より少し体高が高い点が特徴。
それぞれ分布地域がちがうのである程度分別がつく。





アカヒレ3亜種は尻鰭が見分けやすい

同じアカヒレタビラでも3亜種存在しており、
・アカヒレタビラ
・キタノアカヒレタビラ
・ミナミアカヒレタビラ
それぞれ産地によって特徴・生態が違います。

産地以外に一番見分けやすいのが尻鰭です。

※3亜種の分別は尻鰭が一番わかりやすい。

ミナミ  → 白にピンクの縁。
アカヒレ → 赤に白の縁。
キタノ  → 真っ赤一色。


それぞれの違いはコチラの記事で紹介しています。
www.tanagogo.work





ミナミアカヒレタビラの性格・飼育


参照: 淡水魚写真図鑑
温和な性格で他の魚への攻撃性は低い。
大きさも中程度なので、他のタナゴ類や小さな淡水魚とも混泳ができます。

同じアカヒレ亜種同士も混泳可。
体高が低く真っ赤な鰭のキタアカと一緒に飼っても面白いかも。


【おすすめ混泳相手】

同じタナゴ類と混泳させる事が出来ます。
自然界ではヤリタナゴと一緒に群れで泳ぐ事があります。

現在非常に数が減っている為希少です。
繁殖を狙うなら同種だけで他のタナゴと混泳せず、ヌマエビやドジョウ、貝類と混泳しましょう!
タナゴは単一飼育の方が繁殖の成功確率が上がります。

★混泳相手をお探しならコチラをどうぞ!
水槽の苔対策におすすめの貝やエビを紹介!飼いたい混泳相手15選!



【飼育方法・餌】

成長すると体長9~10cmになる為、60㎝以上の水槽がオススメです。

飼育自体は難しくないです。室内・屋外どちらでも可能。

室内であれば1年を通して人工飼料で良い。
タナゴをより美しく育てるおススメの餌はコチラです。
www.tanagogo.work

屋外飼育であれば冬場は人工餌は与えず藻類やミジンコ・ゾウリムシ等を食べます。






ミナミアカヒレタビラの繁殖方法


参照: 淡水魚写真図鑑
春型の産卵で4〜7月にイシガイやドブガイなどの二枚貝を好んで産卵する。

自然界ではアカヒレは貝の近くを数匹の雄が回遊して覗きには来るが縄張り争いはしない様です。
※経験上釣りをしていても貝のある場所近くはカネヒラやボテ・シロヒレなどが陣取っている印象。アカヒレは回遊をしています。

孵化稚魚は1ヶ月ほど母貝で過ごし8mm程に成長して浮出する。
1年で成熟し繁殖出来るようになり、自然界での寿命は約2年。現在自然界ではなかなか目にする事はありません。


【飼育水槽での繁殖】

水槽内で繁殖させたい場合は単一飼育がオススメ。
飼育水槽に二枚貝を入れると雄は二枚貝の周りに縄張りをつくり、雌を二枚貝に誘導し産卵をします。
3.4日かけて何度かにわけて卵を産みつけます。
一番良いのは60㎝以上の広い水槽内に2ペアづつ貝を左右に分けて5程入れておくと良く卵を産みます。
両サイドに縄張りがあると雄同士のケンカも比較的少なくなる。

繁殖させる際は水槽内に二枚貝を入れ1カ月程したら貝を取り出し、貝を別水槽に移し1ヶ月程観察。稚魚が浮上したらまた繁殖水槽に入れるという作業を繰り返します。
貝は水温が24度を超えると死んでしまうケースが多いので3.4月から貝に慣れさせて早めに入れて興味を持たせると良い。

★毎年タビラ5亜種いずれかを繁殖させてます!繁殖情報はコチラをどうぞ!
二枚貝を使用したタナゴの繁殖!貝の飼育・産卵・種類等徹底解説!

同じくタビラ5亜種のセボシタビラの稚魚生後1年の様子も紹介
www.tanagogo.work


【おすすめ二枚貝】

私の経験上数を入れればマツカサガイ・イシガイでも充分採れました。
カワシンジュは希少性と値段も高いので春型ならこの二つが良いかも。





ミナミアカヒレタビラの釣り情報

参照: 淡水魚写真図鑑
【ミナミアカヒレの分布】
ミナミアカヒレタビラは西日本で釣る事の出来るアカヒレ亜種。

北陸から山陰地方にかけて分布しており
主に『鳥取、島根、富山、福井、石川』の河川に分布している。

新潟より北の日本海側にはキタノアカヒレタビラ、太平洋側には亜種のアカヒレタビラが生息している。
近年個体数が激減しており年々数を減らしている。



【釣り情報】
流れの穏やかな河川、ため池、泥底の水路に生息する。
止水を好み朝晩は物陰に隠れている事が多い。

深めの水域を好み底部に群れで泳ぎ生息している。
ヤリタナゴと一緒に群れで泳ぐ事が多くヤリが釣れたり、魚影や泡がプクプクと近づいてきたら積極的に攻めてみると良い!

食いつきも良くグルテンでも赤虫でも釣れる印象がある。
★タナゴ竿を使うと楽しさは2倍以上!
タナゴ釣り初心者向け釣竿の選び方【タナゴ竿おすすめ10選!】



まとめ!


参照: 淡水魚写真図鑑

アカヒレタビラは非常に美しく釣るの飼育も楽しめます!
広めの水槽で悠々と泳がせてあげましょう!

環境を整え良い餌を与えれば熱帯魚に負けない日本淡水魚特有の美しい婚姻色を見ることが出来ます。飼育していても惚れ惚れしてしまいます。

日本淡水魚が好きな方には是非お勧めなタナゴです。