こんにちわ!かつやんです!
今回は九州に生息する美しいタビラの仲間セボシタビラを紹介します!
『タビラ』5亜種の1種で、タビラの仲間は大きく分けてアカヒレ3亜種、シロヒレタビラ、セボシタビラの計5種に分けられています。
セボシタビラは稚魚期から背鰭に黒斑が出て、その黒斑を『背星』(セボシ)と呼んだ事が名前の由来と言われています。
黒斑は成長する際不明瞭になり、雄は婚姻色が出る頃消失します。
婚姻色の出たセボシタビラは黒い尻鰭の縁が白、背鰭の縁は赤と『紅白』両方の発色をする美しいタナゴです。
現在外来種の増加や河川のコンクリート化等により自然界では絶滅危惧IA類に指定されており、自然界にはほぼ生息していない。
2020年1月31日以降、『種の保存法』により売買・譲渡・採取する事が禁止されます。
(2020年2月1日より現在販売はされておりません。)
セボシタビラの特徴
分類 | コイ目 コイ科 タナゴ属 |
育成難易度 | ★★★★☆ 簡単 |
寿命 | 2~3年前後 |
水温 | 10℃〜30℃ |
性格 | 気性は普通 |
混泳 | 全てのタナゴと可◎ |
産卵時期 | 【春型】 5~6月 |
繁殖難易度 | 比較的簡単 |
特記事項 | 2020年2月1日以降種の保全法により 採取・販売・譲渡が出来なくなった。 |
セボシタビラの外観
【セボシタビラ雄の様子】
セボシタビラはタビラ5亜種の1種で本来はキタアカに次いで体高が低いと言われますが、個人的にはセボシが一番体高が低く感じます。
雄の婚姻色は非常に美しい!
繁殖期になると雄は体色は全体が暗緑色や紫に変化し、鰓蓋から胸部が赤色に染まる。
セボシの婚姻色一番の特徴は鰭です!
下腹部、背鰭、腹鰭、臀鰭は黒く染まります。
そして背鰭の縁は赤、腹鰭の縁は白、臀鰭は黒と縁の白と黒の間に赤→黒に変化します。
もっとセボシタビラの外観・写真を見たい方はこちらの記事をどうぞ!
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我が家のセボシタビラの画像を100枚載せています!
【セボシタビラ雌の様子】
雌は生後一年ほどで産卵出来る様になり、繁殖期の3〜7月に卵管が出る。繁殖期の雌は卵を持つ為お腹周りはでっぷりしている。
他のタビラと見比べるにはセボシタビラの背鰭には黒色斑があり。雌は成魚になっても背鰭中央に黒い斑が残っている場合がある為。他のタビラとの違いはここで見分けられる。
セボシタビラの性格・飼育
【セボシタビラの性格】
警戒心が高く、遊泳力も比較的強い。
普段は警戒心が高く物陰に集団で潜んでいる事が多い。
タナゴはワイルド個体でも室内飼育に馴れてくれるケースが高いんですが、セボシは特別警戒心が高く水槽・室内の電気をつけたり、水槽にヒト近づくと隠れたり暴れたりします。
繁殖時期は縄張り争いをするので雄・雌のバランスには気をつける必要がある。
縄張り争いは激しめで追い掛け回す様子も見られる。
【セボシタビラの混泳相手】
セボシタビラは種の保全法により2020年1月31日以降は手に入れる事は出来ない希少種です。
現在飼育されている方は繁殖を狙うのであれば他のタナゴ類とは混泳せず、単一飼育をおすすめします!
他に入れるのであれば、ミナミヌマエビ、ヒメタニシ、ドジョウ辺りとの混泳をお勧めします。
★混泳相手をお探しならコチラをどうぞ!
水槽の苔対策におすすめの貝やエビを紹介!飼いたい混泳相手15選!
【セボシタビラの飼育方法】
成長すると体長8cm前後になる為、水槽は60㎝以上がオススメです。
飼育自体は難しくない。室内でも室外でも飼育が可能です。
観賞用は室内水槽、繁殖用は屋外水槽に入れておくと季節感から卵管や婚姻色も出やすくなります。
餌は市販の顆粒に良く慣れます。キレイな飼育水を好むので定期的な換水を心掛けて飼育をしましょう。
あまり水草を食べたり抜いたりもしない為レイアウトも楽しめます。
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セボシタビラの繁殖方法
【自然界での繁殖】
春・夏型の産卵で3〜8月にカタハガイやニセマツカサガイ等の二枚貝に産卵する。
孵化した稚魚は1ヶ月ほど母貝で過ごし8mm程に成長して浮出する。
1年で成熟し繁殖出来るようになります。
自然界での寿命は約2〜3年といわれてます。
現在自然界では殆ど目にする事はありません。
【飼育水槽での繁殖】
水槽内で繁殖させたい場合は、飼育水槽に二枚貝を入れます。
雄は二枚貝の周りに縄張りをつくり雌を二枚貝に誘導し産卵をします。
3.4日かけて何度かにわけて卵を産みつけます。
※一度産卵が終わると次に雌の卵管が伸びるまで1~2週間程掛かります。
貝はドブガイがおすすめ!
繁殖を考えると45㎝位の水槽に1ペア飼育が好ましいです。
繁殖させる際は水槽内に二枚貝を入れ3週間程したら貝を取り出し、貝を別水槽に移し1ヶ月程観察。
稚魚が浮上したらまた繁殖水槽に入れるという作業を繰り返します。
■■ ドブガイ ■■
【おすすめ二枚貝】
色々な貝の種類と大きさを試したが、カワシンジュが最強。
私の経験上カワシンジュは夏の水温にめっぽう弱いので(24℃以上は危険域)
今迄タナゴ繁殖に於ける最強の二枚貝は『カワシンジュガイ』でした。
大きさも手頃で、どのタナゴも万能に使える最強母貝でした。
しかし2021年12月24日に環境省にて、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保全法が改正され施工されました。
『カワシンジュガイ』は特定第二種国内希少野生動植物種への指定された為、採取・売買・譲渡ができなくなってしまったのです。
現在購入できる二枚貝で言うなら個人的なお勧めは『ドブガイ』と『マツカサガイ』がおすすめです!
この2種をお勧めの理由はコチラの記事に詳しくまとめています。
★2023最新二枚貝のおすすめ!
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■■ マツカサガイ ■■
★コチラの記事で貝の飼育水槽の作り方も紹介!
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セボシタビラの釣り情報
【分布】
セボシタビラは九州を中心に生息しており、主に福岡県、佐賀県、熊本県、長崎県壱岐島に分布していが、最近個体数が激減しており絶滅一歩手前状態。
本州には生息していない。
【釣り情報】
タナゴの仲間で最も水流を好む種類。
水のキレイな流れのある河川や、湖沼の流出口、田んぼの用水路に生息。水草や石などの障害物物陰に潜む。
※前途にも書いたが2020年1月31日以降は種の保全法によりセボシタビラの捕獲は禁止されている。
まとめ
セボシタビラは背鰭が赤く、臀鰭が白くとても美しい婚姻色を持ったタナゴの仲間です。
しかし残念ながら、現在ではセボシタビラは購入・入手・採取する方法はありません。
もし既に飼育されている方は大事に育ててあげてください!
セボシタビラに最も似ていて近い種類を選ぶならシロヒレとキタアカ辺りがですかね?
特徴的にはシロヒレとキタノアカヒレを足して2で割ったイメージですが同じタビラ5亜種なので少し近いものは感じると思います!
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よろしければ是非読者になっていただけると幸いです!
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