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火山タナゴの特徴 外観・飼育・繁殖・色出し・購入について解説!

こんにちわ!かつやんです!

火山の様な真っ赤な婚姻色が美しい中国タナゴ
中国名『シーナンタナゴ』 (Sinorhodeus)の紹介です!

原産地は中国四川省で、2017年頃にはじめて日本に輸入されました。日本では流通量が少なく希少性の高いタナゴです。

日本では『火山(カザン)タナゴ』と呼ばれ、火山から噴き出した溶岩のような真っ赤で美しい婚姻色が名前の由来です。


※婚姻色がピークの姿

色合いはオレンジ色をした小型で日本の天然記念物に指定されているミヤコタナゴに似ており、鱗は非常に小さくゼニタナゴに似ています。

繁殖や飼育情報はまだ少ないのですが、人工飼料にも慣れ易く飼育は難しくありません。

現在もまだ流通量は少なく専門店やオークションでしか出まわらず一部のタナゴ愛好家の間でしか飼われていません。

飼育情報の少ないシーナン/火山タナゴの特徴・外観・飼育・繁殖情報を詳しく紹介します!




シーナン/火山タナゴの特徴


 シーナン/カザンタナゴの特徴 ・ 全長5~6cmと小型
 ※日本に流通している個体数が少ない為安定していない 

・ 口髭は無い

・体形は側扁し、体高は中程度
 
・体色はミヤコタナゴに似ている

・溶岩の様に真っ赤な婚姻色

・鱗が非常に細かくゼニタナゴに似ている

・現地では中国シジミに産卵する

・日本の二枚貝にも産卵する

・学名シノロデウス Sinorhodeusという新属で記載された種類。

・日本では流通量も少なく情報もまだまだ少ない。

   
学名 シーナンタナゴ』(Sinorhodeus)
育成難易度 ★★★☆☆ 普通
寿命 2~3年前後
水温 10℃〜28℃
性格 臆病・警戒心が強い
混泳 貝類やヤマトヌマエビ
産卵時期 【春型】 5~6月
繁殖難易度 情報少なめ







シーナン/火山タナゴの婚姻色

【シーナン/火山タナゴ雄の様子】

繁殖期を迎えた雄は体色が背部の黒みが強くなり、腹部から尻鰭、尾びれの基まで火山のように真っ赤な色に染まり日本のタナゴには見ない美しい婚姻色を呈する。

尻鰭は縁部分だけが朱色に染まり、和名通り溶岩や火山を連想させる。

普段から雄はオレンジ色をしているが最盛期の雄は真っ赤×真っ黒になる。



【 シーナン/火山タナゴ雌の様子】


雌は雄の様なオレンジ色は出ず、銀白色をしている。
雄同様細かい鱗を持ち、尾尻から薄く黒い縦線が入る。

日本の気候では春型産卵で繁殖期の4〜7月にかけ卵管が出る。
元々中国のタナゴなので詳細は不明。

雄の様な赤や黒の婚姻色は出ない。

雄同様ウロコが細かくゼニタナゴの様な見た目、繁殖時期を迎えるとおなかに卵をもつので少しふっくらした見た目となる。
特徴である。


▼火山タナゴの写真を見たい方はコチラの記事もどうぞ!▼
www.tanagogo.work



火山タナゴの性格・飼育方法

比較的丈夫で食欲も旺盛で飼育は簡単です。
人工飼料にもなれ性格も温厚な為飼育難易度は低い。



【性格】


温和な性格をしているので複数飼育が可能。
少し臆病で警戒心が強く慣れるまで時間がかかりますが慣れると水槽に手を入れると近づいてくる位馴れます。
※ライトをつける際は暴れるので注意!

小型のタナゴなので他のタナゴと混泳すると縄張り争いで負けてしまう
大きさも5~6cmと小型の為、過密飼育にも向いています、飼育水槽は45cm以上が好ましい。


【混泳相手】


貝類・エビ類・オトシンがオススメ!

現在日本での流通数は少なく珍しい為、繁殖目的であればタナゴ同士の混泳は避け同種同士で飼育をする方が好ましい。

海老を入れたい場合にはミナミは食べられてしまう事もある為、入れるならヤマトがおすすめ。

他にもドジョウの様に泳ぎ回るタイプよりオトシンの様に大人しい方が相性が良い。

★混泳相手をお探しならコチラをどうぞ!
水槽の苔対策におすすめの貝やエビを紹介!飼いたい混泳相手15選!



【飼育方法】

水質や水温にも強く、市販の顆粒に馴れるのでとても飼育しやすいです
成長しても大きさ5〜6cm程の為複数での飼育が可能です。
そこまで草食性が強いわけでもないので水草などのレイアウトも可能。60㎝以上の広い水槽が好ましいです。

原産地は四川省なので耐寒性もある。
水温は23℃±5℃位の幅広い温度で飼育可能。

日本で出回っているものは、殆ど日本でのブリード個体の為人工飼料にもよく慣れる。餌もしっかりと食べて成長も早い。

2017年に日本に入ってきた為、詳しい寿命等は現在明確には出ていないが3年程生きるという情報もある。私の家も3年居ますがが元気です。




火山タナゴの色について

タナゴ類は全ての種類に於いて言えますが、飼育容器が黒いと体色も黒くなり、飼育容器が明るいと白っぽくなります。

これは水槽のバックフィルムや底砂の色でタナゴのカラーも多少左右します。
▼黒フィルム時▼


▼白フィルム時▼

因みに私は黒フィルムと底砂は黒系のソイルで育てています。
タナゴは糞や残餌の影響で低床掃除が多くなる為、石系の方が管理は断然楽です。
ソイルは一長一短ありますが、混泳生体や水草飼育数によっては問題なく使用できます。


www.tanagogo.work

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火山タナゴの繁殖方法


原産地は四川省で、小川に生息している。
中国での産卵時期は詳しく解っていない。

現地ではタイワンシジミに産卵するという記述がある。

産卵後2日程で孵化し1ヶ月ほどで母貝から孵出する。寿命は2年程度。


【飼育水槽で貝を使った繁殖】


日本のブリード個体は春〜夏型の産卵で4〜6月にピークを迎える。
※雄の婚姻色と雌の卵管から推測。

現地ではタイワンシジミに産卵するらしいが、私はカワシンジュガイを使って繁殖させる事ができました。

※追記2020年6月
カワシンジュ貝は水槽内飼育が困難であり、現在絶滅危惧種となっております。
火山タナゴの飼育に詳しい方より、『マシジミ』『カワシジミ』にも積極的に産卵するとの非常に有益な情報を頂きました。
『マシジミ』での繁殖を推奨しております。

因みに貝を使った産卵の場合、産卵後2日程で孵化し1カ月で母貝から浮出する。

※貝は24度以上水温があると死んでしまう確率が高くなります。
6〜8月は特に難しい時期なので深めの水槽や大きめの容器を用意しましょう。



【おすすめ二枚貝】

経験上小型の貝のが良い。ドブガイよりイシガイ・マツカサ・カワシンジュの方が産み付けます。

貝の種類と【大きさ】も大切かも、火山タナゴ自体が小さく卵管も短い分、小型の貝の方が良いのかも。

★タナゴの繁殖について興味のある方はコチラをどうぞ!
二枚貝を使用したタナゴの繁殖!貝の飼育・産卵・種類等徹底解説!


【飼育水槽で人工孵化の繁殖】

一方で人工孵化を試みる方も多くいるが、人工孵化は高度な知識と技術が必要。

雌のタナゴのお腹を押して卵を採卵し、雄のお腹を押して精子を出すという方法です。

現在日本の二枚貝でも繁殖をする事が解ってきたが、日本の在来種のタナゴ程貝に興味を示さないそうなので人工孵化で繁殖させている方も多い様です。

ただ人工孵化は本当難しいです。
私は何度か挑戦しましたが、無難に貝を使った繁殖の方が断然容易です。


【人工孵化の繁殖手順】

①最初は浅めの容器少な目の飼育水に卵を出し、雄の精子をかける。
その後2日程度で孵化する。

②温度の変化と水質悪化を極力防ぎ暗所で飼育。
1ヵ月程で8㎜程に成長する。徐々に飼育水や容器を大きくする。

③1ヵ月以降は止水でなく極弱めのエアで水質、水温に気を配りながら育てる。




火山タナゴの入手方法

現在は専門店かオークション

まだ日本では流通量が少なく出回ってはいません。その分希少性も高く価格も高めです。

私自身も増やしすぎても飼育しきれないので、自分で楽しむ分しか繁殖飼育はしてません。

ペットショップやホームセンターでは滅多に見かける事はありません。
アクアショップの専門店や川魚に特化した生け簀や養殖場のあるお店を探しましょう!


火山タナゴに似ている種類


中国タナゴは基本入手は困難です。
日本のタナゴで似ている物を挙げるなら、外観で言えば鱗の小ささ等『ゼニタナゴ』が近い。
火山タナゴとは違い紫やピンクの美しい婚姻色を持ちます。
ただ冬型産卵の為、繁殖難易度は火山より高めと言えます。

タナゴは種類により外観も違うので興味があればコチラの記事もどうぞ!
www.tanagogo.work


まとめ

今回は中国タナゴの『火山タナゴ』を紹介しました!

タナゴって日本だけじゃないんです!
中国やヨーロッパにもいるんですよ!
それぞれ日本には無い美しさがあります。

因みに私の飼育した感想では、カゼトゲに似て小型で水草への食害も少ないのでレイアウトも楽しみたい方にも向いてると思います!

少し変わったタナゴの飼育に挑戦したいには是非おすすめですよ!