こんにちわ!かつやんです!
今回はタナゴの稚魚の特徴や見分け方について紹介します。
・家で複数種類のいる水槽に貝を入れたら稚魚が産まれたけどどの種類の子かわからない。
・ネットで購入した貝から稚魚が産まれてきたけどコレは何の子?
・網で救ったら小さな稚魚が入ったけど何の子供だろう?
こんな時に役立てて頂けたらと思います。
正直産まれた直後はほぼ判別不可能ですが2ヶ月もすると大きいものは1〜1.8cm位まで成長し、ほんのり体色や鰭にも特徴が出てきます。
それでは見分け方や特徴を見て行きましょう!
タナゴの稚魚の特徴
タナゴと聞くと一般的には色鮮やかな婚姻色の出た美しい姿を想像するかもしれませんが、タナゴの稚魚は産まれた時から色鮮やかな姿形をしている訳ではありません。種類による違いは次の章で説明しますが、大まかなタナゴの稚魚の特徴を紹介します。
背鰭に黒い点(黒斑)がある
背鰭に黒い点が有る稚魚は日本の淡水魚では
日本淡水魚ではタナゴ位なのでほぼタナゴと思って間違いないです。
因みに黒斑があるタナゴの種類は『タイリクバラタナゴ・ニホンバラタナゴ・カネヒラ・カゼトゲタナゴ・セボシタビラ』に見られる特徴の一つです。
同じタナゴの仲間でも、背鰭に黒斑がない種類もいます。
『アブラボテ・アカヒレタビラ・シロヒレタビラ』等があげられます。
なので背中に黒い点が無いからタナゴでないとは一概に言い切れません。
産まれて3ヶ月位は体高が低い
タナゴは生後2ヶ月程までは見た目の体高が低く長細い形をしています。タナゴというと扁平した平たく体高が高い印象が強いと思いますが
基本的に孵化後3ヶ月以降で徐々に体高が高く成長します。
稚魚は婚姻色は一年程でません
タナゴというと色鮮やかな体色をイメージするかと思いますが、婚姻色は生後10ヶ月程して春先にならないと色が出ません。元々あの鮮やかな色は『婚姻色』と言って繁殖期になると雄が雌を誘う際に色鮮やかになるもので、成熟しないと婚姻色は出ないのです。
また成熟したタナゴでも春や秋のそれぞれ種類によっての最盛期に色鮮やかになりますが、冬場等シーズンを外すとは婚姻色はほぼ出ません。
稚魚は基本銀白色をしています。
半年が過ぎる頃ようやく雄はほんのり臀鰭に色が出てきます。
雌は比較的鰭が黄色になるので見ていると違いがわかります。
タナゴの種類による違い
では次にタナゴの種類毎に違いを紹介していきます。
一口にタナゴといってもタナゴには日本だけでも18種類もの タナゴがいます。
それぞれ同じタナゴでも全く違う特徴をしているので何種類か紹介していきます。
バラタナゴ
【約生後2ヶ月の様子】
背鰭に黒斑がある。
魚体は銀白色。
まだ低めではあるが菱形の様なカタチをしている。
3.4カ月経つと雄は目が赤く、雌は目と鰭が黄色くなってくる。
【成長するとこうなるよ!】
アブラボテ
【約生後2ヶ月の様子】
背鰭に黒斑はない。背鰭が特有のオレンジと黒色にほんのり色づく。
体色は黄色や黒っぽい。
写真では分からないが肉眼で確認すると口の横に短いヒゲも確認できる。
カネヒラ同様タナゴの中でも大きめの種なので他より一際成長も早く大きい。
【成長するとこうなるよ!】
セボシタビラ
【約生後2ヶ月の様子】
背鰭に黒斑がある。魚体は銀白色。
マタナゴ・キタノアカヒレタビラに次いで体高が低い為細長い体をしている。
背鰭に黒斑がある点でバラタナゴと類似して見えるが形が違うので区別しやすい。
【成長するとこうなるよ!】
キタノアカヒレタビラ
【約生後2ヶ月の様子】
背鰭に黒斑はない。
タビラ5亜種の中でも最も体高が低い為比較的スリムな形をしている。
体色は少し黄色味を帯びている。
シロヒレタビラとも似ているが臀鰭が無色で細長い形が特徴。
【成長するとこうなるよ!】
シロヒレタビラ
【約生後2ヶ月の様子】
背鰭に黒斑はない。
体色は銀白色をしている。
鰭は背鰭は黄色味を帯びた無色だが、臀鰭がほんのり黒い。
一度飼育経験があると解る程度だがほんのり目が青く遊泳力が高い。
【成長するとこうなるよ!】
カゼトゲタナゴ
【約生後1ヶ月の様子】
背鰭に黒斑がある。
カゼトゲタナゴはタナゴ類最小なので比較的他のタナゴに比べ大きさも小さい。
1番の特徴である青い縦線は3~4ヶ月位しないと明瞭にでてこないのでこの時点ではバラタナゴとの差別化は難しい。
【成長するとこうなるよ!】
まとめ
タナゴは種類によって稚魚でも差が出ます。どの種類も生後半月位経たないと雄雌の判別もつきません。
もしタナゴの稚魚を飼育する際はわかるように種類毎に水槽を分けて飼育すると良いでしょう。
混ぜてしまうと特に雌は種類によって見分けがつかなくなる事もあります。
タナゴは現在も希少な魚で繁殖も他の魚に比べると比較的難しいです。