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ゼニタナゴの特徴 外観・飼育・繁殖・釣り情報を詳しく解説!


こんにちわ!かつやんです!

特別に小さなウロコが印象的な『ゼニタナゴ』を紹介します!

ゼニタナゴは他のどのタナゴよりも、婚姻色はピンクや紫色の美しい色合いが美しく正に日本の美!
現在は市場にもあまり出回らず希少性も高い為タナゴファンにはたまらない種類です。

婚姻色はピンクや紫色の色合いが美しく正に日本の美!

秋型産卵の珍しいタナゴで現在は自然界には殆ど分布はしておらず、秋田や宮城等の東北地方のごく一部でしか見る事ができません。
現在は市場にもあまり出回らず、手に入れるのも困難な種類です!

今回はそんなゼニタナゴの特徴や外観・飼育方法・混泳・繁殖について紹介します!



ゼニタナゴの特徴


   
分類 コイ目 , コイ科 , タナゴ属
育成難易度 ★★☆☆☆ やや難しい
寿命 2~3年前後
大きさ 最大で8㎝前後
飼育水温 10℃〜27℃
性格 気性は大人しい
混泳 タナゴ全般 ◎
産卵時期 【秋型】 9~11月



ゼニタナゴの外観

体長は6~9cmと中型ですが、体形は側扁し、体高が高い為その分大きく見えます。
一番の特徴はタナゴ類の中で最も細かいウロコ!
体色は銀白色だが、各ウロコが黒く縁取られる為、いぶし銀の様な色にも見える。
肩部に斑紋があり、背びれと尻びれは大きく伸張しています。


■■ ゼニタナゴ ■■



【ゼニタナゴ雄の様子(婚姻色)】

繁殖期の雄は口先に追星が現れ、鰓ぶたから下腹部にかけて紫〜桃色になる。

地域により発色に差があるが、細かい鱗は黒く縁どられ、背・尻鰭の柄と婚姻色は芸術的に美しく正に日本の美を感じます。
タナゴの雌だけでなく愛好家の目も釘付けにしそうです。笑

もっとゼニタナゴの外観・写真を見たい方はこちらの記事をどうぞ!
▼▼ ゼニタナゴの写真・画像50選 ▼▼
www.tanagogo.work


【ゼニタナゴ雌の様子】

雄同様細かい鱗が特徴的で、鰭は黄色っぽい色をしている。
雄のような鮮やかさは無いが、黒く縁取られた細かい鱗が燻銀のようななんともいえないシブい色合をしている。

雌は秋型産卵の為、繁殖期の9〜11月に卵管が出て最大伸長時には尾びれの先より長くなる。






ゼニタナゴの性格・飼育


ゼニタナゴは比較的大人しい性格をしており、大きさも6〜9cm程。
現在出回っている個体は殆どが養殖個体の為人工飼料にも良く慣れる。

温和な性格で、他の魚への攻撃性は低い。
他のタナゴ類や小さな小魚とも混泳ができます。
繁殖を考えるなら1~2ペアでの飼育が好ましい。
雄の割合を増やすとケンカになるので注意。


【ゼニタナゴの混泳相手】


繁殖を狙うなら同じ秋型産卵のカネヒラ等は相性が良くありません。
出来れば他のタナゴ類とは混泳せず、ヌマエビやコケ取り生体の貝、ドジョウ等がおススメです。

繁殖時強い個体が貝を独占し縄張りを作ります。
弱い個体は追い払われ産卵が出来ない事もあります。
どうしてもタナゴと混泳させたい場合はカゼトゲタナゴ等が希少も大人しく繁殖時期も異なるのでお勧めです!

★混泳相手をお探しならコチラをどうぞ!
水槽の苔対策におすすめの貝やエビを紹介!飼いたい混泳相手15選!


【ゼニタナゴの飼育方法】


水槽は60㎝がオススメです。
正直45㎝でも充分飼育可能ですが、繁殖を考えていて二枚貝を入れるなら60㎝位が良いでしょう。
飼育自体は難しくないですが、希少価値も高いので水槽内で2枚貝が死んで水質が悪化したり死なせてしまうのは勿体ないからです。
※水槽が小さいと水温・水質も変化も激しく貝が死にやすい


低温には強く、屋外でも飼育可能です。
日陰のなるべく寒暖差のない場所で飼育をしましょう!
冬は餌を与えなくても水槽内の藻やプランクトンを食べて過ごします。

室内飼育の個体は餌は市販の顆粒を食べます。
タナゴをより美しく育てるおススメの餌はコチラです。
www.tanagogo.work



ゼニタナゴの繁殖方法


【自然界での繁殖】
珍しい秋型の産卵で9〜11月にイシガイ、カラスガイ、ドブガイ等の二枚貝を好み産卵する。
※秋に産卵するタナゴ類はカネヒラ・ゼニタナゴ・イタセンパラの3種。

産卵後1週間程度で孵化するが、稚魚は母貝内で越冬する。翌春4〜5月に9mmほどの稚魚が母貝から浮出する。
この方法は産まれてきたばかりの稚魚を外敵から守ったり冬場の水温から稚魚を守る意味合いがあるが、現在同じ秋型産卵のイタセンパラは絶滅危惧種になっている。

この原因には貝自体が越冬前に死んでしまったり、コンクリート化が進み貝自体が少なくなってきている傾向がある。
残念ながら自然界では目にする事は殆どありません。


【飼育水槽での繁殖】


秋型産卵のゼニタナゴは特に難しい!

水槽内で繁殖させたい場合は、本種1ペアと貝を10個ほど入れておく。

飼育水槽に二枚貝を入れると、雄は雌を二枚貝に誘導し産卵します。

9月下旬頃から水槽内に二枚貝を入れ2カ月程したら貝を取り出し貝を別水槽に移し半年経過を見る。

室内飼育であれば翌春3〜4月に稚魚が母貝から浮出する。



ポイント
・卵を産み付けすぎるので貝の数を増やす
・貝を半年間死なない様に維持する事
・繁殖時水温が高くなるので貝の飼育注意!
・雄1雌2位が最も成功しやすい


一番難しいのは貝を死なせない様にするかが重要です。
何点かコツがあり、秋型産卵は貝が苦手とする高温時に繁殖をさせる為この時点で貝が死んでしまう事も多くあります。

それをのりこえても翌春まで貝を餓死させないように常にグリーンウォーターを作っ
無事成功すれば貝一個から10匹程稚魚が出てきます。



【おすすめ二枚貝】

今迄タナゴ繁殖に於ける最強の二枚貝は『カワシンジュガイ』でした。
大きさも手頃で、どのタナゴも万能に使える最強母貝でした。

しかし2021年12月24日に環境省にて、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保全法が改正され施工されました。

『カワシンジュガイ』は特定第二種国内希少野生動植物種への指定された為、採取・売買・譲渡ができなくなってしまったのです。

現在購入できる二枚貝で言うなら個人的なお勧めは『ドブガイ』がおすすめです!お勧めの理由はコチラの記事に詳しくまとめています。
★2023最新二枚貝のおすすめ!
www.tanagogo.work

■■ ドブガイ ■■

★コチラの記事で貝の飼育水槽の作り方も紹介!
www.tanagogo.work




ゼニタナゴの釣り情報

【分布:現在は東北のごく一部にしか生息していない】

昔は関東近辺から東北地方に生息していた。

Wikipediaによると、
"本種は佃煮などで食用にも供された他のタナゴ類よりも苦みが強いため、手賀沼などでは鶏の餌にしていたという。"
【参照:Wikipedia】
鳥の餌ってありえん笑

しかし現在は、埋め立て開発や水路の護岸化、さらに外来魚による食害を受け、個体数が激減し自然界からはほぼ絶滅状態である。
絶滅危惧IA類 (CR)(環境省レッドリスト)に指定されており、絶滅一歩手前状態です。


【釣り情報】

自然界ではそうそう出会う事は出来ない。
河川の下流域や、溜池などの比較的流れの穏やかなところを好み生息する。
現在は秋田や宮城の一部の地域でにしか生息しない。

秋田県では『ゼニタナゴ』『キタノアカヒレタビラ』『シナイモツゴ』の捕獲は禁止になっている。


ゼニタナゴの販売店

アクアショップでもそうそう見かけない。
ネットショップを利用するか、専門店を探すのが良い。

時期によっても入荷がある無い時がある。
出来る限り当歳魚を購入した方が鑑賞を長く楽しめます。




まとめ!

ゼニタナゴは非常に希少で美しい為人気があります!

日本淡水魚特有の美しい婚姻色を見ることが出来ます。飼育していても惚れ惚れしてしまいます。

日本淡水魚が好きな方には是非お勧めです。
タナゴラヴァ―が最後にたどり着くタナゴですね!


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