
こんにちは!かつやん (@tanagokatsuyann)です!
『今回はビギナー向け!チェリーシュリンプの飼育マニュアル』という事で特徴・種類・飼育水槽の作り方から飼育の注意点迄網羅的に紹介します!
チェリーシュリンプは小さくてカラフルな観賞用シュリンプです!
ミナミヌマエビの近縁種で、丈夫で飼育しやすくシュリンプ飼育ビギナーの方にもおすすめの種類です!
同じ観賞用エビでも、ビーシュリンプやハイブリッドタイプなんかは色々気をつけるポイントが多いのですが、チェリーシュリンプに於いては飼育や繁殖も簡単で値段もリーズナブルなので気軽に飼いやすく初心者の方でも挑戦しやすいです。
この動画は初心者向けに網羅的に解説していくので、これからチェリーシュリンプの飼育に挑戦したい方や、飼育がうまくいってないという方は是非ご覧ください!
チェリーシュリンプの特徴!

まずはチェリーシュリンプの特徴を簡単に解説します!
チェリーシュリンプは熱帯魚や鑑賞エビの中でも比較的飼育が簡単な種類です。
元々はミナミヌマエビ(シナヌマエビ)から作出された改良品種で、イメージ的にはミナミヌマエビとほぼ同じだと思って良いです。
高水温と飼育水の悪化、導入時の水わせ、捕食問題にさえ気をつけていれば、比較的どんな環境でも飼育・繁殖ができる丈夫な種類です。
ビギナーの方は一見難しそうに感じるかも知れませんが、気軽に飼育が出来る簡単な種類です!
後ほどまた解説しますが、チェリーシュリンプ同士は交雑するので、綺麗な個体を作りたい鑑賞したい場合は色毎に分けて育てたほうが良いです!
チェリーシュリンプの仲間と種類

それではチェリーシュリンプの仲間と種類について解説します。
チェリーシュリンプは主に赤や黄色オレンジ等体全体が単色でクリアーカラーな体色の種類のエビです!
『チェリーシュリンプ』の名前は付かなくても、極火蝦、ベルベット、グリーンジェイド、ルリーシュリンプ、ホワイトスノーなんかも近縁種です。
これは全てシナヌマエビ(ミナミヌマエビ)の改良品種で、まとめてカラーシュリンプと呼んだりします。
少し詳しく話すと、例えば極火蝦はレッドチェリーを更に選別交配させて鑑賞性を上げた改良品種です。
それぞれグレードや種類によって若干価格も違いますが、同じシナヌマエビなので別種通しでも交雑します。
同じ小型のシュリンプでも、ビーシュリンプやタイガー系、ハイブリッド系とは別種になります。
紅白や白黒といった柄が入るコチラの種類は少し飼育も難しく値段も高めです。
ビギナーの方が最初に手を出すには少し難しい種類です。
チェリーシュリンプ飼育水槽の作り方

まず最初にチェリーシュリンプは経験上ミナミヌマエビ同様かなり丈夫で幅広い環境で飼育出来ます。
決して良い環境とは言えませんが、僕は増えすぎたチェリーシュリンプを5年程屋外のメダカ水槽に入れてます。
勿論餌やりや水換えはしてますが、夏は30℃超えるし、冬場は10℃を下回る環境ですが放置してても春と秋に勝手に増えて増加傾向にあります。こんな環境でも生きてるくらい丈夫です。
とは言え本格的に増やしたい方はチェリーシュリンプに合った水槽を作られた方がいいと思うので解説していきます!
本格的にやるならバクテリアやミネラルを添加したり、pHや TDSの数値も見ますが、今回はビギナー向けなのでこの辺は無しにします。
水槽は60cm水槽がおすすめ!
60cm水槽を勧める理由は、小さい水槽は水温や水質変化が大きく管理が大変だからです。正直30cm水槽でも充分飼育は出来ますが本当のビギナーの方は60cm使った方が無難です。また水槽が大きい方が増えやすいです。
因みに僕は夏季・冬季共に空調管理で温度管理している+定期的なメンテを行ってるので半分の30cm水槽でも育成してます。
水槽の設置場所や台数が許すなら60がおすすめ!無いなら30cmでも大丈夫!
■ アクアシステム ルノアール310 ASPセット■
低床について

あとは低床ですが、チェリーは硬度の高い水を好む様でソイルより砂利系の方がいいと言う意見が多いです。
僕は5年前から低床はソイルと大磯砂両方使ってましたが、正直どちらもあまり差を感じた事がありません。
ソイルはエサになる微生物やプランクトンが豊富な印象があり、砂利系の方は気兼ねなく低床掃除出来て両方長所は多いです。
個人的にはソイルでも大磯砂でも好みの方で良いと思います。
■ 大磯砂 ■
■ プラチナソイル ■
濾過フィルターは複数設置がおすすめ

濾過フィルターは複数設置がおすすめで、例えばスポンジフィルター・底面濾過・背面濾過等、濾過を複数使用しそれぞれ交互に洗浄する事で、水質変化等を最小限に抑える事ができます。
本来は水温は18〜26℃位に抑えるのが理想ですが、ヒーターはなくても充分飼育可能です!
▼ おすすめフィルター ▼
■ スポンジフィルター ツイン ■
■ エーハイム 外部フィルター 2213 ■
■ NISSO 底面バイオフィルター 30 ■
初心者にありがち飼育の注意点
チェリーシュリンプの飼育は比較的簡単です!
ただ初心者のかたがやりがちな注意点だけ少し紹介します!これは本当の初心者さんに向けです、表にしたので必要であればそこだけ見ていただければ結構です!
② 飼育環境の急変
③ カラーシュリンプ同士の混泳
④ 捕食問題
⑤ その他、農薬や殺虫剤
導入時の水合わせについて

買ってきたエビをそのまま水槽にドボンするのは危険です。
まず袋に入れたまま30分ほど水槽に浮かべ水温合わせを行います。
水温変化を防ぎエビを安全に移す為の方法です。
例えば皆さんも4〜5月位の陽気で過ごしてたのに。いきなり8月の猛暑になったり、12月の極寒になったら体調崩してしまいますよね。
大切な事なので必ず行います。
次に水槽の水をエアーチューブとコックを使用して2秒に1滴位のペースで30分〜1時間ほど水合わせをしてから水槽に入れます。
コレは点滴法というやり方ですが1番安全に水合わせが出来ます。
これは、元々エビが育っていた飼育水と水槽の水質を合わせてpHショック等を防ぐ事が出来ます。
徐々にゆっくり合わせる必要があります。
丈夫な種類ではありますが導入手順をミスすると2.3日でポツポツ死してしまう原因になるので気をつけてください!
飼育環境の急変

まず生体を飼育する上で飼育環境はすごく大事で、
うまくいくか失敗するかは、この飼育環境がほぼ全てです。
チェリーシュリンプは丈夫な種類ではありますが環境の『急変』には弱いです。
ありがちなのが、水槽をピカピカにリセットしてしまったり。直射日光の当たる場所に設置してしまったりして、水質・水温が急激に変化する等です。
なるべく大きな容器で小まめな水換えや掃除を行い、なるべく水槽内の環境を大幅に急変させない様にしましょう。
カラーシュリンプ同士は一緒にしない

カラーシュリンプ同士は一緒にしてはダメって訳ではありませんが、今後繁殖を楽しんだりキレイな個体を作りたいなら一緒にしない方がいいよって事です。
なぜカラーシュリンプ同士を一緒にしない方がいいか?というと、交雑を繰り返す事で先祖返りといって、基本的にはドンドン原種に近い色合いに戻ってしまう為です。

少し難しい話になりますが、カラーシュリンプにはカラフルな色の種類が居ますが、それぞれ種類が違います。
具体的には、赤、黄、オレンジ、青等キレイな発色の個体になる様に何代も同じ色同士を掛け合わせて作っています。
例えば同じ赤系でも極火エビ(別名レッドファイアーシュリンプ)はレッドチェリーのキレイな個体同士を選別交配して、何代も掛け合わせた改良品種でレッドチェリーの上位互換的なシュリンプです。
例えばこの極火蝦と他のエビが掛け合わさると産まれてくる子供は色落ちした薄い色のエビが出てきます。この子供がまた別の血統とかけ合わさると最終的に元のシナヌマエビの様な外観に戻ってしまいます。これを先祖返りと言います。
飼育を楽しんだり、色を気にしないなら問題ないのですが。
鑑賞・繁殖を楽しみたい方はせっかく累代交配させてきた努力を無駄にしてしまわない様に気をつけましょう。
今は屋外にまとめてますが、増えすぎた選別漏れを1箇所にまとめて育てていたら薄い色のほぼ透明ほんのり黄色や青、赤といった色をしたエビになってしまいました。
捕食問題について
つづいて捕食問題についてです。
水槽で飼育するならエビだけでなく、熱帯魚やメダカなんかとも混泳を楽しみたいと言う方は多いのでは無いでしょうか?
チェリーシュリンプは温厚な性格で植物食性の高い小型のシュリンプなので、他の生態を襲って食べたりする事はほぼありません。
どちらかと言うと捕食される側です。
一般的に大きさに極端な差があると食べられてしまいます。同程度のネオンテトラやメダカとチェリーシュリンプこれは混泳可能です。
小型でもアベニーパファーの様な貝食性(甲殻類も好物)の強い魚はエビも捕食対象になるので気をつけましょう。
またチェリーと同等サイズの生態なら大丈夫と言いましたが、仮にメダカと親エビは平気でも、稚エビはメダカの捕食対象なんて事は多々あります。
隠れ家になるモスや流木岩を置く事で稚エビを守れますが、本格的に増やしたいなら混泳させない。
又はオトシン等のコケ取り生体を選ぶと良いでしょう。
その他、農薬や殺虫剤

初心者にありがち注意点、最後は農薬や殺虫剤です。
馴れてる方はまずしませんが。
アクアショップではスネールや害虫対策として農薬処理をした水草が販売されています。
この様な水草を農薬処理せず入れてしまったり、水槽に蓋をせず殺虫剤を散布したりすると小型のエビはすぐに全滅します。
薬品類にはすごく弱いので気をつけましょう!
まとめ

今回はチェリーシュリンプビギナー向けに、特徴・種類・飼育水槽・注意点等解説しました!
冒頭でも話した通り、チェリーシュリンプの育成は難しくありません。
チェリーシュリンプは適正な飼育環境で育てると次々と抱卵し数も増えます。
逆にチェリーシュリンプを上手に飼育できないとビーシュリンプやハイブリッドタイプのエビを育てるのは難しいと思います。
チェリーシュリンプは簡単な生体なので気軽に挑戦してみてください!
この記事を動画で見たい方は!
今回紹介した記事の内容はYoutubeでも紹介しています!動画の方が動きも見えるのでおすすめです!是非興味のある方はご覧ください!