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らんちゅうの肉瘤を大きくするオススメの餌や立派な肉瘤を作るコツ!


こんにちは!かつやんです!

金魚の王様と呼ばれる『らんちゅう』や『オランダ獅子頭・丹頂』など数種の金魚に共通の特徴として大きく発達した肉瘤があります。

この肉瘤が大きく育つと迫力が増し、全体のシルエットもキレイで品種としての価値や魅力が高まります。

逆に肉瘤が無かったり小さいと貧相に見えてしまい、ずんぐりした力強い体型と不釣り合いな印象を受けます。

らんちゅうを育てているが『肉瘤が大きくならない』という悩みを抱えている方は結構多いです。

今回はらんちゅうの肉瘤はどうやったら成長するの?『肉瘤が大きく育たない原因』と『肉瘤を大きく育てるコツ』の2つに分けて紹介したいと思います!

肉瘤を大きく育てて美しく迫力のある美しい個体に育てましょう!

そもそも肉瘤って何?肉瘤とは


肉瘤が大きくならない、肉瘤を大きくしたい!
この記事を読んでくださってる方は何となく知っていると思いますが、そもそもらんちゅうやオランダ獅子頭のこの『肉瘤』(にくりゅう)って何なの?

コレを知っているか、知らないかでこの記事で説明している事の理解度が代わります。

肉瘤とはらんちゅうやオランダ獅子頭の頭を覆うようにぷにぷにした部分の総称です。

細かく分けると頭部を『カシラ』頬の周りが『フンタン』と細分化されておりその総称が肉瘤です。


肉瘤はタンパク質と脂肪でできている


この肉瘤・フンタンの成分は表皮と皮下脂肪(コラーゲン等)で出来ています。
栄養素で言うと『タンパク質』と『脂肪』が重なり合って出来ています。

つまり肉瘤を発達させるには高タンパク質と高脂肪分をバランスよく与える必要があり、肉瘤はこれらによる盛り上がりだと判明しています。




肉瘤が大きく育たない原因は二つ


ここからが本題です!
らんちゅうやオランダ獅子頭の肉瘤が大きく育たない原因は大きく分けて2つあります。

それは『遺伝・個体差』『飼育環境』です

勿論生物学的な遺伝による実験をした訳ではありませんが、らんちゅうの愛好家の方や専門店の方から聞いた内容や自身の経験を踏まえて8割型当たっていると思います。

『遺伝・個体差』については先天的な問題で対処ができません。

『飼育環境』については見直しをする事で大きく育つ可能性が高くなります。


原因① 遺伝・個体差


肉瘤が大きくならない問題の8割がこれに当たるといわれています。
これは先天的な問題なので対処改善のしようが無い問題です。

【遺伝的な問題】
肉瘤が無い親同士だとその子供も肉瘤が大きく育たない可能性が高くなります。
これは金魚だけでなく生き物全般に言えますが、子供は親の遺伝子を引き継ぎ易い為、太りやい・痩せ型といった特徴や体質は引き継がれやすいです。

逆を言えば、親個体が肉瘤が大きいとその子達も肉瘤が大きく育つポテンシャルがあります。
良血統の個体は高値ですが大きく育つ確率はたかまります。


【個体差の問題】
これも仕方ない問題ですが、同じ親個体から産まれた幼魚でも2ヶ月後大きく育つ個体と小さい個体とでは倍近くバラ付きが出ます。
簡単にいうとこれが個体差です。

同じ遺伝子を持っていても大きく育つ個体はおおきくなるし、小さい個体は中々大きくさせるのは難しいのが現実です。


原因② 飼育環境

『らんちゅうの肉瘤は屋外で飼育した方が大きくなる』
『水槽で飼育していると大きくならない』と言った話よく聞いた事がありませんか?
これは何十年も前から言われており、信憑性の高い情報です。

飼育環境については後天的な問題の為、改善する事で肉瘤を大きく育てる事が出来ます。

らんちゅうの肉瘤を大きくするコツ=飼育環境の改善をする事です。
では一概に屋外で育てれば大きくなるのか?水槽だと大きくならないのか?って問題になるので詳しく深掘りしていきます。



肉瘤を大きく育てるコツ4選!


前章で伝えた通り、肉瘤が大きくならない理由には『遺伝や個体差』と『飼育環境』が大きな要因です。

そして『遺伝や個体差』は先天的な問題で改善や対処が出来ません。
肉瘤を大きく育てる上で改善できるのは『飼育環境』です。
ここでは肉瘤を大きく育てるのに必要なポイントを4つお伝えします!

❶ 肉瘤を大きくするには寒暖の差を与える
❷ 肉瘤を大きくする良質な餌を与える
❸ 飼育頭数を少なくする
❹ 飼育環境を大きくする

 

❶ 肉瘤を大きくするには寒暖の差を与える

らんちゅうは寒暖の差で肉瘤が成長します。
現在立派ならんちゅうを輩出している愛好家の方も寒暖差のメリハリをつけられている方は多いです。

近年の観賞魚飼育に於いては出来る限り水温変化や水質変化の無い環境が好ましいとされていますが、この寒暖の差は肉瘤の成長には欠かせない要素の一つです。

人間が寒くなると脂肪を蓄えるように、らんちゅうも寒さを感じることで肉瘤を成長させると考えられています。

昔から『らんちゅうは屋外で育てないと肉瘤が大きくならない。』と言われていた理由の一つはコレでしょう。

らんちゅう自体を育てることも大切

実際私も通年室内環境で餌を与えた場合と、春夏秋冬、昼・夜の寒暖差のある環境で飼育した場合では成長度合いやスピードがバラバラでした。

寒暖差のある環境に置いては特に春夏に急激に大きく成長し、春には繁殖行動も盛んになります。

肉瘤を大きくするには栄養が偏らないようバランスよく餌を与え、らんちゅう自身の増体も必要です。

こうした寒暖差は生体の持つ自然の原理からも肉瘤を発達させる要因の一つになるようです。






❷肉瘤を大きくする良質な餌を与える


寒暖差を与えたから肉瘤が大きく成長するかというと答えはノーです。
肉瘤を大きく育てるにはやはり多くの餌・栄養が必要です。
餌の種類(栄養)や与え方に工夫が必要で、ここが一番重要なのでより詳しく書いていきます。


肉瘤を大きくするならこの餌
肉瘤を構成しているものは表皮と皮下脂肪なので、餌は高たんぱく・高脂肪の栄養価が高い人工飼料が好ましいです。

稚魚・幼魚期の最初はブラインシュリンプや冷凍アカムシなど、高栄養価の生餌を中心に与え、ある程度大きく成長させたら栄養豊富な人工飼料に切り替えます。

人工飼料はらんちゅう用に配合されたものがあるので、それを用いるとより効果的に肉瘤を育てることが可能です。

ヒカリ らんちうディスク 増体用 900g

ニチドウ 金魚膳 増体・色揚げ・浮上性 1kg

高タンパク・高脂肪処方で高い成長性!
天然色素アスタキサンチン、ゼアキサンチンも配合されており金魚の色揚げ効果も高い。



餌の与え方

餌の与え方も重要です!
大きくしたいからといたずらに給餌量を増やしてはいけません。

金魚は胃がなく満腹中枢がありません。(腸が胃の働きもしています。)その為与えたら与えただけ餌を食べてしまいます。

一度に与える給餌量を多くすると消化不良を起こして体調を崩してしまいます。

その為1日の『給餌回数』を多くすることで栄養分の消化・吸収を促進し、らんちゅうならびに肉瘤をより大きく育てることが可能になります。

肉瘤は増体後に大きくなるので、育てたい場合は、1日に最低3回は給餌すると良いでしょう。

※餌の量が多くなると水質の悪化してしまうので充分注意が必要です。


❸飼育頭数を少なくする

大きな水槽であれば良いのですが、金魚の飼育頭数が多ければ多い分、より多くの餌を与える事になります。

らんちゅうであれば最大15〜20cm
オランダ獅子頭なら20〜30cmに成長します。

この大きな魚体に多くの餌を与える→大量の糞をする→すぐに水質悪化→調子を落とすこの流れで悪循環が起こります。

水質悪化する前に頻繁に水換えをすれば良いかと言うと、水換えは生体にとって負担になります。体力の消耗や食欲不振・消化不良を起こしやすくなるので、水換え時、導入時は2日程餌を与えないのが一般的です。

結論を言えば、飼育頭数が多ければ多いほど、行き渡る餌の量が結果少なくなるからです。




❹飼育環境を大きくする

大きな水槽はメリットが多いです!
・多くの餌を与えることができる
・水質が安定し易い(汚れにくい)
・運動量が増えるので餌もよく食べる
結果的に一番重要な充分な餌やりが出来るので肉瘤も育ちやすくなります。

僕が以前らんちゅうを買いにお店に行った際、ブリードしてる所を見せてもらった時は養殖場みたいなスペースで風呂の浴槽みたいな大きさの容器で飼育されてたのを見ました。

らんちゅうは頻繁に水換えをしたり、飼育頭数が多いとストレスを感じ動きが鈍くなったり、体調を崩す事がある為大きな飼育スペースを確保する事は重要です。


大きな肉瘤をたのしみたいなら


まとめの前に一つ書いておくと、ホームセンターやアクアショップで安価で売っている個体は肉瘤が大きくならない可能性がたかいです。

肉瘤は遺伝でほぼ最大どれくらいの大きさになるかは決まっているようで、飼育環境を整える事で最大まで大きくする事が出来る。
と言うのが結果論です。

一般的に幼魚の内からポテンシャルのある個体はわかりやすく、良い血統・良い個体は安価に売られる事はあまりありません。

もし大きな肉瘤を鑑賞目的として楽しみたいのであれば最初から大きく成長した個体を購入して鑑賞を楽しむのが一番手っ取り早いと言えます。

『一点もの』はネットでも複数写真を見比べながら選ぶ事が出来るのでお気に入りの個体を自宅でも探す事ができますよ!

らんちゅうやオランダ獅子頭は上手に育てると10年近く長生きするので予めそういった個体を購入するのがおすすめです。
繁殖ブリードする上でも血統の良い個体を掛け合わせた方がはやく立派な個体が生まれます。




まとめ


今回は金魚の王様らんちゅうや、オランダ獅子頭特有の肉瘤を大きく育てるコツを紹介しました!

らんちゅうは英名でも「Lionhead goldfish」と呼ばれており、肉瘤がライオンの頭部を彷彿させているのがわかります。

ずんぐりした体型に大きな肉瘤があると全体のシルエットも丸くなり美しい個体になります。

肉瘤の成長はそんな簡単なものではありませんが、少しでも大きくしたい場合には大きな飼育環境で餌を与えてみてください!

▼最後にもう一度振り返り▼

大きくならない原因は『遺伝・個体差』と『飼育環境』先天的な問題は解決できない。

大きく育てるコツは寒暖の差を与える・良質な餌を回数を増やして与える・少ない頭数・大きな水槽で飼育をする事で最大限肉瘤を大きくする事が出来る。
なかなか難しいかもしれませんが、できることがあれば是非挑戦してみてください!

最終手段は予め肉瘤が大きくなった個体を購入するのもおすすめです。