こんにちは!かつやんです!
らんちゅうは「金魚の王様」と呼ばれており多くの愛好家が居ます。
品評会も開催され、世界中から注目を集めている人気の高い品種です!
ずんぐりした体型で背ビレは無く、頭部に「肉瘤」と呼ばれるコブが発達することが特徴です!
この肉瘤がライオンの頭部を思わせる為か英名は「Lionhead goldfish」です。
らんちゅうは体型からも想像が着くと思いますが泳ぎが下手です。
その為レイアウトは余計なものは入れずシンプルにしたり、餌やりも他の生体に負けてしまう事がある為混泳は避ける等他の金魚よりデリケートで注意が必要です!
この記事では基本的ならんちゅうの特徴から上手な飼い方、寿命や大きさ、餌、種類、肉瘤を大きく育てる方法等詳しく紹介します!
- らんちゅうの特徴
- らんちゅうの魅力・外観
- らんちゅうの大きさと寿命
- らんちゅうの種類
- らんちゅうの飼育方法
- らんちゅうの肉瘤を大きく育てるコツ
- らんちゅうの餌
- らんちゅうの品評会
- らんちゅうの混泳は難しい
- らんちゅうの入手方法
- まとめ
らんちゅうの特徴
らんちゅうの歴史は古く、江戸時代に中国から持ち込まれた「マルコ」(背ビレがない金魚)を改良し作られました。当初のらんちゅうは肉瘤は発達せず、花房を持った『大阪らんちゅう』と呼ばれる個体で現在の姿とは異なる外観をしていました。
その後品種改良を重ね現在の姿に定着しました。
らんちゅうは「金魚の王様」と呼ばれるほどの人気種で、品評会も開催されています。
現在では1,000円〜観賞価値が高いものになると数万円の値が付くこともあります。
らんちゅうの魅力・外観
らんちゅうは頭に発達した肉瘤を持ち、ずんぐりした体型に背びれがありません、尾びれは短く三尾又は四尾の尾鰭を持ちます。
全体的に丸みを帯びたシルエットをしており、泳ぎはあまり得意でない為飼育には注意が必要です
体長は15~20cm前後にまで成長し、大きく成長した姿は貫禄があります。
らんちゅうの大きさと寿命
・大きさは15〜20cm程度
・寿命は5〜10年程です。
餌の量や飼育環境で大きさや寿命は変わります、大きいものほど高価になる傾向があります。
らんちゅうの特徴である肉瘤を大きくする為にも餌は頻繁に与える為比較的大型化しやすい。
成長するにつれてお腹周りも丸々してくるので大きさ以上の迫力があります。
肉瘤を大きくする為に餌の与え過ぎは注意が必要です。転覆病にかかるリスクが高く寿命を最大限活かすなら適正な給餌をしましょう。
らんちゅうの種類
らんちゅうは生まれたときは体色が黒く、途中で赤く変わります。
体色は素赤と更紗の物が多いがこの他黒らんちゅうやキャリコの東錦、透明鱗と様々な種類が存在します。
ここでは一般的によく流通している代表的な種類を紹介します!
蘭鋳(らんちゅう)
発達した肉瘤とずんぐりした体型を持つ。現在のらんちゅうを代表するオーソドックスな種類です。体色は様々で赤一色の「素赤」赤色と白色からの「更紗」黒一色の「黒らんちゅう」等バリエーションが豊富です。
江戸錦(えどにしき)
らんちゅう×東錦を交配して作出された品種です。東錦のキャリコを強く受け継いでおり、透明鱗 特有の浅葱色と赤・白・黒の3色から成る模様が複雑で美しい品種です。
1匹1匹同じ柄が居ないのも魅力です!
桜錦(さくらにしき)
らんちゅう×江戸錦を交配して作出された品種です。らんちゅうに限らず『桜』表現の個体は透明鱗個体で体色は紅白です。透明鱗の為淡い色合いとなり桜を連想させます。
ずんぐり体型に桜体色は可愛らしいです。
秋錦(しゅうきん)
らんちゅう×オランダ獅子頭を交配して作出された品種です。背鰭の無いらんちゅうの体に長い尾ビレが特徴の種類です。
体色は素赤や黒がいます。
らんちゅうの飼育方法
飼育自体は容易ですが、泳ぎが下手なので混泳や水流、レイアウト等に注意する必要がある。
①水温は10 ~25度が理想
らんちゅうは水温は10 ~25度が理想です。
屋外飼育も可能で、高温・低温のどちらにも耐性がありますが急激な水温の変化には弱い為安定した水温を維持できると良い。
屋外では冬場低水温で活動が鈍くなり10℃を下回ると冬眠します。らんちゅうの冬眠にはグリーンウォーターが必要です。
屋内飼育をするのであればエアコン等で20〜25℃を保つようにします。
▼▼金魚全般の飼育に必要な備品はこの記事に全てまとめています▼▼
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②水槽は60cmorらんちゅう水槽
出目金は約8~最大20cmにまで成長し、糞で水を汚しやすい為なるべく大きめの水槽が好ましい。
らんちゅうは背鰭もなく泳ぎが苦手な為、強い水流・水深のある水槽は好みません。
上から観賞する目的で作られた「らんちゅう水槽」と呼ばれる背の低い水槽もあります!
③強力な濾過を用意
らんちゅうは水を汚しやすい為、フィルターには高いろ過能力が求められます。
『上部式』『外部式』は特に濾過能力に優れてますが、らんちゅう水槽とは相性は悪いです。
『上部式』はフレーム水槽でないと設置できない点と水流が強い事がデメリット。
『外部式』は価格が高い事や背の低いらんちゅう水槽には設置が適さない事です。
らんちゅう水槽を使用するなら『投げ込み式』や『スポンジフィルター』が良いでしょう。
水流を抑えることができる投げ込み式やスポンジフィルターは水流を発生させず、エアレーションも兼ねているため丸型の金魚飼育におすすめです。
④低床は大磯砂かベアタンクがおすすめ
らんちゅうはレイアウトはしない方が適してますので底床を敷くなら大磯砂などが良いです。
糞が多いので底面掃除し易いベアタンクがおすすめです。
フィッシュレットを使うと管理がしやすくなります。
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⑤蛍光灯LEDで色揚げ効果UP
らんちゅうは光量による色揚げ効果が期待できます。また屋外であれば太陽光で体色が良くなります。
鑑賞性が上がり癒されますよ!光量は必須です。
らんちゅうの肉瘤を大きく育てるコツ
らんちゅうの肉瘤は遺伝個体差も大きく関わります。
大きく育てるには餌の種類(栄養)や与え方に工夫が必要です。
肉瘤を構成しているものは表皮と皮下脂肪なので、餌は高たんぱく・高脂肪の栄養価が高いものが好ましいです。
しかしらんちゅう自体を育てることも大切なので栄養が偏らない様バランスをとると良いでしょう。
ここで紹介すると長くなるのでこちらの記事で詳しく紹介しています!
▼▼肉瘤を大きくする方法▼▼
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らんちゅうの餌
色揚げ+増大+コスパの良い餌が理想です!
らんちゅうは人工飼料に良く慣れます。らんちゅうは肉瘤が大きくの口は下向きについており、浮上性の餌を食べることは苦手なので沈下性のものを与えると良いでしょう。
与え方としては1日に1~2回、5分以内に食べきれるだけの分量を目安に与えましょう。
餌を食べすぎると消化不良を起こして転覆病の原因になる恐れがあるので注意してください。
私のおすすめは色揚げを目的とするなら『咲きりかり』がおすすめ!
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▼▼他にも金魚のエサを詳しく書いてます!▼▼
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らんちゅうの品評会
らんちゅうの品評会に於いては、白い洗面器に泳がせ上見で「形体」「色彩」「泳ぎ方」などの美しさを総合的に審査・評価します。
『協会系』と『宇野系』によって審査基準が違う為、鑑賞価値の基準が変わります。
力強い体型と尾の形態の均整、泳ぎ方の美しさを重視する『協会系』
肉瘤の発達と色彩の美しさを重んじた『宇野系』
の二つに分かれます。
それぞれ奥が深いのですが育て方、餌の与え方でらんちゅうの美しさは変わります!
らんちゅうの混泳は難しい
らんちゅうはほかの金魚より泳ぎが下手で、餌負けしたり、ストレスがかかります。
らんちゅう自体は温厚な性格をしているので混泳は可能ですが、らんちゅうは金魚の中でも高級種の為混泳はせず単独飼育がおすすめです。
混泳をする場合は、充分な遊泳スペースが取れるサイズの水槽に同種の飼育が適しています。
▼▼初心者におすすめ丈夫でキレイな金魚10選!▼▼
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らんちゅうの入手方法
らんちゅうは専門店、ネットショップ、アクアショップやホームセンターと幅広く購入できます。
少し言い方は悪いのですが、らんちゅうは専門家が繁殖させ幼魚のうちに良い個体はだいたい選別されてます。
個体差があり、ホームセンター等で1,000円程の値段で購入できるものは肉流が大きくなりにくかったりします。
大きく色の濃いものは値もつきやすくなり、高いものは10,000円以上する個体も多いです。
インターネットでも現物を出品しているショップも多く良い個体を飼育したいなら現物を選ぶのも一つです!
らんちゅうが罹りやすい病気
らんちゅうは『白点病』と『転覆病』に罹りやすいです。
白点病はウオノカイセンチュウと呼ばれる寄生虫に寄生されることで発症する病気で、鰭や全身に白色の斑点が現れ寄生された個体はあちこちに擦り付けるようにして泳ぎます。
らんちゅうの美しさも損なわれる為、発見したらすぐに隔離して塩浴や、魚病薬を用いた薬浴により治療をしましょう!
▼▼白点病の治し方▼▼
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転覆病は消化不良により浮袋がうまく機能せず体が水面に浮いてしまう病気です。
初期であれば消化の良い餌を与える事で改善できるケースがあります。
▼▼転覆病の治し方▼▼
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まとめ
らんちゅうは「金魚の王様」と呼ばれており世界中から注目を集めている人気の高い品種です!
飼育は奥が深いですが、大きな肉瘤とずんぐりした体型はとても可愛らしく鑑賞性が高いです。
グレードによって値段も様々ですが、金魚の中でも最も高級な種類です!
らんちゅうは寿命も長い為、綺麗な個体を長く飼育してみてはいかがでしょうか?