こんにちは!かつやんです。
今回はビーシュリンプとシャドーシュリンプを一緒に飼育したらどうなるの??ってお話し
先に結論を言うと混泳は可能で、交雑もします!
生まれてくる子達は最初はビー柄ですが、その後更に掛け合わせるとシャドーや、ターコイズも産まれてきます!本文で詳しく解説します!
今回はビーシュリンプとシャドーシュリンプの混泳や交雑(交配)混泳のメリットについて詳しく解説していきます!
- シャドーとビーシュリンプは混泳可能
- シャドーとビーシュリンプは交雑する
- シャドーとビーを交配すると何が産まれる?
- F1同士の交配でシャドーが産まれる!?
- F1とシャドーを交配するとシャドーが出やすい
- 最も早くシャドー因子を増やす方法!
- シャドーとビーを掛け合わせるメリット
- まとめ
シャドーとビーシュリンプは混泳可能
今更ですが、これから飼育を始める方もいると思うので書いておきます!
ビーシュリンプとシャドーシュリンプは別々の種類ですが、水温・水質・pH等ほぼ同じなので一緒に飼育する事が出来ます。
元々シャドーは台湾で作出された改良品種で日本に流入したのは2010年頃。
当時は流通量も少なく、ビーに比べ大きさも一回り小さくかなりデリケートな印象を覚えています。当時は1匹5,000円以上したんですよ(笑)。
現在流通しているシャドーは血統も安定していて日本の水質にも馴れており、ビーシュリンプと同じくらい丈夫です。
普通にビーシュリンプを飼育できる環境であれば問題なく飼育できます。
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シャドーとビーシュリンプは交雑する
元々シャドーシュリンプの作出過程は謎に包まれています。※ビーシュリンプの突然変異個体を何代も掛け合わせ固定した改良品種説や、ターコイズやゼブラを合わせた等様々な諸説はあります。
しかし同じカワリヌマエビ属の為、ビーとシャドーは一緒に飼育すると交雑してしまいます。
よく『先祖返り』って言葉を聞くと思いますが、色の違うチェリーシュリンプ同士を掛け合わせると元のミナミヌマエビみたいな色に戻ってしまう現象です。
交雑は基本お互いの良さが無くなる事が多いんですが、ビーとシャドーは交雑する事で『ビー』『シャドー』『ターコイズ』等を作る事が出来、マイナス要素はあまりマりません!
しかもビー柄やシャドー柄等狙った柄を出せる方法もあるので下記で詳しく解説します。
シャドーとビーを交配すると何が産まれる?
シャドーとビーを交配して産まれたF1(シャドービーやヘテロとも言います。)は全てビーシュリンプ柄が産まれます。
このF1は50%のシャドー因子を持っていますが、シャドー因子が「陰性因子」である為、見た目はビー柄です。シャドー柄は出てきません。
▼わかりやすく言うと▼
×
純血シャドーシュリンプ(ss)
=F1(Bs)
シャドー(ss)以外、全てビー柄になる。
親個体両方の遺伝子にシャドーの血統が無いとシャドー柄は出てきません。
F1同士の交配でシャドーが産まれる!?
先程のF1(見た目はビーだが血統はシャドービー)同士を組み合わせた場合、生まれてくる子の遺伝子パターンは(ss)(sB)(Bs)(BB)の4通り。
しかし(ss)以外は全てビー表現になる為、F1同士の交配では確率的には約25%程でシャドー表現が出る。
※あくまで確率的な話です。
この交配を続けてもシャドーは低確率でしか生まれてきませんが作出が可能です。
F1とシャドーを交配するとシャドーが出やすい
次にシャドーシュリンプを多く生み出す方法について紹介します!
F1は50%のシャドー因子を持っているので、シャドーと掛け合わせる事でシャドーシュリンプが産まれる確率が高くなります。
しかし、まだ生まれてくる子全てシャドーという訳ではありません。
F1(Bs)×シャドー(ss)=F2
産まれてくる組み合わせは(Bs)(sB)(ss)(ss)の為確率的には50%位がシャドーになるがビー柄も50%は出る。
同じくF2でも、F1(Bs)同士を掛け合わせるより倍以上シャドーが出てくる確率が上がります。
最も早くシャドー因子を増やす方法!
結論:ヘテロ個体の雄を間引き続けると早い
F1以降ビー表現の♂を間引き続けると比較的s因子が高まりやすく早い段階でシャドーが出やすくなってきます。
因みに雄を間引き続ける理由は、水槽内にシャドーの♂♀とヘテロの♀だけがいた場合、シャドー♀が抱卵したら100%子供はシャドーです。
ヘテロ♀が抱卵した場合も相手はシャドーなのでその子供は更にシャドー因子が強くシャドーが産まれやすくなっていきます。
この様に掛け合わせて行くとF4.F5辺りからほぼシャドーが出る様になってきます。
シャドーとビーを掛け合わせるメリット
そもそもビーとシャドーを掛け合わせる理由は?
10年も前の話ですが、当時はシャドーシュリンプがまだ流通したばかりで。
当初は小さい・弱い個体が多い・値段も高い。と言う弱点が多かったのです。
ビーと掛け合わせる事で大きさ・丈夫さをビーに近づけたり、価格を安く抑える事が出来ました。
今流通しているシャドーは大きさ・丈夫さ・価格に於いてほぼビーと変わらないので掛け合わせるコレらのメリットは抜いて考えます。
そうするとビーと掛け合わせで得られるメリットは下記の通り
② モスラ柄シャドーが作れる
③ 新種を作る良い個体が出来る
① ターコイズが出やすくなる
ターコイズシュリンプを作るのはブラックシャドーの遺伝子が必須です。
元々ブラックシャドー同士や、ブラックシャドー とレッドシャドーの間からもターコイズは産まれるんですが。
ほとんどがシャドーになるのでターコイズはそこまで出てきません。
ヘテロ個体と掛け合わせる事でターコイズはより産まれやすくなります。
② モスラ柄シャドーが作れる
モスラ柄は元々純血のシャドーの表現からは出てきません。
シャドーシュリンプの柄は一般的に『パンダ』『キングコング』『フルブラック』の3種。
しかし、ビーと合わせる事でモスラみたいな表現も出てくる様になります。
写真の様なブラックシャドーのモスラ柄、ターコイズカラーも産まれます。
③ 新種を作る良い個体が出来る
ヘテロは元々シャドーとビーの遺伝子を持っている為、どの個体と組み合わせても新しい表現が出やすくなります。
1からビーシュリンプを使うとどうしてもビー遺伝が強くなり、シャドーを使うとシャドーに偏った個体が出てきます。
F3位の個体を使うと色々出てくるので面白いですよ!
おまけ:ヘテロ個体から出てきたエビ達
ヘテロと他のギャラクシーやピント等掛け合わせると面白い柄が色々でます。しかし言い換えると雑種、そうそう固定出来るわけでも無く1発限りになる事も多いのですが、面白個体がよく出ます。
黒ビーみたいな柄のハイブリッド
ホワイトスノー??赤系ターコイズ?いきなり出てきた謎の個体。
一度選別漏れフィッシュボーンとピント混ぜたらもう何が産まれるか解らない状態に。
よくわからない柄多発
もはや何者?ピント・フィッシュボーン・ターコイズの遺伝子を感じる。
なぞの稚海老は2〜300匹と増え続ける
まとめ
ビーとシャドーは混泳も繁殖も出来ます。繁殖させた場合一番最初のF1は全てビー柄になるけど、その後はシャドー系(Bシャドー・Rシャドー・ターコイズ)が出てくる。
交雑させる事でビーのようなサイズ感・丈夫さになる。
値段も抑えられるが、現在はそこ迄値段も大きさも大差ないので掛け合わせるメリットにはならない。
その他のターコイズ柄やモスラ柄のシャドーや新種をつくる種親として使えるメリットがあります。
純血のシャドーやビーを固定したい方は合わせるだけ時間と水槽の無駄になってしまうのでその点は注意してください!
新種や色々な表現を楽しみたい方にはお勧めです!