こんにちわ!かつやんです!
今回は、1974年 国の天然記念物に指定されている
『ミヤコタナゴ』を紹介します。
オレンジ色の婚姻色に染まる美しいタナゴ。
東京に多く生息していた事から『都』『ミヤコ』の名前がついた。
以前は関東全域に生息しており、河川の改修や母貝になる二枚貝の減少、外来魚の増加により自然界では絶滅してしまったタナゴです。
現在は一部の環境センター・動物園等で観察する事が出来る
※下部で観察できる施設を紹介します!
売買・飼育・繁殖は勿論、所持しているだけで逮捕されてしまいますので要注意。
この記事ではミヤコタナゴの生体や、観察できる施設の紹介、又類似した特徴を持つ生体等紹介したいと思います!
※この記事で使用している写真は各施設やHPの記事を参照として引用させていただいた物です。
- ミヤコタナゴの特徴
- ミヤコタナゴの婚姻色
- ミヤコタナゴの生態
- ミヤコタナゴの繁殖方法
- ミヤコタナゴを観察できる場所
- ミヤコタナゴの保全情報
- ミヤコタナゴに似ている種類を飼育したい
- まとめ
- あなたにおススメ関連記事の紹介!
ミヤコタナゴの特徴
参照: 環境省
分類 | コイ目 コイ科 アブラボテ属 |
育成難易度 | ☆☆☆☆☆ 飼育不可 |
寿命 | 2~3年前後 |
水温 | 15℃〜28℃ |
性格 | 気性は普通 |
混泳 | 同種のみが好ましい |
産卵時期 | 【春型】 5~6月 |
繁殖難易度 | 比較的簡単 |
特記事項 | 1974年には魚類初の国の天然記念物に指定。採取・販売が出来なくなった。 |
ミヤコタナゴの婚姻色
【ミヤコタナゴ雄の様子】
参照: なかがわ水遊園HP
繁殖期を迎えた雄は体色が黒っぽく染まり、鰓蓋から腹部、臀鰭・尾鰭は鮮やかなオレンジ色に染まる。
雄の尻鰭と腹鰭は淵が黒く、背鰭の先端は白くなる。顔の周りに追い星が強く出るのも特徴。
アブラボテと中国の火山タナゴにも似た色合いです。
【ミヤコタナゴ雌の様子】
参照: なかがわ水遊園HP
雌は生後一年ほどで産卵出来る様になり、繁殖期の3〜7月に卵管が出る。繁殖期の雌は卵を持つ為お腹周りはでっぷりしている。
雌は春型産卵で繁殖期の4〜7月にかけ卵管が出る。地味目な銀白色で姿形もタイリクバラタナゴに類似している。
雄同様口に一対の髭がある。
ミヤコタナゴの生態
参照: 所沢ナビHP
【食性】
雑食性で底生小動物や付着藻類などを好む。
現在は各施設で人工飼料による繁殖が勧められている。
【生息環境】
平野部の湧水を水源にとした水が綺麗な細流や沼、それらと接続している小川に生息していた。
都心の河川工事などによって生息環境が破壊され、自然界では絶滅してしまった。
【減少した主な原因】
戦後の河川改修工事や都市化などにより、ミヤコタナゴや産卵母貝(マツカサガイ等)の生息環境が荒廃・消滅したことが大きな原因。
タイリクバラタナゴの生息域拡大も、ミヤコタナゴにとって圧力となっていた。
ミヤコタナゴの繁殖方法
【自然界での繁殖】
参照: 野毛山動物園
春〜夏型の産卵で4〜7月にマツカサガイ、ヨコハマシジラガイなどの淡水二枚貝を好み産卵をしていた。
水温22度前後で2日で孵化し、孵化した稚魚は1ヶ月ほど母貝で過ごし全長8〜9mmになると産卵母貝から出て行く。
1年で成熟し繁殖出来るようになります。
自然界での寿命は約2〜3年といわれてます。
現在自然界では殆ど目にする事はありません。
【飼育水槽での繁殖】
参照: 野毛山動物園
国の指定天然記念物の為、指定の施設以外での繁殖は出来ません。
近年ミヤコタナゴを大量に飼育所持していたとして男性が逮捕されたが、
比較的繁殖は簡単な様子。
水槽内で繁殖させたい場合は、春型のタナゴ同様飼育水槽に二枚貝を入れ産卵をさせます。
貝はカワシンジュガイとの相性が良い様です!
施設でも個体数は増加傾向で繁殖させやすいそうです。
ミヤコタナゴを観察できる場所
日本固有種で以前は関東地方の全域に生息しごく普通に見られたが現在は絶滅してしまい、自然界には分布していない。
現在は千葉・栃木・神奈川・埼玉の一部にのみ生息している。
(自然界ではなく、環境保護センター等の国指定の施設で繁殖をしている。)
【神奈川県横浜 野毛山動物園】
アクセス良好 お出かけついでに観察できます!
http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/nogeyama/
http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/nogeyama/
【東京都吉祥寺 井の頭自然文化園】
YouTube等でもガンガンUPされていてとてもキレに展示されてます。
井の頭自然文化園公式サイト - 東京ズーネット
https://www.tokyo-zoo.net/sp/ino/
【東京都墨田区 すみだ水族館】
スカイツリーのソラマチからスグ!
交通の便も良いので都内の方なら観察し易い。
東京スカイツリータウン®にある「すみだ水族館」【公式】
https://www.sumida-aquarium.com/index.html
ミヤコタナゴの保全情報
参照: 神奈川県HP
【保全状態】
現在は自然界には分布していない。
1974年に天然記念物に、
1994年に国内希少野生動植物種に指定。
環境省レッドリストでは、絶滅危惧IA類に当初から指定されている。したがって、許可のない捕獲採集や飼育、譲渡売買は禁じられている。
同天然記念物のイタセンパラも同様である。
ミヤコタナゴに似ている種類を飼育したい
参照: 野毛山動物園
ミヤコタナゴは前途でも説明した通り、現在飼育する事は出来ません。
『代わり』という訳ではありませんが、ミヤコタナゴに似ている。近い色合いや形をしたタナゴを紹介したいと思います。
【アブラボテ】
ミヤコタナゴもアブラボテ属なので大変似通った特徴をしています。
体色は黒く、オレンジ色の尻鰭や長い一対の髭等共通点は多いタナゴです。
比較的安価で購入出来、繁殖や飼育も簡単で他の淡水魚とも一風変わった外観をしているので混泳させても面白いですよ!
【ゼニタナゴ】
外観こそは別ものですが、ミヤコ・イタセンパラ・スイゲンゼニ・セボシタビラと次々に天然記念物や、種の保全法等で売買や譲渡が出来なくなっている種類がいます。
現在ゼニタナゴは非常に希少性の高いタナゴになっており、次に指定される事も考えられます。希少性の高いという点ではお勧めです!
まとめ
参照: 所沢ナビHP
現在ミヤコタナゴは購入・入手・採取する方法はありませんが、一部の施設では見る事が出来ます。
ミヤコタナゴが凄くカッコイイって方はアブラボテの飼育をお勧めします。けっこう特徴が似ているので飼っていて面白いですよ!
今いる在来種のタナゴも年々数を減らしていますが、乱獲や放流などはせず、釣りや飼育をする人たちもマナーを守っていきたいですね。
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