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ゴシキカノコガイの飼育方法・混泳・繁殖について〜美しい苔とり貝〜

こんにちわ!かつやんです!

苔取り貝の中でも色鮮やかで美しい模様をした『ゴシキカノコ貝』の紹介です!
フィリピンに生息するカノコガイの仲間で、美しい体色と模様が人気の種です。

模様はバリエーション豊富でそれぞれ違った模様をしています。
希少性は高く流通量は少なめです。

他の貝には無い赤や縞模様が美しく水槽内でも非常に強い存在感を出します。
美しい苔掃除貝をお探しなら是非おすすめです!

この記事ではゴシキカノコ貝の飼育方法や生態・特徴、飼育の注意点等詳しく紹介したいと思います!


ゴシキカノコ貝の特徴


 ゴシキカノコ貝の特徴 ・ 大きさ約2〜3cm

・色は赤や黄色茶色模様が美しい

・寿命は約1~2年程

・汽水性だが淡水でも飼育可

・水温は15℃~28℃位を好む

・水質は弱酸性~弱アルカリ性

・淡水では繁殖は出来ない

・食性は雑食で苔や残餌を食べる

・水の外も這って行動できる

・フィリピンに生息する


大きさ・外観

大きさは1.5〜3cmコケ取り貝の中では中位です。

外観は赤や黄色・茶色・黒と色鮮やかな殻を持つ、個体差が大きく柄や色味は全て違う。

貝殻の巻き数は少なく2段程で殻頂部から丸みを帯びた形をしてます。


寿命

寿命は約1~2年程、汽水に生息する貝の中では長い方です。

1年程飼育してみて、寿命や餌不足より転落時ひっくり返ってしまった時に、熱帯魚やエビ類に突かれて衰弱して死んでしまう事が多い印象を受けます。


水温・水質

水温は20℃~28℃位を好み、水質は弱酸性~弱アルカリ性が良い。

水温・水質における適応能力は非常に高い為そこまで気にしなくても丈夫に育ちます。



ゴシキカノコ貝ってどんな貝?


ゴシキカノコガイはカノコ貝科に 分類される巻貝の一種で、フィリピンに生息している汽水の巻貝です。※淡水でも飼育可能。

苔取り貝の中でも非常に美しい事が有名で、色合いや殻はそれぞれ個体差があります。
別名レーサースネールと呼ばれており、由来は探しても見当たりませんが、矢印の様な縞模様がタイヤやホイールに見える事からついたと推測しています。
※飼育していて移動速度は極めて遅いです。

コケ掃除能力は中程度です。フネアマやカバクチカノコ、ラムズホーンの様なタイプより弱め。

水温や水質にも強く、熱帯魚~淡水魚水槽で活躍します。
水草への食害もありませんし水草水槽でも活躍が期待できます。  

ゴシキカノコ貝の飼育方法


淡水で飼育が可能・水温も幅広い為、熱帯魚や日本淡水魚とも混泳可能。

自然界でも淡水と汽水の中間層に生息している為、水質や水温への適温能力が高い。飼育も通常の淡水環境で飼育できます。

苔がない時は混泳生体の残餌を食べるので水槽の美化や貝の餓死対策にもなります。


エサは必要?・何を食べる?


基本的に苔が主食!

水槽壁面や、底床・水草・流木に苔が生えてる状態なら餌も気にする必要はない。

立ち上げ直後の水槽では餌不足を起こし、寿命より早く死んでしまうなんて事もあります。

多少コケが生えたこなれた水槽や、水草豊富な環境が好ましいと言えます。

飼育していた印象では、食欲豊富なラムズホーン等は魚の残餌や魚の死骸などにも群がって食べますが、ゴシキカノコ貝はあまり死骸等は食べません。植物食性が強い様です。


ゴシキカノコ貝のコケ取り効果


ゴシキカノコ貝のコケ取り能力は中程度です。

貝類の中では中程度という事で、他の苔取り生体全般から見たら高い方です。

ガラス面や石の掃除等が得意でつるつるした面を好んで移動しながら綺麗にコケ取りしてくれます。






ゴシキカノコ貝の混泳相手


ゴシキカノコ貝は大半の種類と混泳が出来ます。
貝食性の強いフグや肉食魚以外とは混泳可能です。

ゴシキカノコ貝が別の生体を捕食したり襲う事はまずありません。

水温の幅も広いので、熱帯魚・日本淡水魚などとは高相性で幅広い混泳が楽しめます。


相性の良い生体◎

ゴシキカノコ貝は水槽壁面や石、流木といった比較的ツルツルした面の苔掃除を得意としますが、水草や、低床(ソイル上や砂上)の苔取りは苦手です。

その為、水草やソイルの隙間を隈なく掃除できるエビ類との組み合わせは非常に良いと言えます。
苔対策にはヤマトヌマエビ+巻貝が最強の組み合わせです。


混泳の注意点

こればかりは仕方ない部分も多いのですが。貝が水槽壁面から落下した際、逆さまになってしまう事があります。

この時殻の内側を突かれて衰弱して死んでしまう事が多いです。
極力大人しい混泳相手を選ぶと良い。


貝の特徴や種類はコチラの記事を参照して下さい!
www.tanagogo.work


ゴシキカノコ貝の繁殖について


ゴシキカノコ貝は水槽内では繁殖できません。

ゴシキカノコ貝は自然界では汽水域に生息し、一般的な淡水環境の水槽内では卵から孵化できないのです。

これは汽水に生息する貝の大半が当てはまります。

勝手に増えないという意味でメリットにもなりますが。値段もそこそこする為、繁殖できないのはデメリットとして覚えておきましょう。



ゴシキカノコ貝の飼育上の注意点

カバクチカノコ貝を飼育する上で注意するべき事があります。
以下の注意点には気をつけましょう。

・飼育の際は必ず蓋を付ける事
・ヒーターカバーは必須
・ひっくり返ると起き上がれない

ゴシキカノコ貝は脱走する事があります。

カノコ貝の仲間は元々水中より水際を好み、湿った所であれば生活できます。
その為、水中を出て水槽の上面まで登り飛び出してしまう事もあり、飼育の際には蓋(フタ)をする必要があります。

汽水貝は夜行性の為、夜間に活発的に動き回り水槽外へ行ってしまうことがあります。
ガラスでも網でも蓋さえしておけばOK、蓋を持ち上げてまで脱走はしません。

 
ヒーターを入れるならカバーは必須

ヒーターに張り付いている際、電源が入りそのまま焼かれてしまう事例が多い。
貝類を飼育する水槽ではヒーターカバーは必須です!


ひっくり返ったら起き上がれず死んでしまう事も

水槽のガラス面や流木、水草に張り付いていたのが何らかの拍子に落下した際上下逆さまで着地すると自力で起き上がれない場合があります。

更に熱帯魚やエビなど混泳生物が多いとつつかれて死んでしまう事もあるので注意が必要です。
対策としては見つけたら手で起こしてあげる等です。一番多い死因とも言えます。



ゴシキカノコ貝の購入


ゴシキカノコ貝は流通量が少なく、アクアショップでは早々出会う事がありません。
その為購入は断然ネットショップがお勧めです。

唯一のネックは貝類の中では最も高価です。
1匹単位で購入すると1,000円を超える事も。

1匹で購入するより、10匹等多めに購入する事で比較的安価で購入できます。

他の貝類の2〜3倍の価格をしますがとても美しいですよ!


まとめ

ゴシキカノコ貝の魅力はなんと言っても美しい外観です。
水槽内も綺麗にしてくれるので重宝します。

飼育環境の適応能力が高い為、熱帯魚・ビーシュリンプや日本淡水魚のタナゴ、金魚、メダカとも相性が良く活躍の幅が広く、水草水槽にも鮮やかさを足す事が出来ます。

飼育が容易で、苔取りも出来、外観も美しいと良い事ばかり。
しかし、流通量の少なさや繁殖の難しさから1匹辺りの価格は高めです。

水槽壁面なら30cmなら1〜2匹、60cmなら4〜5匹を目安にすると良いでしょう!

水槽のボックスメイトとして一度飼育してみてはいかがでしょうか??
新たな魅力やコケ取り能力を実感できると思います。