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アンモナイトスネールの繁殖方法!卵から孵化迄の様子も紹介!

こんにちは!かつやんです!

今回は『アンモナイトスネールの繁殖』について解説します!

この記事では、アンモナイトスネールの繁殖に挑戦したい方向けに繁殖方法や卵の様子など詳しく解説します!


アンモナイトスネールは植物食性が高く水草水槽には向いていないが、プレコ水槽やメダカ水槽等で使い勝手が良い。
意外と高価で1匹500円前後で販売されているので繁殖できれば繁殖させた方が良いでしょう!

産卵のコツや、孵化までの卵の変化の様子等詳しくまとめましたので、挑戦したい方は是非お読み下さい!



アンモナイトスネールは水槽内繁殖可能!


アクアリウムで苔取り生体として導入される貝類ですが、水槽内で繁殖できる種類と出来ない種類がいます。

アンモナイトスネールは水槽内で繁殖のできる種類の貝です!

※水槽内繁殖ができる種類は『アンモナイトスネール』の他『ラムズホーン 』『ヒメタニシ』『ゴールデンアップルスネール』『キラースネール』等が存在します。


汽水域の貝は水槽内で繁殖できません


逆に汽水域で生活している貝類は繁殖出来ません。

汽水域で生活している貝類は、孵化後幼生という過程を海で過ごし稚貝に成長して汽水の環境に戻ってきます。
その為淡水環境では産卵できても孵化出来ないのです。

※『カノコガイ』『フネアマガイ』『イシガイ』等の種類がいます。



アンモナイトスネールの繁殖方法


アンモナイトスネールの繁殖はすごく簡単です。

以下の手順で簡単に繁殖ができます。

① 4cm程の個体を2匹用意
② 肉食や雑食の生態とは一緒にしない
③ 卵を産みつけたら約2週間で孵化する

特に難しくもありませんが、詳しく説明します!


アンモナイトスネールってそもそもどんな貝?って内容はコチラの記事で紹介してますので割愛します。
▼▼▼▼▼▼▼▼
www.tanagogo.work



4cm程の個体を2匹用意

水槽内に4cmサイズのアンモナイトスネールを2匹入れます。
アンモナイトスネールは雄雌胴体という特徴を持つ為、2匹以上いれば増やす事が出来ます。


交尾の様子


アンモナイトスネール同士がくっついてたら後尾に発展するケースが高いです。
写真のようにくっついてるのをみたら数日中に産卵する可能性があります。


肉食や雑食の生態とは一緒にしない
貝食性の強い生態や雑食性の高い個体は稀に卵を食べてしまう事もありますので、混泳生体は大人しいものを選ぶと良いです。


卵を産みつけたら約2週間で孵化します


卵は水草やフィルターの下などに卵塊を産みつけます。
卵は2mm位あって1個1個結構大きめです。

1週間位で中心に貝の形が出来てきます。
2週間程で殻を食い破って出てきます。
その後は苔や残餌等食べながら大きくなります!
比較的増やすのは難しくありません。



卵~孵化迄の変化様子

産卵直後から孵化までは約2週間前後です。
水温や時期によって多少変化があるかも知れません。
因みに我が家は空調管理の為水温はおおよそ26℃前後です。


産みつけた直後

直径2mm位の割と大きめの卵です。
20〜30個程産みつけます。
卵の周りはゼリー状の膜で覆われてます。

卵の外観は、お魚でいうと無精卵の様な、透明でなく白い半透明に見えます。


産卵後3日目の様子

3日では特に変化はありません。
少し見えづらいのですが、半透明の中心に点の様な物が見え始めます。



産卵後5日目の様子

卵が半透明→透明に変化します。
中心にあった点が大きくなってきたのがわかります。これが貝に成長します。
※こちらの方が分かり易いので写真を変えてます。



産卵後7日目の様子

7日目で点だった部分が大きくなり、よーく見ると貝の形が見える様になります。
卵も半透明から完全に透明に変化しました。



産卵後10日目の様子

まだ孵化はしませんが、7日目に比べると完全に貝の形状もわかる様になります。
殻と身体や触覚まで肉眼で確認できます。


産卵後13日目の様子

約2週間で孵化しました。
容器内を動き回る姿が確認できます。
ここから先は水槽の飼育環境次第で大きく差が出ます。
屋外のメダカ水槽内【栄養豊富なグリーンウォーター】に入れると1ヶ月で5mm位まで大きくなります。

アンモナイトスネールの飼育や特徴はコチラの記事にまとめています!
www.tanagogo.work




アンモナイトスネールの繁殖のメリット

アンモナイトスネールは1匹500円前後で販売されている為貝の中でも高価な方です。
その為繁殖できるなら繁殖させた方が安くあがります。

メダカ水槽やプレコ水槽に各1匹ずついれば残餌処理など1匹で活躍してくれます!




アンモナイトスネールが卵を産まない場合

私の飼っているアンモナイトスネールも暫く産卵しませんでした。経験上ですが、大きさ・栄養が重要かと思います。

うちのアンモナイトスネールは2.5cm位から育ててました。
最初は別々の容器に入れて2〜3ヶ月育てていたのですが、水草への食害が酷くなり3cm位の大きさになってからプレコ水槽に入れて2匹一緒に飼育しました。

暫く卵を産む様子もなかったのですが、ある日を境にいきなり産卵する様になりました。

そこで経験上考えられる要素を挙げます。


① 大きさ
4cm位になってから急に産み始めた。
卵の数や量もですが1個1個が大きいのである程度大きな個体でないと産めないのかもしれない。

② 餌・栄養
どの生体にしてもそうですが、産卵はかなりエネルギーの消費が激しいです。
卵を産むきっかけになったのもプレコ水槽に移してから。
プレコの残餌等も食べてかなり栄養豊富だったのかとおもいます。

③ 水温
我が家は空調管理で通年水温を24〜26℃で管理してます。
夏場で水温が高くなってくると【たまに空調を切ってしまう事もあるので】繁殖頻度が高まった様に感じます。

アンモナイトスネールがうまく産卵をしない時は上記の点を気にしながら育てると良いでしょう!


増えすぎて困る事はある?


正直増えすぎて困る事はありません
私はラムズホーン対策でキラースネール等も飼育してますが。
キラースネールの餌にもなりますし、稚貝であれば中〜大型の日本淡水魚【タナゴ・オイカワ・カワムツ】の水槽に入れるとバクバク食べます。

自然の河川に放流等は絶対にダメですが、私は自身で管理できない場合は卵ごと捨てたり1匹ずつ別々の水槽に入れて増えない様にしています。



まとめ


アンモナイトスネールは植物食性が高いので水草水槽では使い勝手が悪いものの、プレコ水槽やメダカ水槽に入れておくと残餌処理や死骸も食べてくれるので水槽の水質維持・苔対策にもひと役買ってくれます。

購入すると1匹あたり高価なので繁殖させる事が出来るなら繁殖に挑戦しても良いでしょう!