こんにちは!かつやんです!
今回は『インペリアルゼブラプレコ』の繁殖方法について詳しく書いていきたいと思います!
私は以前から鑑賞魚の飼育が好きでタナゴやビーシュリンプ等、繁殖難易度の高い生体を色々挑戦してきましたが。
個人的な感想ですが、プレコの繁殖も中々難しいです。
どうしたら産卵してくれるのか?稚魚の飼育は隔離するべきなのか?はたしてどのタイミングなのか?
この記事ではインペリアルゼブラプレコを水槽で繁殖させるにあたって、繁殖のコツ・雌雄の見分け方・繁殖環境・用意する物・稚魚の飼育等、私の繁殖経験とインペリアルゼブラプレコ繁殖について調べた内容を合わせて紹介していきたいと思います!
因みに私が以前インペリアルゼブラの繁殖に挑戦した時の失敗談や稚魚の隔離のタイミング考察も書いてます。
あくまで趣味でやってる個人的な見解です。
インペリアルゼブラプレコの繁殖は常時挑戦中です。内容は修正するかもしれませんのであしからず。
- インペリアルゼブラプレコ繁殖のコツ
- 産卵させるには体長5〜7cm以上に成長させる
- 雄雌はバランス良く入れる
- 飼育数は6〜8匹混泳
- 繁殖に適した飼育環境
- インペリアルゼブラ稚魚の飼育について
- インペリアルゼブラ稚魚の餌について
- 私の失敗例・隔離をしなかった時の話
- まとめ
インペリアルゼブラプレコ繁殖のコツ
プレコの繁殖は難易度が高いです。
プレコの繁殖は然程特別な行程はないのですが、難易度が高い理由は大きく2つあります。
※相性が良くないと産卵しません。
② 稚魚の飼育
※生存率を上げる必要があります。
まずは簡単にプレコの繁殖の流れを紹介します。
簡略プレコ繁殖の流れ
プレコの繁殖の流れを簡単に解説します!
※後程詳しく説明しますね!
プレコの繁殖は難しいとされていますが、水槽内に雄(オス)と雌(メス)を同居させて、産卵筒を入れると自然繁殖で産卵します。
難しさの一つが、プレコは雄雌を入れても産卵するかしないかは『相性と運』です。
※相性が良くないと永遠に産卵しません。
その為6cm前後の成熟したインペリアルゼブラを複数匹入れる必要があります。
プレコは飼育水を汚しやすく、複数匹飼育する為水槽は60〜90cm位の比較的大型水槽を用意する必要があります。
ベアタンク水槽で濾過を強力にした環境が好ましい。
産卵筒を複数設置し、相性の良い雄雌がいると産卵筒に産卵してくれます。
インペリアルゼブラは一度におおよそ10個前後卵を産み、1週間位で孵化します。
そして第二の難問稚魚の飼育です!
飼育環境を整え、水質維持をしっかり行わないと稚魚の生存率が著しく下がります。
そのまま水槽放置の場合(私の経験上)生存率は10%以下位です。
稚魚は水質・餌・色々気にかけてあげないといけない事が多いです。個人的には次は隔離がおすすめです。
簡単に箇条書きでまとめると、下記の順に進めていきます。
・体長5〜7cm以上に育てる
・雄雌はバランス良く
・飼育数は6〜8匹
【水槽の用意】
・水槽は60 or 90cm
・濾過は強力な物&併用
・低床はベアタンク
・産卵筒を用意・水温27度前後
・混泳はしない事
【稚魚の飼育】
・稚魚飼育のコツ
・餌と水質
・隔離のタイミング
↑前回つまづいたのでここまで!
という事で詳しく紹介していきますね!
産卵させるには体長5〜7cm以上に成長させる
インペリアルゼブラプレコを繁殖させるにあたって成熟した親魚がいることが前提です。
ショップ等で売られている3〜4cm程の個体は、まだ幼魚で産卵できるサイズではありません。
しっかりと餌をあげて大きく育てましょう。
一般的には体長が5cmを超えると繁殖が可能と言われていますが、7〜8cmある方がなお良いとされています。
雄雌はバランス良く入れる
観賞魚を繁殖させる場合は雄より雌を多めにする事も多いのですが、インペリアルゼブラプレコは雄雌のバランスを同程度にすると良い。
雄雌の判別方法
インペリアルゼブラはブッシープレコの様に分かり易くヒゲが生える訳ではないので雄・雌の見分けは少し難しいです。
判別のポイント
①胸鰭から尾鰭にかけてのボディーラインがシャープで一直線なのがオス
丸みを帯びたラインをしているのがメス
②体高が低くガッチリしてるのがオス
体高があり腹部が膨よかなのがメス
①胸鰭の先端の棘が大きい・多いのがオス
小さい・滑らかなのがメス
②尾筒(胴の部分)の棘が発達してるのがオス
あまり目立たない場合はメス
③吻部のヒゲが大きく伸びるのがオス
吻部(顔の横)のヒゲが目立たないのがメス
飼育数は6〜8匹混泳
インペリアルゼブラプレコはペアリング(相性が)大切です。
相性の良いペアがいないと繁殖は難しく、繁殖を狙うなら雄雌3ペア〜4ペアが理想です。
YouTubeやブログで他の繁殖されてる方の記事を拝見した所60cm水槽で6〜8匹、90cm水槽なら8〜12匹で飼育されている方が多かった。
インペリアルゼブラは1匹辺り1万円を超えるので、飼育数が6匹以上はお金がかかるのが難点です。
繁殖に適した飼育環境
インペリアルゼブラプレコは比較的丈夫で飼育自体は簡易ですが、プレコは糞や残餌が多く飼育水が汚れ易い特徴があります。
繁殖をする上で稚魚は親個体よりデリケートな為、良好な飼育環境を作る必要があります。
コツや適正な飼育環境を紹介しま
水槽サイズ・濾過は重要
【水槽サイズ】
水槽は水質の悪化を考え、小さい物より大きい物の方が安定します。
理想は90㎝水槽がおすすめです。
インペリアルゼブラ繁殖の際は飼育数が多くなる為大きいに越した事はありません。4〜6匹位であれば60㎝でも大丈夫です!
【濾過種類】
濾過については水槽サイズより強力な濾過能力の高い『外部フィルター』か『上部フィルター』がおすすめです。
上記の2点は濾過の中では高い濾過能力を有しますが、水槽が大きな場合は+@濾過を足すと良い。
個人的にはベアタンクにして『フィッシュレット』の併用をおすすめします!
フィッシュレットを使用すると水質管理が更に楽になります!
フィッシュレットは物理濾過で、エアーの力で水槽内のプレコの糞や残った餌を吸い込んでくれる装置です。
エアー+水流+強力濾過等、プレコの好きな環境を作る事もできる為超おすすめです!
▼フィッシュレットはおすすめです▼
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低床はベアタンク一択
上記でも紹介しましたが、本格的に繁殖をするのであれば低床は無し『ベアタンク』一択です。
ベアタンクとは低床を敷かない水槽の事で生体の飼育に特化した水槽です。
底面の掃除がしやすく糞や残餌が多いプレコとはとても高相性です。
▼ベアタンクのメリット・デメリットを紹介▼
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産卵筒を必ず入れる&水温は27℃前後
産卵をさせるにあたって『産卵床』が必ず必要になります。
産卵床は、両方から出入り出来る『土管タイプ』よりも、片方が塞がった『産卵筒』を用意してあ寝た方が産卵した際卵が飛び出しにくいメリットが有ります。
産卵筒は出来るだけ多く設置した方が産卵しやすい傾向にあるようです。
私はプレコの種類や大きさによって好き好みがあるようなので、大・中・小【素材】と色々入れて試してますが、以前ブッシープレコが産卵をしたのはこの益子焼きでした。
インペリアルゼブラプレコは一度の産卵で10個前後、産卵の周期は2〜3ヶ月程度でやってきます。
水温は22~30℃で飼育出来ますが、26〜28度前後が最も繁殖し易い温度帯です。
プレコの飼育環境はこれさえ押さえておけばOK
▼プレコ水槽立ち上げ方▼
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混泳は一切しない事
産卵しやすくなるコツをもう一つあげると、混泳を避けてインペリアルゼブラプレコのみの水槽にすることです!
産卵時はデリケートなので魚・貝・海老どれも入れない方が良いです。
インペリアルゼブラ稚魚の飼育について
ここからは無事産卵が終わった後の話になります。
プレコの繁殖は稚魚の育て方が1番重要で難しいす。
特にインペリアルゼブラプレコは産卵後雄が面倒を見ますが、私の経験上では産卵後水槽内でそのまま放置(インペの雄任せ)すると生存率は10%以下です。
※私の飼育環境のせいもありますが。
せっかく産まれた卵と稚魚の生存率は高めてあげましょう!
プレコの稚魚を育てるには「餌・水質管理」が特に大切です。
事前に隔離ケースを用意しておく
隔離する場合は『事前に』用意しておきましょう!
隔離ケース=呼び方が人よって違うかも。
【産卵箱・サテライトケース・稚魚飼育ケース】と呼ばれているものです。
なぜ必要かと言うと…
孵化した稚魚の生存率を高める為です。
ただし次の見出しで書きますが、隔離は飼育環境やケースバイケースがあります。
・卵や稚魚の濾過器に吸い込み防止。
・別のプレコに食べられるのを防ぐ。
・水質変化のショックがない。
・稚魚の餌になる苔を用意できる。
・餌が稚魚に行き届きやすくなる。
・観察できる・どの段階で☆になるかわかる。
※ 原因が分かりやすくなる。
『事前に』用意しておくメリットは産卵前から水槽に吊るしておく事で稚魚の餌になる苔が用意できる点です。
私のおすすめはサテライトスリムMがおすすめ。
隔離ケース内に更にネットで3つに部屋分けできます。最後の一部屋をネットで仕切る事で糞や残餌を端に集め掃除も楽にできます。
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インペリアルゼブラプレコ産卵後の流れ
インペリアルゼブラプレコは一度に10個近く卵を産みます。
最初は透明ですが徐々に変化して約1週間ほどで孵化します。
孵化までの期間…約1週間
私は卵に気づいたのが遅かったのか10個程を見つけた時は5日せずに孵化しました。
隔離するかどうかは正直、個人の判断に委ねますが、私は稚魚を見つけたら隔離ケースへ移した方が良いと思います。
別水槽に隔離するよりは、元いた水槽と同じ飼育水で飼育できる為、水温や水質の急激な変化は無く稚魚には負担にならないと思います。
隔離するタイミング
私はインペリアルゼブラの雄が卵の面倒を見ている間は無理に引き離さず孵化するまで様子を見ます。
水槽内で孵化した稚魚はヨークサックを消費した頃、稚魚が餌を探しに産卵筒から出て来ます。
私はこのタイミングでの隔離が良いと思います。
前回死なせてしまった理由は、稚魚が餌にありつけず☆になった事が原因かと思ってます。
隔離のメリットの一つは、稚魚でも食べやすいすり潰した粉末サイズの餌やブラインシュリンプやを与えられる為です。
その方が生存率を上げると思っています。
※あくまで個人の見解ですので、最終判断はご自身でして下さい。
インペリアルゼブラ稚魚の餌について
餌はかなり重要です!餌を与えすぎると水質悪化するし、餌の量が少ないと痩せて☆になるし、とてもデリケートです。
プレコの稚魚は産まれた直後ヨークサックが付いてます。
最初はここから栄養を補給してますので、しばらく餌は食べません。
※ヨークサックが無くなる前辺りから餌を与え始めます。
稚魚はいきなり人工餌を食べないのでブラインシュリンプから慣れさせて行きます。
※私はまだやってませんが、マジックリーフも食べるみたいです。
最初はいろいろな餌を極少量ずつ試してみてよさそうです。
ブラインシュリンプから与え、徐々に人工飼料・アカムシに切り替えてみましょう。
プレコの稚魚は餌を食べる子と食べない子がいます。私は個体差の強い・弱いだと思ってますが、他のブリーダーさんの意見を聞くと餌の好き・嫌いがあるみたいで、興味のない餌は全く食べずそのまま餓死するし、興味のある餌はしっかり食べるそうです。
餌は1日4回こまめに与えるのがポイントです!
▼こちらの餌が1番食いつきが良いです▼
稚魚は水温・水質にデリケート
プレコの稚魚は水質の変化に弱く酸性に傾いてしまうと耐えられずに死んでしまいます。よく外部式濾過にサンゴを入れて中性よりにしたりする方も居ます。
私は2日に一回、本水槽の水を1/5(だいたいバケツ1杯)をこまめにこまめに交換しました。
3ヶ月を目安に水槽に戻す
2ヶ月程度で個体差が出てきます。
1.5〜2cm程まで大きくなります。
大きい個体は強いものも多いので、隔離ケースから徐々に水槽へ移していきます。
隔離ケースでは大きくなるにも限界があります。
大きな水槽にうつすと
体長が3cm程度になれば成魚と同じように飼育できますよ。
私の失敗例・隔離をしなかった時の話
私が未熟で失敗した最初の失敗例です。
インペリアルゼブラが以前産卵させた時の話です。
卵を引き離すのが怖くてわからず隔離せず水槽内に放置しました。
▼その時の水槽内容▼
60cm水槽、フィッシュレット&上部濾過
インペ4匹、キンペコ4匹セパレーターで半分に分けてました。
産まれたのは多分10匹位居たと思います。
削った餌とタブレットのままといれましたが成魚が優先して食べてしまったり、ほとんどがフィッシュレット&上部濾過に吸引されたと思います。
水槽内の餌はほぼフィッシュレットに吸われてしまい殆ど行き届かなかった。
数日後稚魚が少なくなっていたのとフィッシュレット内に糞や残餌と一緒に小さな稚魚の死骸が見えたのでフィッシュレットを暫く辞めました。
フィッシュレットを一時中断し、ブラインシュリンプと餌を同時に与えたので水を汚し水質が悪化したと思います。
1匹だけ1.5cm程まで育ちましたが、元気がなくなり最終全て☆にしてしまいました。
私の飼育環境もありますが、水槽でそのまま放置した場合は生存率10%位かと思います。
まとめ
インペリアルゼブラプレコは小型のプレコの中でも美しく人気のプレコです。
プレコは寿命も長く長期的に飼育を楽しめる為少し値段も上がりますが、美しいプレコに挑戦してみてはいかがでしょうか?
とっても美しくてかわいいですよ!
フィッシュレットについて詳しく解説します!
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おすすめ小型プレコ15選を紹介!
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