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ビーシュリンプ稚エビの飼育成功の秘訣!生存率を5割まで上げるコツ


こんにちわ!かつやんです!

レッドビーシュリンプを飼育しているがなかなか増えない』
『せっかく抱卵したのに稚エビが見当たらない』

こんな経験はありませんか?

ビーシュリンプの飼育で一番難しい(最もデリケート)とされているのは稚エビの飼育です。
稚エビは親エビよりデリケートで☆になってしまう事が多く、水温・水質・脱皮不全・捕食・餓死様々な要因があります。

ビーシュリンプを増やしたい場合、
稚エビの生存率を上げる=ビーを増やす事に繋がります。
この記事では稚エビの生存率を上げるコツを紹介します!

稚エビの生存率を上げるには原因を一つでも多くつぶす事です!
外的要因や、飼育環境を見直して稚海老達の生存率を1%でもあげる対策をしましょう!

稚海老は水質や環境の変化にデリケートな為、事前に改善を行いましょう!



稚エビの生存率を調べよう!


自身の水槽で稚エビの生存率がどれ位か把握していますか?
稚エビはハッチアウト後3カ月間が最も☆になりやすく、3カ月を過ぎると滅多に落ちなくなります。

僕の経験上ビーシュリンプは稚エビが産まれてから3カ月の間に5割以上生存させる事が出来れば、その水槽は増加傾向に傾き始めます。
その為、まずはハッチアウト後稚エビが何割生き残るかを知る事が重要です。



正確な生存率を把握するには産卵ボックスが便利

水槽内で孵化させるといつのまにか増えたり、生まれたばかりの稚海老は何匹いるか正確な数は把握出来ません。
正確な生存率を知りたいなら『産卵ボックス』を使うと便利です

飼育水槽内で孵化させても問題ありませんが、稚エビは水草や物陰に隠れているので、正確に何匹産まれたか?3ヶ月後何匹生き残っているか?等正確な稚エビの数や生存率が把握できません。
産卵ボックスは小さなケース内で孵化直後のエビも観察できる為正確な生存率が把握できます!
ビーシュリンプの生存率を調べるには産卵ボックス『サテライトスリム』がおすすめです!!
水がケース内をキレイに循環して止水にならず水質悪化を防げますし、セパレートも出来て便利です。

■■ サテライトスリム ■■

経験上産卵BOXで孵化させた方が稚エビの生存率が高いです。
外敵なし・吸水口なし・強い水流なし・水質変化なし、稚海老飼育環境には非常に良い環境です。
唯一、底面に糞や残餌が蓄積するのでピペットがあると底面掃除も簡単便利です!
■■ ピペット ■■



稚海老の生存率は平均どれくらい?


産まれた稚エビは3ヶ月後大人の生体になるのは、おおよそ3割程だと思います。
勿論ビーシュリンプ飼育経験者と初心者では稚エビの生存率も大きく変わると思います。

無事孵化してもその稚エビ全てが大人に成長できる訳ではありません。
稚海老が☆になる原因は、『8割が環境によるもの』・『2割が生体によるもの』だと思って下さい。

環境によるものは対策する事が出来ますが、同じ稚海老でも生まれつき弱い個体がおり、よく食べて元気に動く強い個体もいれば。小さくてじっとしている弱い個体もいます。
生まれつき弱い・小さい個体というのは必ず1~2割程います。先天性の部分は対処できません、脱皮不全も含め個体差で2割程は死んでしまう事があります。

残りの8割は、フィルター、外敵のいない環境、水質・水温、稚エビの餌等を改善する事で5割迄引き上げる事が出来ます。


目指すは生存率5割!


稚エビの生存率5割はまぁまぁ優秀な数字だと思います。
一度の抱卵でビーシュリンプは10~20個の卵を抱卵すると言われてますが、僕の経験上平均10個位です。(脱卵も含め孵化直前の卵の数です)
大体100匹程飼育していると月平均2匹は抱卵個体が出てます。

仮に卵10個×2匹=20個の卵と過程して生存率が50%とした場合、毎月10匹ずつ増加傾向になり1年で120匹増える計算です。
(※あくまで僕の経験上の数値です。)

因みに僕はビーシュリンプ飼育歴10年で最初の5年は減ってばかり。
6~8年目は生存率2割で増えたり減ったり。
9~10年目でようやく生存率5割を超えて完全に増加傾向になりました。



稚エビの生存率を上げる施策


レッドビーシュリンプが抱卵する事を視野に入れ準備を進めます
まずは稚エビが☆になる要因を全て紹介します。
イメージとしてはそこから問題を潰していくイメージで良いです。

海老の抱卵が確認できたら徐々に対策を進めていきます。
シュリンプの特徴を把握して稚エビが孵化する前に万全の環境を整えましょう!

稚海老が死んでしまう原因

初歩的な問題も含め稚エビが死んでしまう原因をまずは理解しましょう!
主な原因を書き出すと以下の通り。

① 稚海老を捕食する外敵がいる。
② 濾過の吸水口による稚海老の吸い込み。
③ 強い水流がある。
④ 底面の水質悪化。
⑤ 急激な水質・水温変化。
⑥ 水替え不足による水質悪化。
⑦ 水草の農薬や殺虫材。
⑧ エサ不足による餓死。
⑨ 脱皮不全による死亡。

想像すると容易いと思いますが、これが稚海老が死んでしまう最も大きな要因です。コレを改善するだけでも生存率は充分あげる事が出来ます。


すぐできる稚エビを活かす改善施策

最もベストな改善策は上記の原因を全て改善できる水槽を作る事です。
しかし、人によっては複数水槽を用意できない方や、水槽を準備するにも立ち上げには3カ月以上かかるので水槽内に抱卵個体がいる場合は間に合いません。

なので応急で対応できる施策を紹介します!

❶ 産卵ボックスを使う


産卵ボックスは超優秀です、死因の①~④は全て対策できます。
ビー以外の生体を飼育している方や吸水口のある濾過を使っている方、水槽内に強い水流がある方、底面濾過を使用しておらずソイルの底面が止水域になり嫌気性バクテリアが発生している場合に有効です。

初歩的な問題と言えますが、①~④が不安な方は産卵ボックスで全て解決できます。
半年程、若親個体まで育つ産卵ボックスで飼育すると良い。
■■ サテライトスリム ■■


❷ 小まめに正しい水替えをする


稚エビは親エビの倍以上デリケートで水質・水温の変化や悪化にとても敏感です。
死因⑤~⑥の改善をしましょう。
理想は30cm以上の大きな水槽での管理がベストです、極力水量が多い方が変化が起こり辛いからです。

30cm等の小型水槽であれば、稚エビのいる水槽は週1回1割づつ水替えを行います。
プラケース1杯の水をすくい取り、プラケース1杯のカルキ抜きした水を交換します。
水槽内の水質変化を防ぐ為小まめに行います。
カルキ抜きした水は部屋で半日置いて水温を合わせてから入れる様にしましょう。

そしてかなり重要なのが水温です
水温は23〜26度がベスト!子の水温を維持しましょう。
1番理想的なのはエアコン管理、無理であればヒーター&水槽クーラーが理想です。
一番よくないのは日光が当たる場所等に設置すると日中は24℃夜は17℃と1日の寒暖差が激しいのが1番良くないです。
人間で言えば昼は夏の沖縄、夜は冬の北海道にいる様な物です。

❸ 殺虫剤・農薬に気を付ける


ビーシュリンプは元々殺虫剤や農薬にはとことん弱いですが、稚エビは更に弱いです。
僕は水槽部屋では蚊が出ても殺虫剤は使わないようにしてます。

稚エビがいる間はいくら農薬処理をしても新しく購入した水草等の使用は控えましょう!
当たり前だけど一応書いておきます。

❹ エサ不足を改善する

稚エビは2カ月程は人工飼料を食べません。むしろ入れると水質悪化の原因になります。
稚エビは水槽内の植物性プランクトン等を食べて過ごしてますが、おすすめはウィローモス等を入れるのもアリです。
■■ ウィローモス ■■

水草を入れる事で植物性プランクトンが豊富になるので水槽内にあるウィローモスを少量産卵ボックスに移しておきましょう。
稚海老の餌の役割と隠れ家の役割をこなします。


あとは元から水槽内に入れていた古くなったヤシャブシの実やフウの実、マジックリーフも良く食べますよ!
■■ ヤシャブシの実 ■■

ヤシャブシの実やマジックリーフは入れる事でバクテリアを活性させたり、ほんの若干ですが弱酸性に水質を傾ける作用があります。
入れておいても腐らないし餌にもなるので入れてみて下さい!
■■ マジックリーフ ■■

❺ 脱皮不全の解消


稚エビは成長する為、日々脱皮を繰り返し大きく成長します。
主に水質が不安定だと脱皮不全が起こりやすくバクテリアを増やしたり、カルシウムのある餌を与えると良いとされてますが詳細は現に解っていません。

僕の場合は水槽立ち上げ時に完璧にバクテリアを繁殖させるので、後は水替えする際ごく微量ですがジクラ ウォーターベニッシモ ビーシュリンプ用を入れています。
立ち上げ時バクテリアを添加していない様ならバクタ―ワンやエクストリームバスターを少量ずつ添加しても良いと思います。
脱皮に必要なキトサンやミネラル等と水質を安定してくれるバクテリアがいれば問題は無いかと思います。
■■ ジクラ ウォーターベニッシモ ビーシュリンプ ■■

■■ バクタ―ワン ■■



ぶっちゃけ繁殖させたいなら完璧な水槽を作るのが一番


ビーシュリンプの飼育で一番難しいのが稚エビの飼育です。
つまり、稚エビが育つ環境を作ればビーシュリンプは増えていきます。

▼この記事に稚エビの繁殖に最適な水槽の立ち上げ方をまとめています
www.tanagogo.work

ぼくは家に8台程シュリンプの飼育水槽を持ってますが、この水槽が一番稚エビの生存率が高くめちゃめちゃ増えています。
この2年で300匹程増えており、最近は増えすぎて実家に持ってったりしています。
最近は生存率迄見ている余裕がなく抱卵個体を移して水槽内で勝手に増えてます。

確実にいえる事としては最適な水槽を作るのが一番楽です!






その他役立つ情報まとめ!


上記で挙げた原因と対策を踏まえ、ちょっとした豆知識と僕がやってよかったことをまとめます!

生まれる前に少量の水換え(バイオカルチャー)


産まれる直前・直後の大幅な水質変化は良くないので、ハッチアウト前に少量の水替えを行います。
この際バイオカルチャーを入れると水質悪化改善と水槽内のバクテリアを活性化の2つのメリットが得られます。

稚エビが孵化するまでの日数は?


海老が抱卵してから孵化するまでの日数は下記の式で出す事が出来ます。
600÷水温=孵化までの日数
という計算式があり、面白いほどにピタリと当たります。

稚エビ飼育の理想的な水温は?


水温は23〜26度がもっとも理想的です!

抱卵もしやすく、稚エビの飼育にも最も適しています。
この水温が生存率も最も高くなります。水温は高すぎても低すぎても良くありません。

上手くいかない場合はワンsize上の水槽で立ち上げてみる

水槽って同じ器具、同じソイルで立ち上げても水槽の大きさを変えるだけで水質の安定感が驚くほど違います。
水質管理が難しい場合は60cm水槽をつかってみても良いかと思います。

稚エビはそこ迄水を汚さないので60でなくてもいいと思いますが、僕は30cmキューブ→30cmハイタイプに変えただけでもかなり差を感じました。
現に30cmハイタイプが一番好調です!


気やすめのカルシウム


本当に気休め程度です、すこしオカルトですが貝の殻はカルシウムで出来ているので、海老には貴重なカルシウム源になります。
稚海老は毎日脱皮を繰り返して大きく成長するのですこしでもカルシウム分が水に溶けて脱皮不全を防げればいいなぁと思ってます。
僕は牡蠣柄でなくラムズホーンの亡骸を入れてます(笑)






まとめ

今回は稚エビの生存率を上げる方法を紹介しました!
まずは稚エビの生存率は一度産卵ボックスに入れてどの程度なのか現実を計測してみて下さい。
3割以下なら一度水槽の状態見直し、改善をしない限り減り続けます。
稚エビの飼育には神経を使いますが、しっかりした水槽を立ち上げると生存率が高まり自然と増えていきます。
飼育環境を改善する際は稚海老はデリケートなので変化は最小限に、少しずつ改善していきましょう!

このブログではアクアリウム関係の情報を提供しています!
よろしければ是非読者になっていただけると幸いです!

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