こんにちわ!かつやんです!
タナゴは婚姻色が美しく観賞魚として多くのファンがいます。
一口にタナゴと言っても日本には18種類ものタナゴが生息しており、現在市場に流通している種類でも13種もいます。
タナゴ同士であれば基本混泳は可能ですが、相性の良し悪しがあります。
それぞれ大きさや性格も違いますし、繁殖をする時期なども違います。
繁殖期を迎えた雄は気性も荒くなり縄張り争いをする為、混泳相手はボロボロにされてしまう事もあります。
結論を言うと大きさ・繁殖時期・水槽サイズ等で組み合わせを考えます。
今回はそれぞれの特徴を踏まえて、相性の良いタナゴの組み合わせや、控えた方が良い組み合わせ、メリット・デメリットも紹介したいと思います!
- タナゴ同士の混泳で注意するポイント!
- タナゴの大きさや性格
- 繁殖時期の違い
- 交雑しやすい種類
- 水槽のサイズ選びも重要
- お勧めのタナゴの組み合わせ
- 大きさが合うと大概いける
- 繁殖させたい場合は基本単一飼育で
- 番外編タナゴ以外の混泳相手
- まとめ
タナゴ同士の混泳で注意するポイント!
冒頭でも説明しましたがタナゴは種類によって最大全長が5〜15cmとかなりの差があります。
繁殖の際タナゴは二枚貝に産卵をするのですが、雄同士は貝の近くに縄張りを作り他の雄を追い払う習性があります。
当然大きな雄と小さいな雄では大きい雄の方が強く。小さい雄はうまく繁殖出来なかったり、追い払われた際にケガをしてしまう事も多いのです。
また、種類は違えど同じ水槽で飼育をしているとタナゴ同士交雑する場合があります。交雑しやすい種類もいるので繁殖時期や種類を選んで混泳させましょう。
タナゴの大きさや性格
混泳するのであれば、なるべく大型同士・小型同士に分けた方が良い。
また大型は縄張り意識が高く気性も荒く、小型は穏やかな性格をしている。
10㎝以上迄成長し縄張り意識が強かったり、遊泳力のある種類です。
いわゆる中型淡水魚です。小型とも大型とも混泳は可能な種類です。
最大でも7㎝程の比較的小さ目な種類です、性格は大人しい。
繁殖時期の違い
タナゴは大きく分けて産卵時期が春型・秋型に別れる。
よって春型と秋型は繁殖時期が異なる為無益な縄張り争いも少なくなる。
まず組み合わせる事はないと思いますが
仮に秋型繁殖のカネヒラとゼニタナゴを一緒に飼育した場合。
大きいサイズのカネヒラが貝を独占し、ゼニタナゴは産卵も出来ず、追い払われてボロボロにされてしまいます。大小サイズ・繁殖時期、最悪な組み合わせと言えます。
交雑しやすい種類
タナゴ同士を同じ水槽に入れて貝を入れると交雑する可能性が高いタナゴです。
このタナゴは自然界でも交雑してしまう事の多い組み合わせです。
繁殖させたい場合は別水槽を用意し単一品種を1ペアで飼育する事をお勧めします。
『タイバラ×ニッポンバラタナゴ』
『タイバラ×ヤリタナゴ』
『タイバラ×アブラボテ』
『ヤリタナゴ×アブラボテ』
『ヤリタナゴ×イチモンジタナゴ』
『アカヒレタビラ×アカヒレ亜種』
この上記の組み合わせは容易に交雑する可能性が高い為、混泳水槽内に二枚貝を入れるのはあまりおすすめではありません。
狙って出来るものでもないのですが、仮に交雑種が産まれた場合、その個体は繁殖しないようです。自然界でも複数種類がいる環境では稀に『ヤリボテ』や『バラボテ』等の交雑種を見る事もあります。
水槽のサイズ選びも重要
タナゴは貝を入れても入れなくても繁殖時期に差し掛かると雄は縄張りを主張し他のタナゴを追い払います。
大きめの水槽60㎝以上で水草や土管、石等の隠れ家があるのが理想です。
大きさに余裕があって隠れ家も多い水槽であれば多様な混泳も可能です。
小さくて隠れ家の無い環境は非常に宜しくありません。
お勧めのタナゴの組み合わせ
次にお勧めのタナゴの組み合わせを紹介します!これはあくまで私が勝手にお勧めしてるだけなのでご了承下さい!
ベストオブ混泳
○『カゼトゲ×ニッパラ×ゼニタナゴ水槽』
理由:サイズ感が似ていて、穏やかな性格同士混泳が容易です。
繁殖時期が違う為、縄張り争いも少なく一緒にいても争いがない。
○『バラ×ヤリ×赤ヒレ×マタナ水槽』
なぜこの組み合わせかというと、以前7~8年前は霞・北浦で上記4種が釣れました。
その頃霞ヶ浦混泳水槽を作ったのですが全然喧嘩もありません混泳は可能。
数の入れ過ぎには注意が必要です。
○『カネヒラ×シロヒレ×ボテ水槽』
琵琶湖のワイルド個体を混泳させたところ意外とうまくいきました。
全部10㎝前後の大きさでワイルド個体の特徴かシロヒレは基本水草に隠れながらビュンビュン泳ぎ、バラやボテはのんびり泳ぎます。カネヒラ同士は少し追い掛け回したりするのですが、同種以外にはあまりに手を出す様子はなかった。凄く性格が相まみえる様な混泳でした。
大きさが合うと大概いける
色々組み合わせた結果、大きさが同じ位だと混泳が出来ます。大小の差が出来ると大きい種類が水槽のボスとなって同水槽内の魚を追い払う印象がありました。
色味の違うタナゴはワンポイントに映えますよ!
繁殖させたい場合は基本単一飼育で
繁殖が目的であれば、1ペア・単一品種でやった方が確実で卵も多く取れます。二枚貝を入れた水槽を別途用意し、繁殖させたい魚を一時的に移すのが良いです。
普段は混泳をさせつつ繁殖時期だけ取り出せばよいので効率よく狙った魚の子供が取れます。
番外編タナゴ以外の混泳相手
タナゴ以外の混泳も勿論可能です!
同じ魚類ならオイカワ・モツゴ・ヨシノボリ等
オススメは混泳させる事で見た目も楽しみつつ、良い影響を与えてくれる相手が良いでしょう。
例えば、ドジョウなどは底面の残餌掃除もしてくれますし、
ヤマト・ミナミヌマエビやコケ取り貝等は水槽内の苔掃除、水草に生えた苔などもキレイに掃除してくれます!
コチラの記事で混泳相手のオススメを紹介してます!
極力飼育しているタナゴの大小を意識して決めると良いでしょう!
まとめ
単一種類で統一した水槽も美しいですが、自分の好きなレイアウトに色々な種類を泳がせるのも面白いですよ!色々な種類が入っていると婚姻色もそれぞれ違ってキレイです!
自身の責任範囲で飼育するのであれば好きな組み合わせで飼育が出来ます。
ただ、余りにもサイズ感が違ったり水槽の大きさが小さいと、思い描く混泳とは違ったものになる場合があります。
大型のカネヒラやボテが水槽の8割をひとり占めしてその他のタナゴが一か所にまとまって隠れていたり、近寄るタナゴをもう追走して追い払ったり見ていても心苦しい事があります。
混泳時は大きめの水槽を用意して、水草や石など隠れ家を作る。
極力サイズ感等も見ながら組み合わせてみて下さい!
きっと見てて癒される空間を作れるはずです!