こんにちわ!かつやんです!
水槽のレイアウトとして流木を用意したが、なかなか沈まず浮いてしまう方へ流木を沈める方法を紹介します!
流木は岩などと一緒に組み立てて立体感を演出したり、モスを巻き付けたり、水槽のレイアウトの幅を広げてくれる素晴らしいアイテムです!
実際流木はデザインだけでなく隠れ家や止水域として生体が落ち着いて暮らせる環境を作る事も出来ます。
アクアリウムに挑戦する方なら流木は使いたくなりますよね!
しかし、流木って簡単に沈んでくれるものもあれば、なかなか沈んでくれない物もあります。
今回は流木を使うのが初めての方向けに初歩的な導入前の下処理や基礎的な沈める方法から、「アク抜きや煮沸とやれる事はやったのに沈まない!」あらゆる手段を尽くしたが沈まない方へ、確実に流木を沈める方法等を紹介したいと思います。
参考程度にご覧いただければと思います。
流木が沈まない理由
主に流木内の空気が抜けておらず流木自体が浮力を持ち水に浮いてしまう事が最も多い原因です。
簡単に例えるとペットボトルに空気が入った状態と一緒で、空気を全て抜いてあげる事で自然と水に沈むようになる訳です。
流木を沈める手段は沢山ある
沈める手段は複数ありますが簡単に挙げると、
①水に漬ける。
②鍋で煮沸する。
それでも沈まない場合は以下の手段があります。
③レイアウトでカバーする。
④重りをつける。
⑤穴を開ける。
挑戦するなら順番的に①→②→③→④→⑤の順に進んで下さい!
基本的に流木が沈むまでの期間は材質や大きさによって変化しますが、1~2週間で沈むもの、半年~1年以上かかるものがあります。
①②で8割型沈む様になると思いますが、沈まない場合は③④の方法で組木したり岩にくっつけて沈めておくと1年程経った頃には完全に空気が抜けきって沈むようになったりします。
①水に漬ける
これは流木を導入する際の最もスタンダードな方法で誰もが必ず行う手順です。
簡単に出来て沈むまで放置しておくだけなので手間がかからないなどのメリットがあります。
【手順】
バケツや発泡スチロールに流木を入れ石等の重りを乗せます。
熱湯を流木が沈む迄入れて3日〜1週間漬け込みます。
流木の形状や大きさにより沈むまでの時間に差があり、小さい物は比較的早く、大きい物は時間がかかります。
※熱湯のが好ましい理由…
流木内に潜んでいる菌や害虫の殺菌、消毒にもなりますし、アク抜きや効果も高く、浸水速度も上がります。
小さい物で3日、大きい物なら1週間〜1ヶ月かかる場合もある。
量や大きさにもよりますが、大きい場合はスーパー等で無料で貰える発泡スチロールを使うと色も白いのでアクの出具合もひと目でわかる。
②鍋で煮沸する
煮沸方法は、今回紹介する中でも最もお勧めの方法です
鍋に流木を入れ蓋をして煮沸させるという手段です。何日も待てないよって方や、漬け込んだけど浮いてしまう流木におすすめです。
【手順】
鍋に水を張って流木を入れる、煮沸時間は1時間を目安に煮沸と自然冷却を2〜3セット繰り返します。
わたしのオススメは、30分煮沸→冷却→水替え×2セット
煮沸する事で流木内に浸水しやすく、消毒・殺菌・アク抜き効果もあり短時間で効果を得る事が出来ます。
沸騰後30分→自然冷却。
再度沸騰30分→自然冷却。
小さい物で2セット・中~大サイズや量が多い場合なら3セットと大きさや量で調整します。
短時間でかなりの効果があります。
流木の殺菌・消毒やアクも抜く効果もあります。
経験上鍋は樹脂?や汚れ?がビッシリつきます、一度煮沸に使ったらその汚れは落とせません!
古い鍋又はアクアリウム専用の鍋を用意すべきです。
www.tanagogo.work
▼アクアリウム用に一つあると便利ですよ!
③レイアウトでカバーする
大きさ的な問題で煮沸できない場合や、煮沸しても浮いてしまう場合はこの方法がおすすめです。
多少浮力のある状態でそのまま使用する方法です。
この方法で半年・1年と経つ頃には自然と沈む事もあります。
【手順】
(上の写真)浮力の強い流木を下部に配置して、上から浮かばない流木等を載せて重りで固定する方法や、
(下の写真)浮いてしまう流木と石等重たい物を釣り糸で強く巻き付け強制的に沈めてしまう方法があります。糸が目立たない様に水草でカバーすればある程度気になりません。
流木を傷付けず沈める事が出来る。
長い年月をかけて空気が抜け浮力が無くっている事もある。
単体で沈められなかったり自由度の高いレイアウトが出来ない等のデメリットがあります。
④ 重りをつける
どうしてもレイアウトに拘りたい場合は、アクア用ボンド『アクアスケープ』を使用して、下部に石や重りをつける方法です。
【手順】
アクアスケープは粘着力が非常に強い為、濡れた素材を容易に接着することができます。
レイアウトを決め、底部にあたる場所にこのボンド(パテに近い)をつけて石や重りを付けて強制的に沈めます。
アクア用ボンドは他の生態に悪影響を与える成分もありませんし、水に強いので水流や年数劣化にも耐えます。
流木を傷付けず美しく沈める事が出来る。
付け方次第で、様々なレイアウトに対応出来る。
100%沈める事が出来る。
外す事は出来るがそれなりにダメージは覚悟した方が良い。
頻繁なレイアウト変更は向かない。
接着力が強い分簡単に取る事は出来ない。
薄皮が剥がれたり、形状が複雑な場合は後が残る事もある。
⑤穴を開ける
流木に穴を開けて浸水箇所を増やす方法ですがリスクも大きいのでメリット・デメリットを考えた上で実行しましょう。
因みに私は確実に裏面に当たる部位、絶対下になる所、又はモスを活着させる等の場合以外はこの方法は使いません。
【手順】
流木のレイアウトを考え、背面や底面に当たるであろう場所に電動ドリルやキリ等で穴を開け空気を逃し、浸水箇所を増やす事で沈める手段です。
沈んでしまえば頻繁なレイアウトチェンジも容易。
流木を傷つける事になる。
100%沈む迄にどれくらい穴を開ける事になるかかが判らない。
穴を開けすぎてヒビが入ったり割れるリスクもある。
番外編 石付き流木を購入する
流木って割と値段するから拾ってきたり、拾ったものを自分で削ったり、買ったものにセメダインで石つけたり、ガス代かけて煮沸したり。結局高くつくなら予め流木の土台に石が付いているものを買ってしまった方が実は良かったりもする笑。
底面に穴の開いた石をネジで固定している為確実に沈める事が出来る。
※形によってはアクアリウムセメダインで固定いた者もある
熱湯消毒とアク抜さえすればすぐ使えるのが良い。
アク抜きも実は手強いですよ!
▼アク抜きはこの方法で解決できます▼
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まとめ!
流木が沈まない場合は上記の方法で大抵解決します。
因みに私も流木をレイアウトが好きで結構使いますけど、大きい奴は半年〜1年かかってようやく沈むものも多々あります。
小型の流木は煮沸方法で十中八九沈みますし、中〜大型で沈まないやつは一部をアクアボンドで留めたり、釣り糸に巻き付けて沈めれば100%沈みます。(沈まないやつは何しても沈まないので)
中でも煮沸は流木を沈める以外にアク抜き効果もある為コレはイチオシです。
アク抜きしつつ流木を沈められる効率の良い方法ですね!
是非挑戦してみて下さい!