こんにちわ!かつやんです!
流木は水草・熱帯魚・日淡水槽どの水槽でも活躍するアクアリウムレイアウトの必須アイテムです!
購入・採取したばかりの流木からは必ずアクが出ます。
アクは水槽の飼育水を茶色っぽくして鑑賞面を著しく低下させる為、一般的にはアク抜きは必須と言われています。
一方でアク抜きは不要という意見もあり、実際アク抜きは必要?不要?どんな処理が必要なの?と悩んでしまう方も多いかと思います。
そんなお悩みを抱えている方に、この記事の前半部分では
・アクとは何か?害はあるか?
・なぜアク抜きをした方が良いのか
・アク抜き不要な理由とは
後半部分で下記の2点を紹介します。
・適切な流木の下処理
・簡単で効果のあるアク抜き方法5選
- アクアリウムに於ける『アク』とは何か?
- 流木のアク抜きはするべき?
- アク抜きをした方が良い理由
- アク抜が不要な理由
- アク抜きメリット・デメリット
- 流木のアク抜き方法5選
- アク抜きは複数併用するほど綺麗に
- 初心者なら流木は購入した方が良い
- まとめ
アクアリウムに於ける『アク』とは何か?
まず初めに『アク』とは何か?生体に害があるのか・無いのかを簡単に把握しておきましょう。
『アク』=【腐食酸】
アクの正体は腐食酸と呼ばれる物で、主に「タンニン・フルボ酸・フシン酸」等の物質です。
アクは生体への害は無い
結論=『アク』に害はありません
このアクによる生体・水草への直接的な害は殆どなく、寧ろ多くの熱帯魚にとって弱酸性は心地よくストレス軽減・飼育環境には適しています。
ただデメリットとして、水を黄ばませる為鑑賞面の低下。水草に届く光量が遮光され光度が少低下する等があります。
流木のアク抜きはするべき?
流木のアク抜きについては賛否両論あります。
【アク抜きはした方が良い】と言う意見と、【アク抜きは不要】という意見があります。
これは『鑑賞目的か、飼育目的か等による違い』があります。
アク抜きをした方が飼育水が透明になり観賞面が良くなるので、主に鑑賞目的であれば事前にアク抜きをした方が良いです。
大半の方はコチラに当てはまると思います。
またアク抜きは不要というのは、流木から出る成分によりブラックウォーターを作れる為です。
ブラックウォーターは生体に害はなく、水質を弱酸性に傾ける事ができます。
プレコやテトラ等にとっては快適な環境となる為、主に熱帯魚や陰性植物多めの水草水槽には向いています。
僕はアク処理推奨派ですが、目的や濾過装置によってアク抜きする・しないは使い分けても良いかと思います。
アク抜きをした方が良い理由
流木は購入・採取品共にアクは含まれており、アク抜き・熱処理済みの物でも同様に出ます。
美しいレイアウトに透明感のある水はアクアリウムの醍醐味であり、アクは水槽の水を茶色くしてしまい見た目が悪くなる。
コレがアク抜きをする一番の理由と言えます。
煮沸や漬け込みによる〝アク抜き〟を行い、事前に流木のアクを抜いてから水槽に入れるのが一般的な工程です。
アク抜きは流木を沈めるのと並行して行う
流木は大きさ・種類によって、浮く物、沈む物、アクの出方等個体差があります。
流木を沈めるには色々な手段がありますが、ただ水に浮かばせただけの場合は小さい物であれば1ヶ月、大きい物なら3ヶ月〜1年程かかる場合もあります。
長く待てる方ならいいのですが、こんなに待てませんよね?笑
流木を沈めるには適切な下処理をする事でこの期間を短縮する事が出来ます。
また流木を沈める方法とアク抜きは同様の手段を用いる行程が多い為、アク抜きを並行して行う事が出来ます。
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▲流木が沈まないでお困りの方はこちらの記事もどうぞ!
アク抜が不要な理由
飼育目的や濾過の種類によってはアク抜き不要です
アク自体に有毒性は無く、生体や水草にとって直接的な害がない事や寧ろ生体にとって心地よい弱酸性の水質を作れます。
そして水槽内にアクが出ても『活性炭』を使用する事で簡単に除去もきます。
活性炭はアク抜きでなく〝除去〟する
煮沸は〝流木からアクを出す〟に対し、活性炭は〝出たアクを除去する〟という工程です。その為アク抜きをした後の流木でもその後は多少アクが出続けます。活性炭はアク抜き後の流木にも並行して使えます。
アクを除去する活性炭なら『キョーリンブラックホール』が最も効果があり、おすすめ。
因みにコチラの商品はアク(色素)意外にもニオイ等も吸着してくれる優れものです!
濾過によって使用できる物と出来ないものがあり、外部式・壁掛け・上部濾過に限られます。
投げ込み式・底面濾過には適用出来ないので濾過によっては使い分ける必要があります。
壁掛け式なら小パックの用意もあります。
▼小型水槽壁掛けならコチラのサイズもあります!
アク抜きメリット・デメリット
○ 飼育水をクリアで美しくする◎
○ 流木を沈める処理と並行して行える
▲ 時間がかかる。
▲ 処理方法や流木サイズによってアク抜きの時間が異なる。
鑑賞目的であればアク抜きを推奨しています。
流木を沈める為の工程にも似てますので是非一緒にアク抜きをする事をお勧めします。
アク抜きをしないメリット・デメリット
○ ブラックウォーターは害がない
○ すぐにセットできる
○ 活性炭でキレイにできる
▲ 飼育水が褐色化しやすい。
▲ 長い期間アクが出続ける。
外部式や上部濾過を使用の方や、テトラ等のブラックウォーターを好む生体・陰性植物多めの水草水槽には向いています。
大きな流木で煮沸などが出来ない場合にはよく洗ってから水槽に入れ、重りを乗せて水槽内で浸水・アク抜きさせるのも良いです。
流木のアク抜き方法5選
流木のアク抜きは正しく行う事で透明度の高いクリアな飼育環境を作る事が出来ます。ここでは効果的なアク抜き方法を5つ紹介します!
流木の下処理にはどんな物があるのか紹介していきます。
どれも効果的で一つでなく複数併用する事で効果をより発揮します。
① ブラッシング&こすり洗い
まずはしっかりブラッシングします。
これは汚れや脆い外皮を取り除く為です。
※濡らしてからやると周りに茶色い飛沫が飛ぶのでまずは乾いた状態で第一ブラッシングする。
購入品で熱処理・アク抜き済みの物でも必ずやった方が良いです。
私は小さい物なら〝かため〟のハブラシを使ってこすり洗いしますが、大きい物ならホームセンター等で売っている大きめのブラシを購入すると便利です。
※超固めや金属製は流木を痛めるので注意
次にバケツや水に漬け込んでブラッシング。水中でやらないと飛沫が飛び散るので注意。
水でこすり洗いすると汚れや不要な剥がれが出ます。
② 水に漬け込む
最もスタンダードな方法です。
コチラは流木が浮いてしまう時にも有効な手段の一つで、発泡スチロールなどに入れて石や重りを乗せて水に漬け込むモノです。
※白い発泡スチロールで行うとアクの出方がよくわかります。
最初の方は1〜3日で水が茶色くなりますが
徐々に1週間、1ヶ月と色が出る頻度が落ちてきます。
茶色くなったら交換を繰り返します。
水よりも熱湯やお湯の方が早くアクを抽出できます。
③ 鍋で煮沸する
流木を鍋に入れて熱湯で煮沸する方法で、上記で紹介した【②水に漬け込む】の上位互換の様な方法です。
より高い効果が期待、アク抜き・流木を沈める効果・殺菌消毒効果・時間短縮等、色々メリットがあります。
方法は鍋で煮沸→冷ます→煮沸→冷ますを繰り返すだけです。
かなりの時間短縮にはなりますが、それでも完全にアクが抜け切る訳ではありません。
『熱湯では色が出るが、水ではあまり出ない状態』を目指して行うと良いです。
デメリットは、鍋に入るサイズしか出来ない。
ガス代(電気代)が掛かる等があります。
アク抜きの他に流木内の空気を抜く効果もあり、最も効果が見込める手段の一つです。
▼22㎝位あると使い勝手が良いです。
一個1,000円以下で購入できるので、アクア専用があっても便利です。
▼煮沸のやり方が気になる方はコチラで詳しく解説しています!
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鍋に入らないサイズの流木の場合
採取品や鍋に入らない大型の流木であれば、発泡スチロールに流木を入れ、水の代わりに熱湯を入れる事で煮沸同様、消毒や殺菌効果も見込めますし、アクの出方も早くなります。
スーパーで貰えるので大きめの細長いのとかが良いですよ!
④ アク抜き剤(重曹)を使用
アク抜き剤(重曹)を使用する方法です。アク抜き剤の中身はほとんど重曹に似ているので代用も可能です。
これを使うとアクは結構抜けます。
【②水に漬け込む】と並行して行います。
個人的に大きなサイズの流木(鍋に入らない大きさ・煮沸できない物・アクのよく出る物・)
煮沸が出来ないものにおすすめです。
デメリットはアク抜き後、重曹を抜く作業が発生する事です。
重曹は水草を洗う際も普通に使用できる薬剤なのであまり気にせず使う事ができます!
⑤ 活性炭を使用
活性炭を使用してアクを吸着する方法です。活性炭でも『キョーリンブラックホール』が最も効果的です。
上部濾過や外部濾過を使うなら絶対おすすめです。
2ヶ月程効果があり、定期的な換水と活性炭を交換する事で効果を継続できます。
アク抜きしたもの・してないものどちらにも有効なので濾過との相性が良いなら使うべきです。
アク抜きは複数併用するほど綺麗に
今回紹介した方法はどれか一つではあまり効果は感じられません。
おすすめは①〜⑤の全て行うのが最も効果的です。
ブラッシング・洗浄
↓
煮沸消毒
↓
漬け込みと重曹の併用
↓
煮沸(重曹抜き)
↓
つけこみ
↓
活性炭並行利用
今回紹介した①〜⑤の工程を全て行うものです。
初心者なら流木は購入した方が良い
私も初心者ですが、笑
最初は採取品の流木でなく購入品を使う事をおすすめします。
天然採取の流木は中々沈まないし、3年以上しても水カビが出たり処理が超~大変でした。
沈ませる為に穴開けたり熱湯処理したり、で半年から一年かかりました。
作業工程や手間を考えたら断然買ったほうが安いし楽です。
まとめ
最後まで見て頂きありがとうございます。
アク抜きは美しい鑑賞水槽には必須です。
正しい手順でアク抜きをすれば最初からアクに悩まされる事なく美しい水景が作れます!
アク抜き推奨派の私からすると流木を沈める工程と類似している点も多いので並行して行えますし、
一度アク抜きしておけば今後も管理が楽なので流木はいくつかストックしておくと楽ですよ!
是非皆さんも挑戦してみて下さい!