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ブセファランドラのコケ対策!飼育環境の改善で苔問題を予防せよ


こんにちは!かつやんです!
今回はブセにコケが生える原因とその予防策を紹介します!

ブセファランドラ (以下ブセ)は、非常に成長が遅くコケ問題は付きものです。
しかし成長が遅いのはあくまでコケが生えやすいというだけで、適正な飼育環境下ではコケ問題は起きません。コケが生える原因はまた別の要因があります。

一般的にブセの苔対策というと『コケが生えてしまった後』の話が多いのですが、根本を改善しない事にはコケ問題は繰り返し発生します。
つまり『ブセに苔が生えない飼育環境』を作る事が最大のコケ対策と言えます。
この記事では苔が生える原因から、理想的な飼育環境の作り方、苔が生えた際の対策を自身の経験を踏まえ紹介します




この記事の信憑性


僕はブセの魅力にハマり15個の水槽で50種近いブセを飼育しています。
そのうち半分は一度は苔被害にあっています(泣

現在僕は水草とビーシュリンプをメインに飼育しておりますが、水草水槽で育てたブセは苔被害にあった事がありません。

水草水槽だけでは飼いきれず、ビーシュリンプ飼育水槽に移したものばかり苔が発生する傾向にありました。
この経験から各水槽の飼育環境(水換え頻度や光量)水質GH・pH等を分析しコケの発生しやすい環境や予防法・対策を独自に書き上げた一次情報となってます。


ブセファランドラってどんな水草?

ブセファランドラはインドネシアのボルネオ島に自生するサトイモ科の植物で、現地では渓流の水辺の岩に根を活着させて生息しています。
増水時は水中に入る事もありますが、自然界では水上葉として自生している事が多い様です。


ブセファランドラは葉にウェーブや細かいラメが入り水中で花を咲かせる特徴を持つ鑑賞性の高い水草で世界中のアクアリストから人気のある美しい水草です。

コケ問題は鑑賞性を損ねる為、鑑賞性の高さがウリのブセにとっては致命的といえます。


ブセに苔が生える原因


僕の経験上ブセに苔が生える原因は下記の理由が考えられます。

ブセに苔が生える理由
・ 有機物が多い(栄養豊富な飼育水)
・ 水換え頻度
・ 照明の照射量(5時間以上)
・ 苔とり生体の能力が弱い


有機物の多い水質や水換え頻度は重要


ブセに苔が生える一番の原因は栄養豊富な飼育水&水換え頻度が足りてない事です。
ブセはきれいな水を好むので2週間に一度1/5ほど水換えを定期的に行う必要があります。

僕の場合ビーシュリンプを飼育していた水槽は栄養ソイル(アマゾニア)を使用しており、栄養ソイル+餌の残りや生体のフンからの有機物により栄養過多の水質が原因だったと思ってます。

ビー水槽は水質変化を避ける為、足し水が多く換水は2週間に1回1/8程度にしてました、ビーは元気に過ごしているので一概に水質悪化とは言いませんが、栄養豊富で水換え頻度が少ないというのが一番の理由に感じます。


直射日光を避け光量は抑える


コケも同じく植物の為、成長するには栄養と光量が必要です。
ブセは陰生植物の仲間で強い光量を必要としない為、照射時間は4〜5時間程度を目安にしましょう。
直射日光や照射時間が多い事もコケの原因となりやすいです。


苔取り生体や水質浄化水草の数が少ない

水槽内のコケも同じ植物の為、『栄養・光量・適度なCO2』があると勝手に育ちます。
その為生体のいる水槽内では少なくとも苔は常に発生し続けています。

水槽内に発生した苔を都度食べてくれる生体がいるなら苔は増えませんが、コケを食べる量より増える量が勝ると水槽内にコケが発生します。
またブセは成長が遅いので養分の吸収も控えめです。結果水中が栄養過多となり苔の成長を促進させる原因となります。



コケを予防!ブセに適した飼育環境とは


前途しましたがブセは成長が遅くコケ被害に遭い易いです。
しかし適正な飼育環境であれば成長が遅くても早々コケが生える事はありません。

ブセを水槽で飼育する場合は下記のポイントを押さえて飼育しましょう。

・ 綺麗な飼育水(水換え)
・ 程よい水流を作る
・ ハイブリッドソイル低床
・ 成長の早い浮草を入れる
・ 照射時間や直射日光を避ける
・ 水温は23℃前後
・ 苔取り生体を入れる
・ 硬度とCO2はなくても平気

少し具体的な数字を入れて詳しく解説します

きれいな飼育水で育てる


ブセは自然界でも比較的流れのある水辺に生息しており、極力有機物の量が少ない綺麗な水を好みます。換水頻度は2週間に一度5分の1を目安に換水します。

底面濾過や外部式フィルター等で水槽内に水流を作り循環を良くします。
これはバクテリアを活性化させ飼育水を綺麗に保つ目的です。


程よい栄養と浮草


低床は田砂や大磯砂でも飼育できますがソイルの方が理想的。
しかし栄養ソイルは栄養豊富で有機物があるとコケが生え易く少し難しい印象があります。
僕は水草水槽にはマスターソイルネクスト(栄養+吸着)のハイブリッドタイプが使い易くおすすめです。

水中の余分な有機物を吸収してくれる浮草は、底面に場所を取らない為ブセとの相性が良く苔の抑制にも役立ちます。
『アマゾンフロッグピット』や『フィランサスフルイタンス』等がおすすめです。


直射日光を避けて照明の光量も控える

ブセは陰性水草の一種で光量は控えめで問題ありません。僕は仕事から帰宅後1日4時間程度でしたが結果綺麗に育ちます。
また太陽光はコケが発生し易くなるので直射日光も避けましょう。


苔取り生体は一緒に入れる


ブセは23℃位の水温を好みます。急激な水温の変化は溶けの原因になりますが低温には比較的強いです。
この水温で飼育できる比較的丈夫で苔取り能力の高い生体、『ヤマトヌマエビ』『サイアミーズフライングフォックス』『ラムズホーン 』がおすすめです。
www.tanagogo.work

因みにこれらの生体でブセに生え易い『茶苔』『糸状苔』『黒髭苔』『サンゴ状苔』『斑点状コケ』を対策する事が出来ます。


硬度とCO2はなくても平気


よくブセは高度の高い水でCO2を添加した方が良いと言われます。
確かにその通りなんですが、実際僕は仕事の都合で関西と関東に家があり水槽を管理してます。

水道水は関西の方が軟水で関東は硬水ですが共に飼育に問題はありません。逆に硬度が高いと天敵黒髭苔やサンゴ状苔が発生し易くなる為GHはそこまで気にしてません。

CO2についてはあった方がブセもキレイに育ちますが、個人的にはバクテリアの活性目的にエアレーションしてるくらいなのであまり気にしてはいません。



ブセに生え易いコケの種類を把握しよう

ブセに生えやすい主なコケの種類を紹介します。ブセは成長が遅く主要なコケは全て生える可能性があります。

コケの発生原因はおおよそ似たり寄ったりですが、食べる生体や対処法が違います。

ブセに生えたコケの種類が解ると苔が生えた原因やどんな予防・対処方が有効かわかります。
早期改善や再発を防ぐ事ができるので原因や対処法は知っていて損はありません。

ブセに生え易いコケは主に『茶苔』『糸状苔』『黒髭苔』『サンゴ状苔』『斑点状コケ』等のこの5種が発生し易いです。

中でも『黒髭苔』は一番厄介なので気をつけましょう。



それぞれコケ毎の対処法を簡単に紹介

コケはどれも発生条件は似ています、僕の経験上こういう状況で発生しやすいよ!って程度に分けて書いてます。
対策についてはコケの種類に応じてそれぞれ対策や対処法がちがいます。
僕はどれも経験しており一番良かった対処法を書いておきます。

『茶苔』


原因
富栄養価した飼育水や光量が多い環境で発生しやすく、立ち上げ直後の水槽に特に見られる。

対策
苔取り生体に食べてもらうのがベスト『ヤマトヌマエビ』や『ラムズホーン』が最高に相性が良いです。
その他バクテリアが定着すると自然と無くなってる事もあります。
www.tanagogo.work



『糸状苔』『斑点状コケ』(スポットゴケ)


原因
単純に照射量が多く、水換え不足やバクテリアの定着してない水槽、水を汚しやすい生体(残餌や糞尿)による水質悪化時に発生し易いです。

対策
光量を控える、水換え頻度を上げる事や、水槽サイズに対して適正な濾過を用いると良い。
糸状苔は『ヤマトヌマエビ』
スポットゴケは『ラムズホーン 』や『オトシンクルス 』が食べてくれます。
僕の場合は淡水魚水槽では『ヒメタニシ 』も活躍しました。恐らく濾過摂食による水質浄化が効果的だったと思います。


『サンゴ状苔』


原因
栄養過多な水質&水換え不足で発生し易く、経験上GH(硬度)が高い水質で流れのある環境で発生し易い印象です。
一度発生すると水槽内全体に蔓延する印象があり、特に流れの強い箇所に発生します。僕の経験上黒髭苔と発生条件が似ておりセットで発生しがちです。

対策
『サンゴ状苔』は好んで食べてくれる生体が居ません。
僕のおすすめは水換え頻度を増やし、光量を抑えて枯れさせるのがベスト。枯れてくれるとピンセットでも取る事が出来ます。
枯れたコケはヤマトヌマエビも食べてくれました。
触るとわかりますがかなり硬いので食べれないのかもしれません。


『黒髭苔』


原因
栄養過多な水質で光量が多いと発生し易く、流れのある環境に発生し易い印象です。
僕の経験上葉のフチと茎、活着土台の流木に転移して次々と広がります。

対策
『黒髭苔』は非常に厄介で手強いです。
流木や岩単体であれば木酢液の原液か乾燥でトドメをさせますが、水草の場合加減が難しいです。
何度もトライしてますが、苔が枯れる前に葉が先にやられるか希釈すると効果を感じません。

長期戦になりますがサイアミーズフライングフォックス&ヤマトヌマエビに共闘してもらって対処した事があります。
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黒髭苔を食べてくれる最も優秀な生体はサイアミーズフライングフォックスです。


コケ対策は発生させない事と早期改善が大事


これはアクアショップで詳しい店員さんに教えてもらった事なんですが、健康な水草はコケを抑制する免疫酵素の様な物があるそうです。

僕も経験上一度コケ被害(特に黒髭苔)に遭うと成長も遅くなり、その後何度もコケ問題が再発しやすくなったり、完全に元の美しかった頃の葉に戻りません

その為できる限りコケを予防する事と、生えた時に被害を抑えるべく苔取り生体を常備しておくのが良いかと思います。
ブセに関しては僕のおすすめは『ラムズホーン』『ヤマトヌマエビ』『サイアミーズフライングフォックス』の3種を水槽に入れるのがおすすめです。
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