こんにちは!かつやんです!
水カビ病は別名ワタカブリ症とも呼ばれ、体表に糸状のカビ菌が綿のように付着する病気で、病状の進行と共に菌が体中に進行して広がります。
水カビ病はの原因菌は常在菌で普通の健康な金魚では罹りません。
水質悪化により菌が増殖し、擦り傷や他の病気と併発してその患部から感染することが多いです。
金魚の病気の中では比較的軽度です、穴あき病や尾ぐされ病と併発する事が多く、その際は重度の高い病気を優先で治療します。
早期発見と治療ができれば水換えや塩浴程度で治療が出来ます。
水カビ病を思わせる症状がある場合は一度お読み下さい。
この記事では水カビ病の詳しい特徴・原因・治療方法・魚病薬・予防法まで詳しく解説します!
水カビ病の特徴・症状
水カビ病は水質悪化によりカビ菌が増殖し、スレ傷や穴あき病・尾ぐされ病の患部に着生する事で感染します。原因菌は糸状菌『サプロレグニア』です。
※このカビ菌は水槽内の常在菌で健康な魚であれば基本感染することはありません。
このサプロレグニアは体表から寄生し養分を吸収します、感染した金魚は元気がなくなり餌も食べなくなってしまいます。
病状が進行すると菌は増殖し全身へ広がります。
寄生された部位は壊死してしまい、体表が浸透圧を調節できなくなり死んでしまいます。
水温が低下している時に罹りやすい特徴があります。
感染する為隔離しましょう!
水カビ病は感染に注意します!魚体に寄生した菌糸が成長すると、先端から水カビ病の種となる『遊走子』が放出され他の魚に感染する原因になります。
因みにこの遊走子も常在菌で普段から水槽内に存在しています。
健康な魚であれば感染はほぼありませんが、スレ傷や細菌感染・外部寄生虫により生じた外傷に遊走子が接触すると水カビ病を発病するリスクが高まります。
見つけた場合にはすぐに治療することがおすすめです。
軽い場合は塩浴と水換えで治る事もあるので早めの発見が必要です。
水カビ病の原因
原因菌は水カビ科のサプロレグニアです。しかし水槽内の常在菌であり、健康な金魚であれば基本的に感染することはありません。
水カビ病の主な原因
・他の病気からの細菌感染(併発)
・魚同士の喧嘩や体表の傷患部からの感染
・低床掃除や流木のカビや汚れ
一番多いのは水温や水質の急激な変化によるストレス。水質悪化は抵抗力も体力も落ち、原因菌が増える為万病の元です。
次に多いのが同じく水質悪化が原因の病気、穴あき病や尾ぐされ病から感染・併発する事も多いです。
スレ傷からの感染も多く、目に見えない小さな傷から発病することもあります。レイアウトや網で掬う時のスレ等にも注意しましょう。
低床掃除がされていないと残った餌にカビが生えてそれも原因にもなるので取り除いてください。
▼▼ 金魚がかかりやすい病気とその治療法!▼▼
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水カビ病の治療
有効な手段は薬浴・塩浴です。
塩浴や薬浴は水草やバクテリアにも影響がある為、隔離をして治療をします。
初期症状であれば定期的な水換えや塩浴でも治る事があります。
また水カビ病はヒーターで加温する事で進行を遅くすることが出来ます。
水カビ病の治療手順
STEP1. 水換え&低床・フィルター清掃※水槽内に水カビ病の原因菌が大量に発生している可能性がある為、水質を整えます。
STEP2. 隔離して塩浴をする
※塩浴は金魚に負担をかけず体力を回復させる手段です。傷口の修復や体力の回復をさせましょう。
塩水浴は0.5%の塩水で行います。
水1lに対して塩5gでつくります。
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0.5%の塩水は水1lに対し5gの塩で簡単に作れます。5g用のスプーンも付いているのでこちらは使い易いです。
▼▼塩浴の効果や正しいやり方はコチラの記事で詳しく解説してます!▼▼
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STEP3. 続いて薬浴をする
※薬浴は薬浴を行う上での注意点は、記載されている規定量を必ず守ることです。
使用する薬は『メチレンブルー』や『グリーンFリキッド』がおすすめ!
魚病薬の中では使いやすいタイプです。
STEP4.回復が遅い場合はヒーターで加温
※ 水カビ病は低温で活発になり、金魚の活性がさがり抵抗力も下がってしまいます。
水槽用ヒーターで水温管理をしましょう。
加温する事で進行を遅くすることが出来る為、24℃位で治療を行うと良いでしょう。
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水カビ病の治療薬
水カビ病には薬浴が必要になり『グリーンFリキッド』『メチレンブルー』『アグテン』がおすすめです。
それぞれ使用量や期間は薬によって違うので用法容量は守りましょう。
■■ メチレンブルー ■■
■■ アグテン ■■
■■ 観賞魚用魚病薬 ニチドウ グリーンFクリアー ■■
仮に尾ぐされ病や穴あき病が併発している場合は
先に尾ぐされ病や穴あき病を優先して治します。
水カビ病より重い病気から優先して治していきます。
▼▼他の病気の治し方や治療薬はコチラの記事をお読み下さい▼▼
薬浴や塩浴時の水換え時の注意
薬浴や塩浴時は水換えに使用する水の濃度と水温は必ず合わせてから水換えを行うようにしましょう。
水換えに使用する水の水温が低すぎたり、高すぎたりすると水温の急変が起こり金魚が体調を崩してしまいます。
また塩浴や薬浴も同分量の濃度で作る事が大切です。
水カビ病の予防方法
水カビ病は綺麗な飼育環境で適切な飼育をしていれば早々かかりはしません。フィルター清掃や低床清掃、水換えは定期的に行いましょう!
また水カビ病は傷口や病気の患部に発生する事が多い為、過密飼育を避けて極力傷つくようなレイアウト素材は避けると良いでしょう。
まとめ
水カビ病は普段から水の中にいる菌が元で発生します。
水カビ病単体は然程重い病気ではありませんが、
傷口や別の病気から二次発生、併発する事が多い為重症度は様々です。
早期発見・早期治療ができれば水換えや塩浴で治療もできる為最も理想的な手段と言えます。