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金魚が罹りやすい病気7種とその治療法!初期症状や治療薬一覧を紹介

こんにちは!かつやんです!
今回は金魚全般がかかり易い病気とその治し方治療方法について詳しく解説していきます!

金魚は非常に丈夫で寿命も長いです。
しかしよく餌を食べ糞をするので飼育水を汚しやすい性質があります。

金魚が病気にかかる原因は水質悪化や過剰な水換えによる環境の変化、季節の変わり目による温度変化等が引き金となり病気を招く場合があります。

僕はアクアリウム歴15年近くやっていますが、魚が病気にかかって薬浴中に死なせてしまった事もありますし、発見が遅く水槽内の生体全て全滅させた経験もあります。
勿論ちゃんと完治させた魚もたくさん居ます。

最近は飼育も上手くなってきて病気にかかってませんが、ほとんど経験したので治し方のコツもわかってきました。

この記事ではかかりうる全ての病気の特徴や初期症状、治療法、治療薬を経験も踏まえてかなり詳しくまとめています!

発見が早く早期治療が出来れば大半の病気は治る可能性が高いです。

治療が遅くなると他の病気を併発したり、金魚の体力がなくなり薬浴にも耐えれず死んでしまう場合もあります。

あれ?おかしいぞ?って思ったら初期症状から病気を特定しすぐに正しい適切な治療を施しましょう!


金魚の治療5原則!

はじめに金魚の病気治療にあたって大切な事を5つお伝えします。

気になる病気について知りたい方は目次から気になる記事に飛んで頂いて大丈夫です。

宜しければ一読しても無駄にはなりません。

① 飼育環境が正しければ病気にならない

② 早期発見・早期治療が大切

③ 治療の際は隔離をする

④ 用法容量を守りましょう

⑤ 病気が治るまでの期間を履き違えない


飼育環境が正しければ病気にならない

まず第一に飼育環境が適切かを見直しましょう。

金魚は非常に丈夫でちゃんと育てていればかなり長生きです。
金魚が病気に感染する際の原因菌は常在菌が多く、健康な金魚であればまず罹らない病原菌が大半です。

金魚が病気を発症する原因は、水質悪化から病原菌が大量に増えたり・飼育環境にストレスを感じて体力や免疫が落ちた時に罹りやすくなります。

つまり適切な餌やりや小まめな飼育環境であれば病気に罹る可能性を低くする事が出来ます。



早期発見・早期治療が大切

金魚の病気は『早期発見・早期治療』がもっとも効果的です!

早い段階で異変に気づき、病気を特定出来たらすぐに治療に取りかかりましょう!

病気によっては初期症状であれば、小まめな換水や塩浴といった簡単な治療で回復させる事が出来ます!



早期発見・早期治療にはメリットが多い

早い段階で病気がわかれば金魚が体力もあるので薬浴にも耐えれますし、すぐに餌も食べれる様になり復活する可能性が高いです!

鰭や鱗は病気でボロボロになっても治療が早いと多少の怪我や鰭は綺麗に再生します。

しかし進行すると肉がえぐれて跡が残ったり欠損した部位が完治しない場合もあります。


発見・治療が遅れた時のデメリット

病気が進行して金魚の体力が落ちてしまうと餌も食べなくなります。
薬浴時や隔離後金魚も体力が落ちると動かず餌も食べなくなり、最終的に薬浴が終わる前に元気なくなり転覆行動をして死に至ります。

また病気の種類によっては感染力が高く同じ水槽にいた健全な金魚にまで病気が及び、全滅なんて事もありえます。


治療の際は隔離をする事


金魚の治療を行う際は隔離して、別水槽やバケツで治療しましょう。

金魚の病気には水槽全体に蔓延するものが多く、少しでも危ないと思ったらすぐに隔離し早期治療をおすすめします!

遅れると他の健康な金魚も次々に感染してしまうので防止する対策にもつながります。

まれに水槽内に直接薬や塩を入れてしまう方もいる様ですが、薬浴の薬の中には水草に悪影響を与えるものもあります。基本は隔離水槽で行いましょう!

また薬浴効果を高めるにはフィルターを使用せず、エアーストーンを使います。
慣れない環境で暴れたり、症状によっては体を低床に擦り付ける様な行動もする為ベアタンク(低床無し)が好ましいです。

■■ エアーストーン ■■


用法容量を守りましょう

もう一個大切なのは用法容量を守る事です。
使用する薬によって量や時間が違います。
・こんな少量じゃ効き目がない。
・金魚が死んだら困るから半分量でいい。
・薬浴時間(期間)を少し長めにしよう等
勝手な判断は辞めましょう。

薬によって用法容量はまるで違う為、必ず使い方を確認して説明書通りに使用します。


病気が治るまでの期間を履き違えない

病気の種類・治療薬によってバラバラですが、どれも症状が軽い内は1~2週間で治療することができます。
初心者の方がよく勘違いしがちなのは、完治までの期間と履き違えたりします。

病気の種類にもよりますが、一度鰭がボロボロになったり体に穴が空いた場合、進行具合にもよりますが元の状態に戻るには 1ヶ月〜半年はかかります。

治療はあくまでも進行が止まり、病原菌や寄生虫を殺菌する期間。
その後は塩浴や通常飼育に戻して餌を食べられるようになれば、自然と体力がつき再生して完治します。

決して1〜2週間でボロボロになった鰭が戻ったり開いた穴が元通りになる訳ではありません。
それを履き違えると永遠に薬浴を繰り返して費用も金魚の体力も無駄に消費する事になりますので覚えておいてください。






金魚が罹りやすい病気の種類


金魚が患いやすい病気は下記の7つです。
ここで言う『金魚』は、和金やコメット、丸型の蘭鋳や琉金等全て含めて書いています。

同じ『金魚』でも種類によってかかり易い病気が違ったり、時期や飼育環境で発生し易い病気もあります。
 
①白点病

②尾腐れ病

③転覆病

④ 松かさ病

⑤ 水カビ病

⑥ 穴あき病

⑦ 赤斑病

この記事で詳しく書くとめちゃくちゃ長くなるので。(自分の経験や詳しく書こうと思うといくらでも書けます。)
各病気の初期症状と原因・一般的な治療方法・適正な薬を書いていきます。
後で各病気に対して深掘りした記事へのリンクを貼っておきますので気になる方は一緒にお読み下さい。



白点病

病気自体は怖くないのですが、感染力が強く厄介な病気です。
各鰭を中心に白点が現れて、徐々に広がっていく病気です。最初は尾鰭や背鰭にポツンと白い点が一つ現れる程度です。

病気が進行すると全身が白い点が広がり転移します。食欲不振を起こし、病気が進行すると次第にエラに寄生して呼吸困難から死に至る事もあります。
感染力が高い為、早い段階での隔離&治療が必要です。

また白点病は高温に弱く夏場は一度治りますが、秋や春先にまたぶり返す事もある為、可能なら飼育水槽は一度リセットした方が良いです。


白点病の初期症状

魚体の何処かにポツンと白い点がつきます。
尾鰭、背鰭、胸鰭に見られる事が多いですが、体や鰓蓋に出る事もあります。
サイズは0.5~1mm程度でよく気にしてないと見落とします。

水槽内で低床に身体を擦り付けてる様子が頻繁に見られたらその個体をよく観察してみてください。
両方が当てはまるとかなりの高確率で白点病だと思います。


白点病の原因

白点病はウオノカイセンチュウに感染して発生します。
水温の変化が大い季節の変わり目、25度以下の低水温時にかかりやすくなります。

・アクアショップで購入時同じ水槽に白点病が居て飼育水を通して感染したり。
・金魚が新しい環境や水温に慣れていない、体力を落としている時に特に発生しやすい。


白点病の治療

感染力が強い為、発症した個体を見つけたらすぐに隔離します。
次にメチレンブルーで1週間薬浴します。
白点虫(ウオノカイセンチュウ)の特性上薬浴は最低でも1週間してください。
※シストには効きますが、寄生したウオノカイセンチュウには薬が効かないからです。詳しくは下記のリンクで紹介します。

進行具合がひどい場合は薬浴後は一度普通の水で1週間期間を空けて、再度もう1週間薬浴します。
■■更に詳しく白点病の治療方法を解説■■
www.tanagogo.work



白点病の治療薬

メチレンブルーが有効です。

白点病の薬浴は期間が長くなります。
金魚への影響を考え薬を選びます。
メチレンブルーは薬の効き目が弱めで薬浴期間は長いですが(1週間程)金魚にも優しいです。
※隔離水槽のゴムなども青くなります。

グリーンFリキッドクリアーも白点病の魚病薬で色が無色透明で水草にも大丈夫とされてますが、隔離した方が確実です。

■■ メチレンブルー ■■

■■ アグテン ■■

■■ 観賞魚用魚病薬 ニチドウ グリーンFクリアー ■■


尾ぐされ病


最初は尾鰭に切れ目が入り次第にボロボロになってしまいます。日に日に各鰭が白く濁りながら溶けてくる病気です。

主に低床清掃が不十分だったり、水換え頻度が少ない事が原因で菌が増え感染します。
水温が暖かくなってきた春先〜初夏に特に発生しやすい。

尾腐れ病が出た場合その飼育水はかなり水質が悪化した状態です。すぐにリセットしましょう。


尾ぐされ病の初期症状

最初は尾鰭からボロボロになって進行がとまりません。

ただし鰭の千切れだけだと、混泳生体に追いかけ回されたりも考えられます。

尾腐れ病は水質悪化から発症する為、低床の汚れが溜まっていて混泳生体の影響とも思えない鰭のかけや溶けを見つけたら疑いましょう。


尾ぐされ病の原因

尾腐れ病は水質悪化によって発生したカナムナリス菌が原因です。

細菌自体は常に飼育水の中にいる常在菌です。
しかし残餌や糞の掃除が行き届いてなかったり、水換え頻度が足りない時にカラムナリス菌が増殖します。
水質悪化で調子を落とした金魚から感染してしまいます。


尾ぐされ病の治療

尾腐れ病の治療は基本水換えor塩浴で綺麗な環境でちゃんと飼育すると自然治癒する事があります。

確実に尾腐れ病だとわかっている場合や、症状がひどい時は次々と鰭が溶けていくので一度徹底的に薬浴で直すのが良いです。

ヒレは意外とすぐ再生しますが、進行が酷いと欠損して治らない事もあります。『グリーンFゴールド 顆粒』か『観パラD』の薬浴を行いましょう。

同じく水質悪化で引き起こしやすい『赤斑病』にも効き目がある為、併発している場合にも効果的です。
▼▼ 更に詳しく尾ぐされ病の治療方法を解説してます ▼▼
www.tanagogo.work


尾ぐされ病の治療薬

グリーンFゴールド 顆粒か観パラD、又は0.5%塩水による塩浴

尾腐れ病は早期発見であれば水換え、若しくは隔離して塩浴で自然治癒する事があります。

軽症ならグリーンFゴールド 顆粒やカンパラDをすこし弱めの薬浴でも治る場合があります。

進行が強い場合はエルバージュエースもおすすめです。


■■ グリーンFゴールド 顆粒  ■■

■■ ニチドウ 観パラD 観賞魚用  ■■

■■ ニチドウ エルバージュエース ■■




転覆病


名前の通り逆さまにひっくり返ってしまい、水面に浮かんでしまい潜れなくなってしまいます。
金魚の中でも丸型体型の琉金やオランダガシラがかかりやすい病気です。

消化不良等が原因で発生しますが、魚病薬が無く、治療後も転覆病は再発もしやすく、完治しにくい事から治療が困難な病気とされています。



転覆病の初期症状

最初はふらふら泳いだり、止まっている時でもふわ〜っと浮いてしまうような異変を感じます。
完全にひっくり返ってしまってから完治させることは難しく、初期症状を見逃さない事が大切。転覆癖がつくとほぼ治らなくなります。

早期発見であれば餌の量を減らして塩浴等で体力を回復させてあげれば完治する見込みがあります。
0.5%の塩水で1週間を目安にやってみましょう!



転覆病の原因

金魚は胃がない為、消化能力が高くありません。
餌の量が多かったり、古くなったエサを与えると消化不良が起こりやすくなります。

また消化不良で調子を落とした金魚が水質悪化した環境でストレスがかかり発症しやすくなるといわれています。

冬などの寒い季節や、気温が不安定な時期には、23~25度を目安にヒーターで加温して消化機能を高めると良いです。


転覆病の治療

1週間ほど餌を抜いて消化を促します。
その間隔離して0.5%の濃度の塩水で塩浴させます。

水槽はフィルター清掃や水換えをして清潔な環境にしておきましょう。

軽い消化不良であれば、水槽に戻した後は消化に良い餌を与える事で改善される事があります。

転覆病は先天性の場合は治療手段はありません。

▼▼ 更に詳しく転覆病の治療方法を解説してます ▼▼
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転覆病の治療薬

転覆病の治療には薬でなく、消化吸収の良い餌と飼育水槽の水換え等です。

転覆病は他の金魚に感染したり、罹ってすぐに死んでしまう病気ではありません。


■■ テトラ テトラフィン 180グラム ■■

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松かさ病


松かさ病は別名立鱗病とも呼ばれ、金魚の鱗が松ぼっくりのように逆立ってしまう病気です。
金魚の病気の中でも最も治療が困難な病気です。

末期になると泳がなくなり、口元に潰瘍ができ、餌も食べなくなります。
目が飛び出る(ポップアイ)等様々な病気も併発します。


松かさ病の初期症状

初期症状としては、横からだと体が少しふっくらした程度にしか見えませんが、上から見るとすこし鱗がたってギザギザしているのがわかります。
徐々に症状が進行すると鱗が開き悪化します。

同じ運動性エロモナス敗血症の『赤斑病』が重症化して併発もしやすいです。
※体に赤い出血痕が現れます。


松かさ病の原因

松かさ病の原因は『エロモナス・ハイドロフィラ』といって運動性エロモナスが原因です。

水質・水温の環境変化が発病誘因とされており、屋外飼育の場合春先や水換え不足が原因。

室内飼育の場合、過密飼育や定期的な水替え・フィルターの洗浄を怠るとストレスや免疫力の低下で発病する事があります。

松かさ病は劣悪な環境で発生する為、一度飼育水槽内の環境を見直す必要があります。

不要な体液を排出できなくなり身体がむみ鱗が逆立ってしまいます。



松かさ病の治療

合成抗菌剤のオキソリン酸での薬浴が推奨されています。
商品名で言うと、観パラD、グリーンFゴールドリキッドなどです。

しかし薬浴効果もそこまで高い訳ではなく、松かさ病初期症状なら治るが、進行している場合は内臓がやられてしまう為大半が死んでしまいます。
隔離してオキソリン酸の魚病薬で治療しましょう。

進行すると完治が難しく、治すというより予防するという位置づけの病気です。
▼▼ 更に詳しく松かさ病の治療方法を解説してます ▼▼
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松かさ病の治療薬

松かさ病の治療に効果が見込める薬はオキソリン酸の魚病薬です。

観パラDとグリーンFリキッドは同じ成分ですが「濃度」が違います。

観パラDの方がより濃く、グリーンF ゴールド リキッドが薄いです。

カンパラは10lの水に対して1ml
グリーンFリキッドは1lの水に対して1ml
カンパラの方がコスパが良く、グリーンF ゴールド リキッドは10l以下の水量で使いやすい。

松かさ病は通常、エロモナス菌が体内に侵入することで発症します。
直接腸まで届ける薬餌という方法も松かさ病に効果があります。

薬浴は金魚の体表や全体を殺菌するような治療法で。薬餌に比べると回復は見込めません、

しかし薬餌は排泄が止まってしまった場合には逆効果になることがありますので初心者の方なら薬浴で良いかと思います。

観パラDが効かない場合はエルバージュエースに切り替えます。

■■ ニチドウ 観パラD ■■

■■ グリーンF ゴールド リキッド ■■

■■ ニチドウ エルバージュエース ■■


水カビ病


水カビ病は水質悪化で増殖した水カビ菌が、体表の傷口や他の病気の患部に寄生し感染します。
体表で繁殖した菌は増殖し全身を水カビで覆い、感染した寄生部位を壊死させてしまいます。
浸透圧を調節する部分を破壊される事により死んでいく場合があります。

放置すると寄生された金魚はエサを食べなくなり、免疫力が低下して別の病気を併発する事も多くなります。



水カビ病の原因

水カビ科の真菌サプロレグニアが原因菌です。
しかし水槽内の常在菌であり、健康な金魚であれば基本的に感染することはありません。

水質の悪化が原因で、魚同士の喧嘩やレイアウト素材に体をぶつけてできた擦り傷の患部からの感染が多く、水温や水質の急激な変化によるストレスからも発生します。
穴あき病や尾ぐされ病から併発する事も多いです。


水カビ病の初期症状

初期症状は体の一部に白い綿のようなものが付着します、これが水カビ病の原因真菌です。
その菌が徐々に体中に進行して広がります。
見つけた場合にはすぐに治療することがおすすめです。
進行すると全身に菌が広がります。

軽い場合は塩浴と水換えで治る事もあるので早めの発見が必要です。


水カビ病の治療

有効な手段は薬浴・塩浴です。
水カビ病は水温が低い時に発症しやすく、ヒーターで水温を上げる事で水カビ病の進行を遅くすることが出来ます。

水カビ病自体は感染力が高い病気ではありませんが、病気の個体からも
水カビ病の種となる『遊走子』が放出され他の魚に感染するリスクが増えますので隔離が必要です。
▼▼ 更に詳しく水カビ病の治療方法を解説してます ▼▼
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水カビ病の治療薬

進行が進んだ水カビ病には薬浴が必要になり『グリーンFリキッド』『メチレンブルー』『アグテン』がおすすめです。

仮に穴あき病やおぐされ病が併発している場合そちらの治療を優先し『グリーンFゴールド顆粒』を使用しましょう。

水カビ病自体は塩浴と水換えで治る事が多いです。他の病気の治療過程で治る事もあります。


■■ メチレンブルー ■■

■■ アグテン ■■

■■ 観賞魚用魚病薬 ニチドウ グリーンFクリアー ■■


穴あき病


鱗は剥がれ肉が露出し穴が空いたように見える事から穴あき病と言われています。
非運動性エロモナス菌に感染することで発症する病気です。

同じくエロモナス菌が原因の病気に「赤斑病」や「松かさ病」がありますが、穴あき病の原因菌はエロモナス・サルエニシダと言って非運動性エロモナスです。
※感染をした部位に留まり転移はありません。
感染後全身に移行していく運動性エロモナスとの違いがあります。



穴あき病の初期症状

初期症状は数枚の鱗が盛り上がるようにニキビの様な充血が現れます。
病状が進行すると鱗ははがれ落ちて体に穴が空いてしまいます。

この細菌は比較的低水温(15°C〜20°C)で増殖しやすく、春や秋など水温の急変により発生する事があります。
治療には時間がかかる為早めの発見が好ましい。


穴あき病の原因

「非運動性エロモナス・サルエニシダ」は常在菌でこの細菌自体は強い病原性を持ってません。

飼育環境の水質悪化により体力・免疫が下がる事で発病する事が大半です。

発生した際は飼育水槽内の水換え、フィルター掃除をする事や他の生体に似た症状が無いか確認するのも大切です。

普段から水質の悪化を避け、定期的な換水を行う事で未然に防ぐ事ができます。


穴あき病の治療

穴あき病は感染力が高く、水槽内感染する可能性があります。見つけたらすぐ隔離し治療をしましょう。

穴あき病は観パラDやグリーンFリキッドを使ったオキソリン酸の薬浴で直す事が出来ます。
規定量を正確に計量し、飼育水に溶かします。

治療期間は1週間薬浴→1週間塩浴→ 1週間薬浴をくりかえします。
進行が止まり肉が再生する様子が見えたら治療は終了します。
1ヶ月程度かかることもあるので、治療は長い目で考えてください。
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穴あき病の治療薬

オキソリン酸系の物なら観パラDとグリーンFゴールド リキッド。 

ニトフラゾン系の物ならグリーンFゴールド 顆粒とエルバージュ。

両方穴あき病の治療に効果が見込めます。
初心者の方に使いやすいのがオキソリン酸系です。

観パラDとグリーンF ゴールド リキッドは同じ成分ですが「濃度」が違います。
観パラDの方がより濃く、グリーンF ゴールド リキッドが薄いです。

カンパラは10lの水に対して1ml
グリーンFリキッドは1lの水に対して1ml
カンパラの方がコスパが良く、グリーンF ゴールド リキッドは10l以下の水量で使いやすい

強い薬は効果も高いが、魚にも負担がかかる為規定量を守り使用しましょう。


■■ ニチドウ 観パラD ■■

■■ グリーンF ゴールド リキッド ■■

 






赤斑病

魚体に血が滲んだ様な赤い出血痕が複数現れる
運動性エロモナス菌に感染することで発症する病気です。
感染後経過と共に全身に移行していく為出血痕が増えて赤い斑に見えます。
進行すると同じくエロモナス菌が原因の病気「松かさ病」や「穴あき病」を併発しやすく早期治療が必要な病気です。


赤斑病の初期症状

金魚の腹部に赤みが出ます、最初はぶつけたか擦れ傷かな程度です。
次第に進行すると赤斑が増えていき血が滲み痛々しい様子になります。

最終的にはヒレもボロボロになり、餌を食べれなくなり死んでしまいます。

「松かさ病」や「穴あき病」を併発する個体も多いです。


赤斑病の原因

「運動性エロモナス・ハイドロフィラ」は常在菌で水槽内に常に存在してます。
飼育環境の水質悪化により体力・免疫が下がり、菌が増える事で発病する事が大半です。

普段から定期的な換水を行う事で未然に防ぐ事ができます。

細菌は比較的低水温(15°C〜20°C)で増殖しやすく、春や秋など水温の急変により発生する事があります。


赤斑病の治療

赤斑病は感染力が高く、水槽内感染する可能性があります。見つけたらすぐ隔離し治療をしましょう。

観パラDやグリーンFゴールド リキッドを使ったオキソリン酸の薬浴で直す事が出来ます。
規定量を正確に計量し、飼育水に溶かします。

治療期間は1週間薬浴→1週間塩浴→ 1週間薬浴をくりかえします。
進行が止まり肉が再生する様子が見えたら治療は終了します。
期間は1週間〜1ヶ月程度かかることもあるので、治療は長い目で考えてください。
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赤斑病の治療薬

オキソリン酸系の物なら観パラDとグリーンFゴールド リキッド。 

両方赤斑病の他に、併発しやすい穴あき病や松かさ病の治療にも効果が見込めます。

初心者の方に使いやすいのがオキソリン酸系です。

観パラDとグリーンF ゴールド リキッドは同じ成分ですが「濃度」が違います。
観パラDの方がより濃く、グリーンF ゴールド リキッドが薄いです。

カンパラは10lの水に対して1ml
グリーンFリキッドは1lの水に対して1ml
カンパラの方がコスパが良く、グリーンF ゴールド リキッドは10l以下の水量で使いやすい

強い薬は効果も高いが、魚にも負担がかかる為規定量を守り使用しましょう。


■■ ニチドウ 観パラD ■■

■■ グリーンF ゴールド リキッド ■■






重要!薬浴前後は塩浴をしよう!

金魚を薬浴する前後に塩浴をするのはおすすめです。

塩浴には病気を治療する直接的な効果はありませんが、金魚を快適な状態にして体力を回復させる効果が見込めます!

薬浴前であれば薬浴に耐える体力をつける為、
薬浴後は消耗した体力の回復と、治療部位の修復に集中できる様塩浴をしてあげましょう!

▼▼金魚の薬浴の方法や効果について詳しくまとめています▼▼
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まとめ

一番大切な事は金魚を病気にしない事です!

どんな病気も大半は常在菌の為、常に水槽の中におり、健康な金魚であれば感染しません!
病気になってしまう理由として
・水質の悪化による、ストレスや免疫低下
・水質の悪化により急激な菌の増加

この二つが重なる事で金魚が耐えられなくなり、発症してしまうのです。

その為、普段の掃除や水換えなどのメンテナンスが大切で病気を防ぎ・予防する最良の手段であるといえます。

僕もここ2.3年は1匹も病気をさせていません。
過剰な餌やりや過密飼育を避けて。
正しい環境で飼育しましょう!