こんにちは!かつやんです。
金魚のお腹や背中に穴が空いた様な症状が。
間違いありません、それは『穴あき病』です!
穴あき病は金魚に多くみられる病気の一つで、その名の通り体の一部に穴が空いたような症状が起こる事から『穴あき病』と呼ばれいます。
非運動性エロモナス菌に感染することで発症する病気です。
見た目も痛々しく金魚の病気の中でも危険性が高い。
治療が遅れると死んでしまう事も多く、早期に発見・早期治療が必要な病気です。
大切に育てている金魚が穴あき病に感染してしまった際は、進行状況に合わせて最適な治療方法を選択し治しましょう!
この記事では穴あき病の症状や原因、治療方法、治療薬などわかりやすくまとめました!
薬浴の仕方等は自分の経験も含めてより安全な薬浴方法を書いています。
是非お読み下さい!
穴あき病とは?
ざっくりで良いので、穴あき病の特徴を把握しましょう!
穴あき病は鱗が剥がれ肉が露出し穴が空いたように見える事から『穴あき病』と呼ばれています。
非運動性エロモナス菌に感染する事で発症する病気です。(※次の原因の所で詳しく説明します)
エロモナス菌は常在菌と言って、常に水槽の中には居る菌です。健康な金魚は罹りません。
しかし水質悪化等により金魚がストレス等で体力を落とした時に感染します。
初期症状は、鱗一枚分程度の充血やニキビの様な盛り上がりが出ます。
病気が進行すると充血の範囲が拡がり鱗は剥がれ肉が露出し穴が空いたような症状が起きます。
さらに進行すると穴は更に進行し、患部に水カビ病等も併発して治りづらくなります。
穴あき病の原因
この病気は原因菌は『非運動性エロモナス』
感染原因は『劣悪な飼育環境』
穴あき病の原因菌
原因菌は「非運動性エロモナス・サルエニシダ」(Aeromonas salmonicida )
この細菌自体は常在菌で常に水槽の中に存在してます。比較的低水温を好む細菌なので熱帯魚ではほとんど発生しません。
同じエロモナスでも「非運動性」と「運動性」が存在し双方には違いがあります。
「非運動性エロモナス」は主に穴あき病の原因菌で感染をした部位に留まり転移はありません。
「運動性エロモナス」は主に松かさ病や赤斑病の原因菌で感染すると全身に広がります。
穴あき病の感染原因
感染原因は水質悪化や急激な水温の変化等です。
原因菌のエロモナス菌は常在菌と言って常に水槽に存在しており健康な金魚は感染しません。
水換え不足、低床・フィルター掃除を怠って水質が悪化する事で金魚が体力や免疫を落とした際に感染し易くなります。
普段から水質の悪化を避け、定期的な換水を行う事で未然に防ぐ事ができます。
この細菌は比較的低水温(15°C〜20°C)で増殖しやすく、春や秋など水温の急変により発生する事もあります。
穴あき病の初期症状を見落とさない事
初期症状は数枚の鱗が盛り上がるようにニキビの様な充血が現れます。
病状が進行すると鱗ははがれ落ちて体に穴が空いてしまいます。
もしこの段階で気づければ、薬浴せずに塩浴と水換えでも治療できる事があります。
また、穴あき病の治療には時間がかかる為早めの発見は短い期間で終えることができる為メリットが多いのです。
穴あき病の治療
まず穴あき病を見つけたらすぐ隔離します。
穴あき病は治療の際使用する薬が強力で水槽内に入れると水草やバクテリアに影響を与える為です。
隔離後は病状次第で塩浴or薬浴をします
穴あき病は『観パラD』や『グリーン
Fリキッド』を使ったオキソリン酸の薬浴で治療が出来ますが、この2種はまぁまぁ強い薬の為。
金魚が薬浴に耐えれず死んでしまう事もあります。
『初期で元気なら即薬浴』
『弱って元気がなければ一度塩浴してから薬浴』
の順でおこないます。
薬浴での治療
ポイントは用法・容量を守って使う事です。
魚が元気であれば直ぐにでも進行を止めたいので最初から薬浴をします。
ただ薬浴開始時はいきなり規定量の薬浴をせず少しずつ濃くしていきながら規定量にしていきます。
結構強い薬の為環境変化で弱って動かなくなってしまう事がある為です。
【薬浴手順】
①隔離水槽に普通の飼育水を作り金魚を入れる
②バケツに規定量の薬浴水をつくる。
③隔離水槽の水を1/5捨て薬浴水を足していく。
※1日かけて5回位に分けて少しずつ慣らします。
④その後は2日に一度飼育水7割捨てて規定量の薬浴水を足して行き徐々に正規の量の薬浴に慣らします。
治療期間は1週間薬浴→1週間塩浴→ 1週間薬浴をくりかえします。
進行が止まり肉が再生する様子が見えたら治療は終了します。
1ヶ月程度かかることもあるので、治療は長い目で考えてください。
▼実際治療の経過を載せています▼
※これは金魚でなくタナゴですが参考までに
www.tanagogo.work
塩浴での治療
塩浴はあくまでも魚の体力を回復させる目的で行います。塩浴自体に殺菌や治療効果はありません。
元気のない病気が進行した金魚は薬浴中に死んでしまう事もある為、1週間だけ0.5%の塩浴をして少し体力を回復させます。
金魚は快適になり体力を戻したり、自己治癒に使う為多少の効果は見込めます。
1週間塩浴をしたら薬浴に切り替えます。
塩浴中の水を1/3 程度抜いて、バケツに作った規定量の薬浴水を入れて行きます。
1日かけてバケツ一杯分の薬浴水で換水します。
その後は2日に一度飼育水7割捨てて規定量の薬浴水を足して行き徐々に正規の量の薬浴に慣らします。
治療期間は1週間塩浴→ 1週間薬浴→1週間塩浴→ 1週間薬浴をくりかえします。
進行が止まり次第終了します。
■■ スドー 金魚の天然珠塩1kg ■■
0.5%の塩水は水1lに対し5gの塩で簡単に作れます。5g用のスプーンも付いているのでこちらは使い易いです。
www.tanagogo.work
穴あき病おすすめの治療薬
オキソリン酸系の物なら観パラDとグリーンFゴールド リキッドがおすすめです。
ほかにもニトフラゾン系の薬もありますが、初心者の方にはオキソリン酸系が使いやすいです。
穴あき病の治療に効果が見込めますし、併発しやすい水カビ病にも有効な薬品なのでおすすめです。 比較的低水温を好む細菌なので水温を25℃以上に上げるのも効果的です。
▼▼ 金魚がかかりやすい病気とその治療法!▼▼
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観パラDは10lの水に対して1ml
グリーンFリキッドは1lの水に対して1ml
観パラDの方がコスパが良く、グリーンF ゴールド リキッドは10l以下の水量で使いやすい
強い薬は効果も高いが、魚にも負担がかかる為規定量を守り使用しましょう。
■■ ニチドウ 観パラD ■■
■■ グリーンF ゴールド リキッド ■■
穴あき病はうつるのか?
穴あき病自体が感染する事はありませんが、同じ劣悪な環境にいる魚たちも水槽内で感染する可能性があります。
元の飼育水槽は水換え、低床&フィルター掃除をすればうつる事はありませんが治療の過程で隔離は必須になります。
穴あき病の予防
穴あき病の主な感染原因は飼育水槽の環境悪化です。
定期的な水換え・飼育水槽内の水換え、フィルター掃除をする事や他の生体に似た症状が無いか確認するのも大切です。
まとめ
少し長くなりましたが、穴あき病は飼育環境の悪化から起こる病気です。私も昔何度か経験しました。
ここ5年位は観賞魚の飼育にも慣れてきた為暫く病気は発生してません。
常に金魚が快適に過ごせる環境をつくってあげましょう!
このブログではアクアリウム関係の情報を提供しています!
よろしければ是非読者になっていただけると幸いです!
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