塩浴が魚に与える効果とは?メリットや正しい塩浴のやり方を紹介!
こんにちわ!かつやんです!
今回は観賞魚魚の病気の治療・体調不良の際に利用されている『塩浴』についてです。
魚が病気になった時に塩を入れた塩水で魚を治療する事を『塩浴』といいます。
皆さんは塩浴の効果や正しいやり方ってちゃんと知っていますか??
はたして魚にどんな影響をあたえるか?
『塩浴の効果』『メリット・デメリットは?』『正しい塩浴の方法』について解説したいと思います。
塩浴の効果とは?
塩浴は浸透圧を利用した治療法であり、(観賞魚=以下金魚)の体力回復の効果があります。
殺菌や消毒といった効果も多少ありますが、
細菌や病気を治療する効果はありません。
『基本、塩浴は魚の体力を回復する為』
行うものと思ってください。
なぜ塩浴で体力が回復するの?
少し難しいので、簡単な説明と詳しい説明を用意しました!
【簡単な説明】
金魚は普段体内にどんどん水が入ってきています。金魚は体力を使って水が入ってくるのを防いだり、体外へ水分を排泄をしています。
体液と同じ濃度の食塩水に泳がせると浸透圧の効果で水が入って来にくくなるので
体内から水分を外へ排出する無駄な体力を使わずに済む。
その為体力が回復します。
【詳しい解説】
普段から金魚は水が体内に入って来ては出してをしています。
それは、淡水魚にも約0.5%程塩分濃度があり、飼育水の塩分濃度は0%の為です。
金魚は体の表面に粘膜を出し細菌や余分な水分を身体に入らないようにある程度防いでいます。体に入ってきた水分についてはおしっことして常時排泄しています。
常に粘膜を作ったり・余分な水分を排出することは常に体力を使っているのと一緒です。
病気にかかった金魚は薬浴や病気個所の修復にも体力を使いますが
粘膜を作ったり・余分な水分を排出する事も体力を割く為、
疲弊して体力が衰え病気が進行するのです。
それを防ぐ為に0.5%の塩分で塩浴をするとで体に水が入って来にくくなり
金魚は粘膜を作ったり排泄する体力を病気・回復へ使えるという訳です。
塩浴は治療を促進する。
上記で説明した通り、塩浴は金魚にかかる負荷をフォローしているだけの状態ですが、快適な状態になる為、間接的に病気の治療を促進させます。
・ 塩浴する。
・ エアーをたく。
・ 寒暖差を無くす。
病原菌や細菌を殺す作用はありませんが、
体力回復を促進させる為の効果があります。
金魚にとって良い環境で療養する方が治りが早く、
金魚の回復スピードを上げる効果があります。
体調が回復することにより金魚自身の力で病気を乗り越えることが出来るということになります。
これが塩浴をする理由です。
塩浴のメリット・デメリット
上記の説明を聞いたら塩浴はメリットしかないと思う方が多いと思います。
確かに8割型メリットがありますがデメリットもしっかり把握しておきましょう。
【メリット】
・ 薬浴と並行すると効果UP。
・ 金魚に負担が無い。
・ 軽度や初期症状の病気は完治する事もある。
主な目的は病気の治療になりますが、
薬浴は負担がかかる為、その前後の回復期間におすすめです。
何にせよ塩浴は魚にとって快適な状態です。
【デメリット】
・ バクテリアが育たない。
塩浴中は飼育環境が限られて来ます。
また、短期的な塩浴では心配いりませんが、長期的な塩浴を行う場合は
体を覆う粘膜が薄くなる等のリスクがあります。
これは浸透圧の調整の必要性が少なくなる事で粘膜が薄くなる為、
寄生虫や細菌から身を守れなくなるという事。
塩浴は調子が悪い時の回復期間としてピンポイントで行うと良いでしょう!
正しい塩浴の方法
飼育水槽とは別に塩浴用バケツや水槽を用意する。
理想は10L以上!水温・水質の変化が少ない。
水質が悪化したり、寒暖の差が大きくなっては塩浴している意味がなくなります。
飼育水槽で塩浴をしない理由は、
塩浴により飼育水槽内の水草やバクテリア死滅してしまうためです。
カルキ抜きした水に塩を入れて塩水をつくる。
※魚は環境変化に弱い為、急激な水質の変化は
それだけでストレスを与えてしまいます。
塩浴時もエアーは使用します。
塩水にバクテリアは発生しないのでフィルターでもエアストーンでもOKです。
フィルターにすると糞や濾過をするので幾分良い。
薬浴を兼ねてるときはフィルターが薬を濾過してしまう為エアストーンのみで行います。
また塩浴の水槽やバケツが小さいなら強すぎるエアーはかえってストレスになります。弱いものか二又等で水圧を調整しましょう。
エアーポンプがある方は二又を使うと便利です。
こちらはほぼ無音。パワーも控えめなので治療用に1つあると便利です。
また、クリアな水槽やバケツに魚とエアレーションだけにすると隠れる場所がなく少しの音や、明かり、振動で暴れる事があります。
トリミングした水草の切れ端等少しあると魚は隠れて安心できます。
(塩水では水草は枯れてしまう為、あると良い位です。)
期間は5〜7日を目安に行う。
通常の淡水に戻す場合は、塩浴水の水交換時に淡水を継ぎ足し徐々に塩濃度を下げてから戻すと良い。
基本塩浴し過ぎはダメってことはありませんが体力が戻ったなら、バクテリアや水草のある整った環境に戻した方が魚の為には良い。
塩浴の際はエサはかなり少なめで良い。
塩浴中3.4日間はエサはあげなくても問題ありませんが、体力がつかないと元気になりません。
塩浴中はバクテリアが居ないため、水質が悪化しやすいので残餌や糞による水質悪化に注意。
水が濁る臭う等の現象があれば随時交換します。
その際は魚の様子や塩浴日数によって塩分濃度を調整しても問題ありません。
※薄くするのはOK濃くするのはNGです。
まとめ
今回は塩浴の効果ややり方について紹介させていただきました!
塩浴をやった事のない方は少し抵抗があるかもしれませんが、
魚にとってはとても快適な状態になります。
水槽がなければバケツと蓋さえあればできますし難しい事はありません。
また、塩浴には薬浴の様な細菌を殺したり、病気の進行を直接止める作用はありません。治療後の回復を促進したり、体力を回復させる効果です。
魚が病気であればそれに適した薬で薬浴・治療を並行して行いましょう!
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