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白点病の治し方!初心者にもわかりやすく薬浴や治療薬を紹介します!


こんにちわ!かつやんです!

今回は『白点病』(はくてんびょう)の原因や治し方・治療薬ついて詳しく解説します!

白点病は金魚をはじめ多くの観賞魚に見られる病気の一種で、初期症状は尾鰭や背鰭にポツンと白い点が現れます。
病気が進行すると全身に広がり、次第に体力を奪われて最終的に死に至ります。

白点病初期であれば体力もある為、隔離して薬浴で治療で済みます。
また感染力が非常に強く、水槽内に複数飼育をしている場合は次々に移ってしまう厄介な病気です。
感染力が高い為、早い段階での隔離&治療を心がけましょう!

この記事では白点病に悩む方のお手伝いが出来る様、治療法や早く治すコツも詳しく書いていきます!


白点病ってどんな病気?

白点病は繊毛虫の一種である白点虫(ウオノカイセンチュウ)の寄生によって発症する病気です。

寄生後数時間〜数日で鰭や体表に白い点がポツンと現れます。
サイズは0.5~1mm程度でよく気にしてないと見落とします。
コレが由来で『白点病』という名前がつきました。

病状が進行すると全身に白点が広がり、体力がなくなり死んでしまいます。

寄生された個体は痒がって体を底床や石などに頻繁に身体を擦り付けたり暴れたりする為、その傷が原因となる事や。
エラに寄生されると呼吸困難により死亡する場合もあり、魚の衰弱・機能障害が死因になる事もあります。



白点病は感染力が強い

白点病治療は早期発見・隔離・治療が鉄則です。

発見や治療が遅れると白点病は水槽全体に広がり、混泳生体がいる場合は、健全な個体まで全て白点病に罹ってしまう事があります。

進行が進むことで魚に負担がかかり最悪のケースは全滅なんてこともありえます。



白点病の原因

白点病は繊毛虫の一種である白点虫(ウオノカイセンチュウ)の寄生によって発症する病気です。飼育下・自然界共に発生します。

飼育水槽で発生する場合は、外部から持ち込まれることによって増殖し原因となる事が多い。
ショップで購入時、病気の個体が入っていたり。
購入個体は健全でも同じ水槽内に白点病の個体が居て、飼育水を通して感染したり等。

また魚が環境の変化によるストレスを感じ、体力や免疫を落とすと特に罹りやすくなります。
・水温の変化が大きい季節の変わり目
・25度以下の低水温時
・金魚が新しい環境や水温に慣れていない
・体力を落としている時




白点病の主な治療法

①発症した個体を見つけたらすぐに隔離

白点病は感染力が強く、気づいた頃には『複数の生体が感染してしまっていた』なんてこともあります。


②水温を高くする&薬浴環境が重要

まず隔離する事で得られるメリットは他の魚に被害を出さない事だけでなく、白点病の治療に最適な環境を用意する意味があります。

白点病の薬浴水槽の基本は3つです。
・エアーストーンを使う
・低床はベアタンク(低床無し)
・ヒーターで加温する
この3つを考えて作ります。

エアーストーンを使う理由
フィルターや炭があると薬の成分を吸着してしまい充分な薬浴が行えません。

低床をベアタンクにする理由
ソイル等吸着が強い低床の場合は薬の成分を吸収してしまい。
砂や小石の場合は白点病の症状で魚が体を擦り付けた際、傷つけてしまうのを防ぐ為です。

ヒーターで加温する理由
ウオノカイセンチュウは温度を高める事で、寄生→成長→ 遊走子のサイクルを早める事ができます。

白点病の原因となるウオノカイセンチュウは『魚の体に寄生している時』と『成長し、魚から離れてまた卵を産むまでの期間』は薬の効果がありません。

薬浴の効果があるのは水中で孵化して遊泳している『遊走子』の状態の時だけだからです。

加温をする事で魚体についた白点虫を効率よく退治することができます。


③メチレンブルーで1週間薬浴をします

白点病の原因であるウオノカイセンチュウの特性上薬浴は最低でも1週間してください。

ウオノカイセンチュウを薬で退治できるのは『遊走子』の時だけです。
おおよそウオノカイセンチュウは1週間のサイクルで『遊走子』の状態になりますが、ヒーターで加温している環境であれば更に退治出来る確率があがります。

長期間の薬浴は魚にも負担になる為、1週間を期限に薬浴すると良いです。
ウオノカイセンチュウの寄生のサイクルを知っておく事で効果的な治療につながります。



④1週間塩浴で回復をする

進行具合がひどい場合は薬浴後は塩浴をします。
塩浴は直接的な治療効果は持ちませんが、魚の負担を軽減し、体力を戻す効果があります。

ここで1週間様子を見て再発がなければ治療完了です。元の水槽に戻しても問題ありません。

ここでまだ白点の症状がある場合や、最初から重症化した白点病の場合はさらにもう1週か薬浴→塩浴更を行います。

再度薬浴をする上でも、一度金魚を塩浴し体力を戻すのは有効な手段です。


ウオノカイセンチュウの寄生サイクル

白点病は魚に寄生→離れる→増殖→寄生を繰り返します。

白点病の原因であるウオノカイセンチュウは
寄生をする事により『ホロント』となり、魚の表面に0.5mm程の目に見える状態となります。

その後1〜2週間程で成虫になると宿主の個体を離れ被嚢し、『シスト化』水中や底砂で分裂による増殖をした『遊走子』が再び寄生するというサイクルを繰り返します。

この遊走子の大きさは 0.05mm程で肉眼で確認することはできません。

寄生できなかった遊走子は5時間前後で弱体化をはじめ、20時間前後で感染力を失い、48時間で死滅します。

『薬浴』による治療はこの『遊走子』にのみ効果があります。

1〜2週間程で成虫になるとかきましたが、低温時や水温が高い時によってこの期間は変動します。







白点病の治療薬

白点病のは原因菌『ウオノカイセンチュウ』に有効な薬は以下の通りです。
それぞれ特徴があるので簡単に治療薬の紹介をします。
生体の治療に向いてる薬や、水草等も気にせず使える治療薬などもあるので紹介していきます。

メチレンブルーが有効です。
白点病の薬浴は期間が長くなりるので、
メチレンブルーは薬の効き目が弱いが金魚への影響も少なく優しいです。(1週間程薬浴します)
※隔離水槽のゴムなども青くなります。

グリーンFリキッドクリアーは白点病の魚病薬で色が無色透明で水草にも大丈夫とされてます。

■■ メチレンブルー ■■

■■ アグテン ■■

■■ ニチドウ グリーンFクリアー ■■


白点病薬浴期間

まずは『1週間』治療薬で薬浴をします。
白点病はウオノカイセンチュウの生体のサイクル的に1週間は必ず観た方が良い。

また白点病は再発や再感染も多い為、病状を確認しながら、
薬浴→塩浴→薬浴と繰り返しながら様子を見ます。
体から白い点が完全に消えていればその後は元の飼育水槽に戻して問題ありません。



白点病が治らない時の原因と対処法

白点病が治りにくいと感じる場合は、間違った治療法を施している可能性があります。

治療が適切ではない、又は魚病薬を使うのにフィルターや活性炭を取り出していなかったり、加温をしてない為薬効期間内に効果的に駆除できなかった等が原因です。

初期症状が該当しない・治らない場合は他の病気も検討してみましょう。白カビ病や別の病気かもしれません。
▼ 金魚がかかりやすい病気と治療法一覧!▼
www.tanagogo.work



水槽の薬浴

水槽はリセットできるならリセット。
リセットが難しい場合には、水草やフィルターを外して、多めの換水と適量の薬を入れ水槽内で約2週間空回しをします。
感染対象がいない場合これで水槽内で遊走は締め付け型します。


白点病はヒーターでの予防もできる

ウオノカイセンチュウは25℃以下の低水温で活発に活性化するが、30℃以上での水温では殆ど動かなくなります。
その為、熱帯魚等30度前後の環境で飼育している場合はほぼ発病しない。

屋外水槽等に於いては夏場は一度治りますが、秋や春先にまたぶり返す事もある為、可能なら飼育水槽は一度リセットした方が良いでしょう。


治療は早期発見早期治療が必須

白点病を早期発見するコツ
白点病に感染した生体は体を底砂にこすり付けるように平打ちします。
水槽内で底砂に体をこすり付けたり少し暴れている様子があったら注意深く確認して下さい。

冒頭にも話しましたが、白点病は感染力が強いので早期発見は非常に有効な手段になります。

魚体に白い点が確認できたら早急に水槽から隔離し治療しましょう。




その他の対処法

薬浴の使用が最も効果的な対処法となりますが、その他にもヒーターや鷹の爪や塩浴リセットという手段があります。

現在の水槽の状態を見ながらベストな対処をすることをお勧めします!



ヒーター

ヒーターを使用して飼育水の温度を常に30度以上に保つ方法です。
白点病の原因であるウオノカイセンチュウは30度以上の水温では活動が非常に鈍り、再度生体に寄生する事が出来ず死滅してしまいます。
熱帯魚や高温にも強い生態には向いています。



塩浴

飼育水の0.5%の塩を入れる治療法です。

塩浴は基本、飼育水を魚の体と同じ塩分濃度にする事で魚が体から水分を出す必要を防ぐというもので、余計な体力を使わず治療をさせるという効果です。

殺菌効果等もあり傷ついた魚体にも有効ですが、基本それだけの効果で直接的に病気を治すものではありません。

薬浴後の回復期間等に向いています。
因みに水草が枯れてしまう原因にもなります。
塩浴をする場合はバケツ等で別途塩浴のさせた方が良いです。

水槽で塩浴をした場合は、症状が落ち着きを見せてきたら少しづつ水替えを行い徐々に水質を戻しましょう。




鷹の爪

民間療法ですが、方法としては水10Lに対して唐辛子1本を輪切りにして入れておくという至ってシンプルな方法です。
どうやら唐辛子の辛み成分である『カプサイシン』が白点病の原因である『ウオノカイセンチュウ』に非常に効果があるようです。

一度試験的に2、3かけら入れてみましたが薬浴程効果があるようには感じませんでした。



リセット

最終手段はリセットです。
40度以上のお湯で一度底砂から水槽、フィルター全て洗って再度立ち上げます。
時間こそかかりますが一番確実な方法です。




まとめ

白点病は感染力が強い為一度発生してしまうと、完治しても何度も白点病が起こる場合があります。
水槽内で飼育している生体の半数に病気の予兆が出ていたら迷わずリセットをお勧めします。

白点病予防の一番のポイントは病気を持ち込まない事です。
購入してきた魚も釣ってきた魚も一度1日程、別途バケツなどで薬浴してから飼育水槽に入れる、飼育水は水槽内に入れない等のコツが必要です。

もし病気が発生した場合には早期発見・治療を施す事で最小限に被害を抑える事が出来ます。

薬浴は多少なり生体にも負荷がかかりますが放置した方がより重症化してしまいます。白点病の薬浴は用法容量を守って行いましょう!