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タナゴ繁殖水槽の作り方~繁殖成功率を上げる繁殖水槽を用意しよう~


こんにちわ!かつやんです!

タナゴは春にかけて繁殖シーズンを迎えます。
今回は家でタナゴの繁殖に挑戦したい!という方向けに
『タナゴの繁殖水槽の作り方』を紹介したいと思います!

タナゴの繁殖は二枚貝を使う為、一般的な観賞魚より難易度が高いと言われていますが、ちゃんとした繁殖水槽を作ればそこまで難しくもありません。

かれこれ何年も繁殖をやってきた経験から最も繁殖上手くいく水槽の作り方を惜しまず紹介します!

この記事を読んで頂ければ8割近く繁殖が成功出来ると思います!



繁殖を成功させるには繁殖水槽を用意!

まずタナゴを繁殖させたいなら、以下の準備をします。
そして作り方の前に簡単なアドバイスをしたいと思います!

①繁殖水槽をつくる
(交尾して貝に卵を生む水槽)

②貝から稚魚を浮出させる水槽を作る
(稚魚を親に食べられるのを防ぐ)

③二枚貝を用意する。最低でも6個
(3.3でローテーションさせる)

まず↑さえできてれば繁殖はできます。
その上で更に確率を高めるアドバイスを最初にします!


繁殖成功確率を高めるコツ3つ!

水槽作成前に、産卵を成功させる確率を上げたいならこの項目は覚えましょう!


①産卵に適したタナゴの飼育数とは


これ気になりますよね?
上手く繁殖をさせるには以下の数が理想です。
『雄1:雌2』又は『雄1:雌1』

数いた方が繁殖するでしょ?って思ったら間違いです。

雄は婚姻色を出して雌を誘います。
そして二枚貝の近くに縄張りを作り雌を誘い交尾をします。

雄が複数いると縄張り争いのケンカをはじめます。
なので雄が複数いると邪魔してくるオスもいれば雌を雄と勘違いして追い払ってしまう等機会ロスが産まれてしまうのです。

なので雄1:雌2の3匹飼育。
もしくは1:1の2匹飼育が好ましいのです。

仮に1:1でも3.4回のローテーションで50匹位稚魚がとれますよ。

より詳しくはコチラの記事で紹介してます!
▼▼▼▼
www.tanagogo.work




②貝は複数ローテーションしよう


タナゴは一度の産卵で何匹程産まれるか知ってますか?
雌は卵を持つとお腹が膨れて卵管を伸ばします。その後貝に卵管を差し込み卵を産みます。

一回の産卵でおおよそ15〜20個近く卵を産みます。
※一度お腹に持つ卵の数です。一度に1個の貝に20産むわけではなく、7.8個の卵を複数回に分けて産みます。

貝を複数用意する理由は貝が潜ってたり口を閉じてると産卵できず、貝の周りに卵をこぼしてしまう事があったり。
貝が一個だと卵を産みつけられすぎて母貝が死んでしまう事もあるからです。

雌は一度産卵すると卵がなくなり卵管を縮めますが、約2週間程でまた卵をパンパンに持ちます。
この間も産卵チャンスを作りたい方は雌も複数にした方が良いでしょう。



③単一品種で繁殖しよう


例えば仮にカゼトゲタナゴを産卵させたいならカゼトゲタナゴだけで飼育しましょう!

仮にアブラボテやヤリタナゴ等の大型タナゴが同水槽にいると縄張り争いに負けて二枚貝に近づけず繁殖できなかったり。

アブラボテの雌が卵を産んだ際ヤリタナゴの雄が現れて交雑種ヤリボテ等ができてしまう事もあるのです。
なので単一品種・繁殖用水槽を作る事を勧めてます。





産卵水槽の作り方

いかがですか?少しイメージができましたか?
それでは水槽の選び方から作り方迄詳しく紹介していきます!
最初にザックリ説明するとこんな流れです

  • 適正なサイズの水槽を選ぶ
  • 濾過は外掛けかエアストーンが良い!
  • バックスクリーンを張ってストレス軽減。
  • 隠れ家として水草を入れる。
  • 水草+パイロットフィッシュを入れ水を作る!
  • タナゴ導入後様子を見て二枚貝投入!


それでは順番に詳しく理由や根拠も説明していきますね!




水槽の大きさ・選び方!


今回は繁殖水槽をつくるのですが、
大きさは『45cm位が最も理想』
繁殖が目的なので、1ペア飼育なら30cmでも60cmでも可能です。

しかし産卵床となる二枚貝は24℃以上の高温に弱く。
タナゴの産卵時期は5月〜7月の春〜初夏にかけて行われます。

水槽は大きいほど外気の影響を受けづらく、水温の上昇や水質悪化を防げるのです。しかし広すぎても雌が隠れてしまいうまく産卵できない事も。

その為小さい30cmより、広すぎる60cmより、
丁度中間の45cmは最も使い勝手が良いと言えます。






濾過は外掛け若しくは投げ込みが〇

上部フィルター以外なら何でも良いです。
※上部フィルターは濾過力が最も強いので、貝の餌になるグリーンウォーターを入れる事を考えると不向きです。

上部より濾過力の低い壁掛けや濾過ボーイの方が良い。
二枚貝が濾過の役割も果たすのでエアストーンやバブルホースでもok!



バックスクリーンを貼ろう


コレは確実にやった方が良いです。
私はいっそ3面に貼ります。
もしくは60用のスクリーンをサイドまで貼ります。

スクリーンを張ると魚にとって隠れ家になる場所が増えるのでストレスも少なくなります。

※私は60cm用スクリーンを水槽の量側面半分迄貼ってます。魚にとって落ち着く環境を作りましょう。

産卵時期はデリケートになるので、経験上極力魚が落ち着く環境を作ってあげたほうが上手くいきます。


低床は石でも砂でもソイルでも

低床は何を選んでもらってもOKです。
ただソイルは水草と相性も良いのでおすすめです。

今回ソイルを勧めた理由は、貝を1ヵ月程水槽でタナゴと混泳する上で水槽内に貝の餌となる植物性プランクトンを与える必要がある。
その為水草と相性がいいソイルはおすすめです。

仮に大磯砂や田砂を使用するならグリーンウォーター等を定期的に貝の餌として入れてあげた方が良いでしょう。


ソイルを選ぶならバクテリアを使おう


今回使用したバクテリアはこの3種です。

① バクテリアブースター
② 低床添加型バクテリア
③ バイオカルチャー2000

ソイルを低床にした際は①②③を使う事が出来ます。

砂や石を使う場合は③バイオカルチャーを使う事が出来ます。


①バクテリアブースター
効果:バクテリアの活性を促進、水草の成長に効果がある。

②低床添加型バクテリア
効果:ソイルに貯まる有機物(糞、餌の残骸、バクテリアの死骸)を持続的に分解し
長期的に低床を良好な状態に保つことが出来る。水質浄化・毒素分解効果。

上記の2種は立ち上げの際、ソイルとソイルにサンドして使うと長期にわたって安定した水質を作る事が出来る。
因みに、このバクテリアはホームセンターやネットショップには置いてない。アクアショップなら置いてあるかも。。


そしてもう一個のおススメは
③バイオカルチャー2000
効果:淡水・海水関係なくすべての水棲生物・水草に使用できる。
アンモニア・亜硝酸塩を完璧に処理し、魚や水草を蘇生させる超高濃度バクテリア封入されています。

これは、立上げ後の水槽でも砂でも使用できる、100Lに対し5~10mlでいいので大容量の水槽や複数管理している人にもおススメ!
アメリカ直送の商品の為、ホームセンターやペットショップでは中々手に入りずらいが、ネットショップで安く手に入れられるので是非使ってみてほしい!


私は、難しいと言われてる二枚貝の飼育やビーシュリンプの飼育、どれもそこ迄難しいと感じたことがありません。
水温管理さえしっかりすれば問題ないと思ってます。
恐らくこのバクテリアの恩恵で常に水質が安定しているからだと思う。

これはタナゴの飼育が目的なら正直必要ないかもしれないが、
貝を使った繁殖を考えているなら是非お勧めしたい。




水草は是非入れよう!


水草の種類はなんでもOK!

一応タナゴは植物食性が強い事で有名なので
食べられない水草を選ぶならミクソリウムやアヌビアスナナ、マツモ等を選ぶと良い。

今回は貝のエサとなる植物性プランクトンやタナゴの隠れ家を作る事が目的なので種類は選びません。

水草は水草ストック水槽を一個用意しておけば半永久に増え続けます。
という事でバンバン植えます。






このまま2週間は何もせず様子を見よう

立ち上げ準備は完成です!
↑立ち上げ直後の写真、バクテリアを使用すると濁りは強い。

この濁りは数週間かけて透明になります。
これはおおよそバクテリアが最低限定着して水が出来上がったよってサインになるんです。
手を加えず、水が出来上がるのを待ちましょう。



パイロットフィッシュ投入!

更に水槽内のバクテリアを活性化させる為にはパイロットフィッシュを入れて水槽内でフン尿をガンガンしてもらう事!
それを分解せんとバクテリアが更に増殖・定着するのです!

2週間ほどしたらパイロットフィッシュを導入します。
ミナミヌマエビやヤマトヌマエビ、苔取り貝がおすすめ!
水草に付着した藻や苔、流木の水カビ等を食べてどんどん糞をしてくれるので優秀です。



立ち上げ1ヵ月!タナゴ投入!


タナゴは結構強いのでそんなデリケートでも無いので、立ち上げ1ヵ月で問題ありません!

パイロットフィッシュが1週間生息してが問題ない様ならタナゴも投入しましょう。雄雌ペアにして入れてあげましょう!




立ち上げ2ヶ月!貝を投入!


タナゴはあまりデリケートではないので立ち上げ2週間程度で飼育はできますが、立ち上げ2週間の水槽では二枚貝の餌となる植物性微生物やバクテリアがいないので立ち上げ2ヶ月程してから二枚貝を投入しましょう。

二枚貝を入れる時はタッパーや小さなプラ容器に入れると取り出しやすかったり、貝が全身砂に潜るのを防ぐ事ができます。
詳しくはコチラの記事をご覧ください。
▼▼▼
www.tanagogo.work


二枚貝は基本別途貝と稚魚飼育水槽で飼育し、
繁殖時に1ヶ月ローテーションで交換します。

貝の飼育水槽の作り方について詳しく解説!
▼▼▼
www.tanagogo.work




まとめ


今回はタナゴの繁殖用水槽の作り方の紹介でした。
雄雌が沢山いる環境より少数で別途水槽を設けた方が経験的にも圧倒的に卵がとれますよ!

更に水槽に二枚貝を入れると雄が縄張りを作りよくケンカがおこり魚が傷だらけになってしまう事があるので、繁殖水槽は別途用意した方が良いですよ!