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二枚貝を使ったタナゴの繁殖方法!貝の飼育が産卵のポイントです!


こんにちわ!かつやんです!

タナゴの繁殖は一般的に難しいとされていますが、コツさえつかめば簡単に繁殖させる事が出来ます!
私も趣味でタナゴの飼育・繁殖をしています。
家の限られたスペースと水槽の数の限度があるので1年おきに繁殖に挑戦しているのですが、毎回100匹以上は孵化させています。


タナゴを繁殖させる為には、二枚貝を入れて貝に卵を産み付けさせる必要があるのですが、貝の飼育は非常に難易度が高めです!
貝は特に水温の上昇に弱く、餌が少ないと餓死してしまいます。
繁殖が難しいと言われている理由は、この貝の飼育がハードルを引き上げていると思います。

他にもたなごの飼育水槽の中で無事産卵が出来て稚魚が産まれたとしても、母貝から浮出した子供たちは親魚と同じ水槽では親タナゴに食べられてしまう事もあります。

今回はタナゴの稚魚がしっかりとれる繁殖方法を紹介します!
※この記事は一般家庭でも挑戦出来てそこまで場所やお金もかけず挑戦できる内容にしてますので是非挑戦してみて下さい!

タナゴを高確率で安全に繁殖させる方法!

タナゴを繁殖させるには最低でも水槽が2個以上は必要になります
理由は親魚と稚魚が一緒にいると稚魚が捕食されてしまう場合がある点と、貝が死んでしまった場合水槽内の飼育水が一気に悪化し、他の貝や魚が連鎖して弱ったり死んだりしてしまう為です。

しかし水槽を一つ増やすのが難しい、お金がかかる等のデメリットもありますよね。
大丈夫!貝飼育&稚魚飼育水槽はベランダや庭先に発泡スチロール1つで代用できます!





1.貝と稚魚を飼育する簡易育成水槽を用意する


貝から稚魚を浮出させる際、必ず別水槽が必要になります。
親魚が一緒にいると貝から出てきたタナゴの稚魚は食べられてしまいますので必ず別の水槽を用意しましょう!

貝やタナゴの稚魚は温度変化にも弱いので、発泡スチロールなどで自作すれば飼育環境も最適・コストも安く済みます!更に不要になったら潰す事も出来るので場所を取りません。
一時的に使うにはベストです!

詳しい発泡水槽の作り方はコチラで紹介してます!
⇩興味を持っていただけた方、詳しく知りたい方はコチラをどうぞ!
www.tanagogo.work



2.タッパー等の容器に砂を入れ貝を乗せた状態で沈める


貝を飼育するには多めの底砂が必要です。

タッパーやプラ容器に入れておくと貝を立てやすいので、
『タナゴが産卵しやすい』というメリットと『底砂が少なくても貝が飼育できる』という2つのメリットがあります。

この時タッパーに入れる二枚貝の数は『もう1個位入る』程度がベストです。多すぎるとタッパーから出て水槽内に潜ってしまいますし、少なすぎるとタッパー内の砂に潜ってしまいます。


3.タナゴ水槽に一時的にタッパー毎貝を沈める


タナゴ1~2ペアを入れてた飼育水槽にタッパー毎二枚貝を沈めます。

理想的なタイミングは春先の雌が卵管を伸ばし、雄が婚姻色が出た頃がベスト!

タナゴは産卵後約2日で貝内で孵化し、3週間で母貝から浮出します。
その為二枚貝を入れてから約3週間でタナゴ水槽からタッパー毎取り出します。

事前に作っておいた2枚貝水槽に戻し更に3週間程観察をすると、無事産卵出来ていた場合は稚魚が出てきます。
出てこない場合は再度二枚貝をタッパー毎タナゴ水槽へ入れて産卵させます。
⇩タナゴ繁殖水槽の作り方はコチラで紹介してます。
www.tanagogo.work

この方法でタッパー毎貝を水槽に沈める事で効果的に産卵が出来、以下のメリットがあります。

・ 繁殖の様子が確認できる。

・ 雌を見ると産卵したかしてないかが解りやすい。

・ タッパー毎投入するので取り出しが楽。

・ タッパーに入れてるので貝が潜らず機会損失を防げる。


産卵が終わると雌のお腹から卵がなくなり気持ちほっそりする&卵管が極端に短くなるのでよーく見てれば何となくわかります。
雌と貝に体をこする様に繁殖します。





水槽内でのタナゴの産卵の仕方

水槽内に2枚貝を入れると最初は雄雌共に興味を持って貝を覗きに寄ってきます。
その後雄は縄張り争いをはじめます、争いに勝った方は2枚貝の近くに自分の縄張りを作り、他の雄を追い返し、雌と一緒に貝の近くで交尾をします。

雌が卵管という管から貝に卵を産み付け、雄が精子をかけ繁殖します。
一度に10個前後の卵を数日かけて複数回産みつけます。

貝は水槽に入れてから3週間後に取り出して、貝の飼育水槽に戻します。
うまく産卵できていれば3週間内に稚魚が浮出してきます。

雌の卵管が伸びていて、雄の婚姻色が出ている状態であれば上手くいくと貝を入れて2日程で産卵します。



タナゴの産卵時期


タナゴは大きく分けて、春型・秋型の産卵タイプがいます。

大半はの種類が春型産卵ですが、『カネヒラ』『ゼニタナゴ』『イタセンパラ』の3種類が秋型産卵です。

繁殖時期になると雄は美しい婚姻色が出て、雌は卵管が伸びます。


春型産卵の時期

自然界では主に5月~8月がピークを迎えます。
タナゴは産卵後2日で孵化し、3週間前後で貝から浮出します。

水槽飼育の場合自然界より水温が高くなるため、4月~6月を目安に狙っていきましょう!
※二枚貝は24℃以上の水温は危険域です。

3月の頭位水温が上昇し始めたら餌の回数を少し増やし活性化させ体力を付けさせておくと4月には繁殖行動をします!



秋型産卵の時期

自然界では主に9月〜11月に産卵します。
卵は数日で孵化しますが、産まれた子供が貝からでてくるのは翌年の5~6月と約半年近くを貝の中で過ごします。

その為、水槽内で秋型産卵のタナゴを繁殖させる場合、貝自体を長く生きられる様な環境を作らなければならない為、難易度が高いです。
この生態からもゼニタナゴは現在非常に希少な種類です。



貝とタナゴの飼育数は?

多数のタナゴのいる環境にタナゴより少ない貝を入れると縄張り争いが起きやすい。
水質の浄化目的なら良いのですが、繁殖目的では非効率です。

イメージでは、1ペアにつき貝2個位の目安で入れていくと良いでしょう!
私の理想の数は雄1・雌2・貝4つ位が一番ベストです。

60cm水槽サイズで稚魚を飼いきれる余裕があるなら
雄3・雌6・貝12の3倍位用意すると単純に3倍多く産まれます。


貝を長生きさせるコツ

タナゴの繁殖が難しいと言われるのは、この『貝の飼育が難しい』からです。
二枚貝はデリケートで飼育が非常に難しいです。本来自然の河川であれば貝は何十年と生きます。

しかし水槽の様な環境下では中々飼育が難しいのです。
一般的に貝の死因の多くは水温・餌が原因です。

ここでしっかりと正しい知識を身に着け飼育をすれば。貝を極力長生きさせる事が出来ます。以下の章ごとにポイントを押さえて飼育しましょう!


貝は暑さに弱い水温24℃以上は注意

夏場の高温に弱く、特にカワシンジュガイなどは暑さに弱いので24℃以上で死んでしまうケースがあります。

対処法は飼育水を多めにする。直射日光を避ける。エアを強めにたく。などして極力水温の変化に気を付けましょう。
私は夏場に於いては、室内の60㎝水槽に冷房弱めでイシガイ・マツカサガイ・ドブガイは夏越え出来ました。現在2.3年生きてます。
繁殖だけを考えたらカワシンジュが一番ですが、30度近い水温にも極力強いイシガイやマツカサ等を選ぶと良い。



貝のエサはグリーンウォーターを作る

貝はグリーンウォーターがあれば大丈夫です。
二枚貝のは『濾過摂食』という食性があり、浄化能力は高く水を半端なくキレイにしてくれます。
貝のエサになるクロレラやグリーンウォーターを入れて数日たつと水が恐ろしくクリアーになってます。
これだけ二枚貝が水中のプランクトンを食べてるってことですね!
一緒にウィローモスや余った水草を入れとくとグリーンウォーターが長もちして調子よいです。


人工飼料のエサも売っている
蛍光ライトだけでは水中に充分なプランクトンが湧かず栄養分がない為、餓死してしまうケースもあります。
ベランダ等屋外でグリーンウォーター(バケツに藻の生えた水)を作って3日に一度位足し水代わりに与えるのが理想です。

冬場はグリーンウォーターも作り辛くなるので市販のグリーンウォーターと飼育水を合わせて増やすと楽ですよ!。

■■ グリーンウォーター ■■

⇩メダカ用に書いた記事ですがグリーンウォーターの作り方はコチラです!
www.tanagogo.work


その他のコツ

貝を飼育する為には大きめの飼育容器、多めの底砂、水草、ヨシノボリやドジョウなどの底を泳ぐ生物などを入れて、自然の川や池を再現すると比較的貝も長生きします。

水の量が多いと水温も変動しずらく安定しますし、低床が多いと深くまで潜り、高温による死亡を防ぎます。
水草は餌となる植物性プランクトンを作りますし、ヨシノボリやドジョウの様に底面を泳ぐ生物がいると、底にたまった餌やプランクトンを巻き上げてくれるので貝が餓死しづらくなります。

因みに二枚貝がフィルター代わりになるので、エアストーンでエアのみが良い。稚魚が産まれた場合は水槽は底面ろ過・又は投げ込み式濾過がお勧めです。上部フィルターだと稚魚が吸い込まれてしまう場合があります。




おすすめの貝の種類

二枚貝の種類は多く、現在流通している二枚貝なら、丈夫さ、値段、産卵し易さでバランスがいいのがイシガイです。

あとは大きくて数が採れるドブガイもおススメ!ただドブガイは濾過摂食が強くて数匹いるとあっという間にグリーンウォーターが透明な水になります。

詳しく書くと長くなるので、詳細はコチラの記事からご覧ください!
www.tanagogo.work


一応タナゴが最も産卵しやすいのがカワシンジュガイだったんですが、現在
■■ イシガイ ■■


実際繁殖させた記事がコチラ

実際繁殖させた手順やどんな感じに繁殖させているかその様子を詳しく載せています。
興味があればこちらもご覧ください!
www.tanagogo.work





まとめ

タナゴの繁殖は難しいと言われてますが、一度繁殖させる事が出来れば後は簡単です。特に婚姻色がキレイであったりプラチナ色の強い個体からは同じような個体が取れやすくなりますし、繁殖と言った楽しみも出来ますよ!


もし興味があれば、貝を買って(採って)きたらまず最初にするべき事等も紹介しています。自然界の貝は特にヒルの子供なんかがいると厄介なので
購入から水槽に入れるまでの手順はコチラで紹介しています。
興味があれば併せて読んでみてください!
www.tanagogo.work

皆さんもぜひタナゴの繁殖に挑戦してみましょう!

このブログではタナゴ関係の情報を提供しています!
よろしければ是非読者になっていただけると幸いです!