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スイゲンゼニタナゴの特徴 外観・飼育・繁殖・釣り情報を詳しく解説!


参照: 淡水魚写真図鑑

こんにちは!かつやんです!

今回はスイゲンゼニタナゴについて特徴や生態を説明したいと思います!

スイゲンゼニタナゴは山陽地方の狭い範囲だけに分布しているが、
河川の改修工事、外来魚、密漁、バラタナゴ等の交雑の為姿を消してしまった。

現在の生息地は岡山県と広島の一部にしか生息していない。

2002年(平成14年)以降
『種の保全法』によりスイゲンゼニタナゴの捕獲・売買は禁止されている。

環境省のレッドリストに絶滅危惧種・ⅠA類として指定されているが、国内希少野生動植物種にも指定され、大切に保護されている。

名前の由来は、同種が最初に見つかった韓国の地名である『水原(スイゲン)』が由来。

タナゴ類の中でも体長さ5㎝と最も小さい種類で
カゼトゲタナゴにも非常に似ている。

現在は購入や採取が出来ない為、飼育したい方はカゼトゲタナゴをお勧めします。




スイゲンゼニタナゴの特徴

 

 スイゲンゼニタナゴの特徴  体長4~5cm程でタナゴの中で最も小型。

外観はカゼトゲタナゴに非常に類似している。

・口角に口髭は無い。

・体は側扁していて、体高は中程度。
 ※ カゼトゲタナゴに比べると体高は低い。

・幼魚期まで背鰭中央に黒斑がある。
 ※雄は成熟すると消える。

・体側に鮮やかな青色の縦帯がある。

・背鰭と尻鰭の縁が朱色に発色する。

・最盛期は口紅を塗ったように口先も赤くなる。

・山陽地方だけに自然分布している。

・2002年平成14年以降種の保全法により
  採取・販売・譲渡が出来なくなった。



   
分類 コイ目・ コイ科・ タナゴ亜科
育成難易度 ーーーーー 不可
寿命 2~3年前後
水温 10℃〜30℃
性格 気性は穏やか
混泳 中~小型のタナゴ◎
産卵時期 【春型】 4~7月
繁殖難易度 ーーーーー 不可
特記事項 平成14年以降種の保全法により、
採取・販売・譲渡が出来なくなった。




スイゲンゼニタナゴの婚姻色

【スイゲンゼニタナゴ雄の様子】


参照: 大阪府立環境農林水産総合研究所

繁殖期の4~7月頃になると雄は体色は身体全体が鮮やかな婚姻色が出る。
カゼトゲに似たきれいな婚姻色を持ち、体側の鮮やかな青色の縦帯がより明瞭に発色し美しい。
腹部下縁がまっ黒に染まり、尻鰭・背鰭・口唇は朱色に染まり縁が黒く染まる。
幼魚期まで背鰭に黒色斑があるが成熟すると消える。



【スイゲンゼニタナゴ雌の様子】


参照: 大阪府立環境農林水産総合研究所

雌は生後一年ほどで産卵出来る様になり、繁殖期の4〜7月に卵管が出る。
雌は成熟すると2~4cmの産卵管が伸び体長同等の長さにまで伸びる。
雌は幼魚期以降も背鰭に黒色斑が残る。






スイゲンゼニタナゴトカゼトゲタナゴの違い

『スイゲンゼニタナゴ』と非常によく似た亜種として『カゼトゲタナゴ』がいるが両種は非常ににているので区別が困難である。

外観の特徴
・ カゼトゲに比べてスイゲンゼニタナゴは体高が低い。
・ スイゲンゼニタナゴは体側の青い縦帯の始まりが太い。

等の特徴があるが、婚姻色や大きさも似通っている為両種を見分けるのはかなり難しい。

産地の特徴
元々スイゲンゼニタナゴは韓国の水原で採取された事が名前の由来でもある
日本では現在岡山のごく一部のみに生息する。
カゼトゲタナゴは本州に生息しておらず九州でしか見る事が出来ない。



スイゲンゼニタナゴの性格・飼育

【性格は温厚】
雑食ですが、温和な性格で他の魚への攻撃性は低い。
大きさも小型の為他の魚を襲う事はないが、逆に捕食対象になったり生息圏を狭めている。

※2002年(平成14年)以降種の保全法によりスイゲンゼニタナゴの捕獲・売買は禁止されている。


【飼育方法・混泳相手】

同じタナゴ類と混泳させる事が出来ますが。
現在非常に数が減っており、捕獲や売買・譲渡も出来んません。


仮に飼育が出来るのなら、カゼトゲと同じ環境で飼育可能だと思います。
最大でも5㎝前後の大きさなので水槽は45㎝サイズで充分。
複数飼育する場合は60㎝以上の水槽がオススメです。

雑食性の為、自然界では藻類やミジンコ・ゾウリムシ等を食べます。
混泳ならミナミヌマエビや貝類と混泳しましょう!

※現在は購入する事が出来ないので、飼育をしたい方は
そっくりなカゼトゲタナゴがおススメです。






スイゲンゼニタナゴの繁殖方法


参照: 淡水魚写真図鑑
【自然界での繁殖】
春型の産卵で4〜7月にイシガイやマツカサなどの二枚貝を好んで産卵する。

卵は2日程で孵化し、稚魚は20日ほど母貝で過ごし7㎜程に成長して浮出する。1年で成熟し繁殖出来る様になります。

自然界での寿命は約2〜3年といわれており、現在自然界ではなかなか目にする事はありません。


【飼育水槽での繁殖】
水槽内で繁殖させたい場合は、飼育水槽に二枚貝を入れ産卵させます。

ポイントは大変小さな魚なので他のタナゴがいると縄張り争いに負けて交尾が出来ません。

繁殖を考えると60㎝以上の広い水槽内にオスメス2ペアづつ貝を10程入れておくと良く卵を産みます。

繁殖させる際は水槽内に二枚貝を入れ1カ月程したら貝を取り出し、貝を別水槽に移し1ヶ月程観察。稚魚が浮上したらまた繁殖水槽に入れるという作業を繰り返します。
貝は水温が24度を超えると死んでしまうケースが多いので3.4月から貝に慣れさせて早めに入れて興味を持たせると良い。


【おすすめ二枚貝】


色々な貝の種類と大きさを試したが、大きい貝でも小さい貝でも然程出てくる稚魚の数に変わりはなかった。
一般的にはカワシンジュが最強説があるが、小型のイシガイでも同等に取れる。
私の経験上カワシンジュは夏の水温にめっぽう弱いので(24℃以上は危険域)
小型のイシガイがコスト的にも相性が良い印象。



スイゲンゼニタナゴの釣り情報


参照: 福山市HP


【分布】
スイゲンゼニタナゴは山陽地方だけに自然分布しているが、朝鮮半島西南部に分布するものも亜種とされている。

以前は兵庫の千種川から広島県芦田川に存在していたが、河川の改修工事、外来魚、密漁、バラタナゴ等の交雑の為
姿を消してしまった。

現在は岡山と広島県のみ、水の澄んだ一部の河川にしか生息していない。
水の澄んだ水流を好み砂礫底の水路等に群れる。
湧水が豊富に存在する場所では流れがなくても生息する。

【釣り情報】
※2002年(平成14年)以降
種の保全法によりスイゲンゼニタナゴの捕獲・売買は禁止されている。




スイゲンゼニタナゴの入手情報

現在これからスイゲンゼニタナゴを入手するのは不可能です。
代わりに非常に類似しているカゼトゲタナゴを入手するのが良いでしょう。

比較的安価で飼育もしやすく魅力的なタナゴです。
しかし残念ながら専門店でもない限り滅多にペットショップでカゼトゲタナゴを見る機会はありません。ネットでも購入は出来るので是非挑戦してみてください!

まとめ

スイゲンゼニタナゴは日本の在来種タナゴの中でも最も小さなタナゴです。
河川の改修や外来種の繁殖により現在しぜんかいからは姿をけしてしまいました。
現在購入や飼育する事は出来ませんが、興味があれば『カゼトゲタナゴ』の飼育に挑戦してみてください!見た目や大きさも瓜二つなのでスイゲンゼニとほぼ同じ外観を楽しめますよ!

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