こんにちわ!かつやんです!
今回はタナゴの飼育方法を詳しく紹介します!
タナゴの魅力と言えばなんと言っても美しい婚姻色。
繁殖期を迎えた雄のタナゴは非常に美しく、熱帯魚には無い日本淡水魚特有の美しさがあり、飼育をされているファンの方も多いです。
タナゴは自然界にも生息しており、釣りを楽しむ事も出来たり、釣った魚を飼育する事もできる為、人気のある淡水魚です!
今回はそんなタナゴの飼育法について詳しく解説します!
タナゴの飼育について
タナゴの寿命
タナゴの自然界での寿命は2年程です。飼育環境では3~4年生きる事ができます。
自然界では外来魚の等の影響もあるので比較的短めですが。
飼育環境が良いと3~4年は長生きします。
飼育下に於いては病気等に気を付け月に3分の1程換水をして飼育しましょう。
タナゴの餌
タナゴは人工飼料にもよく慣れます。植物性が強いので野菜フレークの入った餌を好みますが、甲殻類・アカムシのフレークの入った餌等をバランスよく与えると婚姻色の発色もいいです。
量は2分位で食べ切る量を目安に与えます。
春〜秋は1日1回。
冬場は室内飼育であれば2日1回。
室外飼育の場合は人工飼料は与えません。
※冬場は食いが悪くなるのでプランクトンや水槽の藻類でだけで大丈夫。
オススメはコレ
この二つを合わせて与えています。
3種混合は少し顆粒が大きいので小さいタナゴがいる場合袋に入れて少し砕いてあげると良い。
又、タナゴ 草食性が非常に強いので水草も好んで食べます。
カボンバ・アナカリス等の柔らかい水草を入れておくと喜んで食べます。
餌を充分与えていても食べます。
お腹が空いてて食べてるわけではないので勘違いして餌を多めに与えたりしないように。
タナゴの餌をお探しの方はコチラの記事をどうぞ!
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タナゴ水槽の立ち上げ方
必ずたなごを買ったり釣ったりする前に水槽を用意しておく事!
少なくとも立ち上げ1ヶ月は様子を見ましょう。
タナゴ水槽の詳しい立ち上げ方はコチラの記事をご覧ください。
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タナゴの飼育水槽の立ち上げに必要な物
・水槽台
・フィルター
※ 底面濾過・上部濾過・濾過ボーイなんでもOK
・水温計
・底砂
あとは水草や餌・カルキ抜き等があればOK!ヒーターはなくて大丈夫です。
鑑賞したい場合はライトと裏面フィルムがあるといいかも
参考までに、タナゴ水槽にバックスクリーンを付けた時の印象。
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タナゴの飼育数と水槽の大きさについて
・タナゴの飼育数と水槽のサイズの目安
30㎝水槽→ 2ペア
45㎝水槽→ 3ペア
60㎝水槽→ 5ペア
位が好ましい。
小型の場合×2ペアまで飼育できます。
また60cm以上の水槽は水や石を入れると90〜100キロ近くになります。
室内で飼育する方は必ず水槽台が必須です。
耐震性に優れたコスパの良い水槽台を紹介してます。
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タナゴの飼育にヒーターは不要
タナゴの飼育にヒーターは必要ありません
タナゴは急な温度変化には弱いが、季節よる変化は5~30℃までの幅広い水温に対応ができます。
神経質にならず大丈夫です。
ヒーターは不要で、屋外も室内も飼育可能。
飼育時は屋外も室内も直射日光を避け、1日の寒暖差が少ない方が良い。
タナゴにおすすめの底砂
大磯砂・田砂・小石・ソイル等何を使用しても問題はありません。
繁殖を考えている場合には目の細かい砂を厚めに使用することをお勧めします。
清掃・管理のし易さで言えば大磯砂が良いと思います。
タナゴの混泳相手
大きさが同程度の温和な種類であれば問題なく飼育できます。
コツはタナゴと混泳生物の大きさを同程度にする事です。
大型のタナゴは小さいミナミヌマエビ等を捕食してしまう事もありますし
小型のタナゴはヨシノボリやオヤニラミと一緒にしておくと捕食されてしまう事もあります。
タナゴにおすすめの混泳生体とは?
混泳はあくまで好みですが、どうせならコケ取りをしてくれる貝類やエビ類・低床を掃除してくれるドジョウ等。
混泳する事でメリットのある生体を選ぶと良いでしょう。
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種類の違うタナゴ同士混泳もできる
タナゴ同士の混泳は可能です!
タナゴは基本温厚な性格で草食性の強い雑食魚です。
共食い等の心配はなく基本タナゴ同士の混泳は可能です。
しかし、繁殖期を迎えたオスは縄張り争いを始め気性が荒くなり近づく他の雄を追い払う習性があるので、組み合わせにより縄張り争いによりうまく産卵できなかったり、ボロボロになってしまうケースもります。
タナゴは種類により大きさが5〜12cmと様々な為、極力大型のタナゴや小型のタナゴ等は飼育水槽を使い分けた方が良いです。
大小のタナゴを混泳する場合…
『飼育水槽は60cm以上のものを選ぶ』、『土管や水草、石などの隠れ家を作る』等の工夫や同程度の大きさの種類同士を混泳する等の配慮が必要です。
タナゴの種類は18種類もいる
日本には18種類ものタナゴが生息しています。
現在日本で流通しているのは15種類のタナゴ が流通しています。
タナゴには多くの種類が生息しており、その種類によって色合いや形また繁殖期も違う為とても奥深い魚です。
特に婚姻色がでた雄は種類によって特徴が全く異なります、最初に飼育したい種類を考えておきましょう!
それぞれの種類の特徴や飼育方・繁殖方はコチラの記事をご覧下さい。
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婚姻色は種類によって違う
タナゴの1番の魅力は美しい婚姻色です。
種類によって色合いが全く違うので違う種類のタナゴを一緒に混泳させるのも面白いですよ!
赤・青・緑・虹、色々な体色をしたタナゴの魅力を堪能しましょう!
タナゴの繁殖方法
タナゴの繁殖は少し特殊で難しいです。
水槽の飼育環境に於いては『二枚貝を使用した産卵』と『人工授精する方法』の二種があります。
両方とも難しいのですが、人工授精する方法は特に難しく一歩間違えると親魚を傷つけたり☆にしてしまう場合がある為初心者にはお勧めできません。
なので今回はこちらには触れず二枚貝を使用した方法について解説します。
二枚貝を使用した産卵方法
タナゴは二枚貝に産卵をするという特殊な産卵形態を持ちます。
雄は繁殖期になると婚姻色がでて美しい色に変わります。
メスはお腹から産卵管という貝に卵を産み付けるための管を出します。
大半のタナゴは春型の産卵で3月〜6月にかけて繁殖期を迎えますが、【カネヒラ・ゼニタナゴ・イタセンパラ】の3種は秋型の産卵で9月〜11月に繁殖期を迎えます。
秋型の産卵の稚魚は母貝内で越冬をする為、春型タナゴに比べると難しいです。
水槽内で繁殖させる手順
飼育水槽に二枚貝を入れると、雄は二枚貝の周りに縄張りをつくり雌を二枚貝に誘導し産卵をします。
3.4日かけて何度かにわけて卵を産みつけます。
繁殖を考えると60㎝以上の広い水槽内に
オスメス2ペアづつ貝を10程入れておくと良く卵を産みます。
↑経験上黄金比で100匹近く稚魚が取れます。
おおよそ水温15〜20℃前後がベストで
室外水槽だと大体4月〜6月上旬がこの時期に当たります。
その後は水槽から貝を取り出し、大きめの別容器に貝を移します。
これは産まれてきた稚魚が親魚に食べられないようにする為です。
産卵後は比較的孵化までの過程が早く
2日程で母貝内で孵化します。
孵化後3〜4週間(水温22度前後)で稚魚が出てくるので注意深く観察しましょう。
ポイントは如何に貝を死なせない様にするか。
※貝は24度以上水温があると死んでしまう確率が非常に高くなりますので注意!
▼コチラの記事で詳しい繁殖方法について記載しています。
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産卵に利用できる二枚貝
タナゴの生息する地域や種類によってタナゴの好みも変わりますが、産卵しやすい貝やあまり稚魚の数の取れない貝もあります。
一般的にどのタナゴにも相性が良いのはイシガイとカワシンジュガイです。
他の二枚貝より圧倒的にタナゴが興味をしめしやすいです。
カワシンジュガイは北海道産が多く、水温を24度以下に保つ必要があります。
イシガイが最も凡庸性が高いと言えます。
タナゴの種類と貝の相性の良い組み合わせもコチラを参考にしてください。
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タナゴが病気にかかってしまったら?
タナゴのかかりやすい病気は白点病、口腐れ病、赤斑病主にこの3つです。
私の経験上、病気にかかったら7割☆になります。
特に口腐れ病・尾腐れ病はかかって治った事ないです。必ず☆になります。
その上で治療をしましょう。
- 病気を持ち込まない
※管理の悪いペットショップや素性の知れないオークションの魚を買わない。
※自然界の魚を極力入れない。
自然界で釣ってきた魚は病気や雑菌を持っている場合があるので釣ってきた魚を飼育する際はこちらを参考にしてください。
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- 早期発見・早期隔離
※病気にはなにかしら前兆があります。
底砂にラダを擦ったり鰭に白い点が出来る。→ 白点病
元気のなく口や尾っぽに出血がある。→ 口腐れ病・尾腐れ病
体や肛門に赤い出血痕が出る→ 赤斑病
事前に予兆が見られますのでそれを見落とさない様にしましょう!
- 水槽内で蔓延させない
治療は基本別のバケツや別水槽で行います。
観賞用水槽にいる他の生物に移ると全滅する場合もあるので注意。
▼▼▼病気の時の対処法こちらを参考にしてください。
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タナゴを買う・釣る
タナゴを入手する方法は大きく分けて2つです!
・ 川や湖沼で釣ってくる。
・ ペットショップや専門店で購入する。
ペットショップやホームセンターでも種類が少なかったり、タナゴがいない事も多いのでネットで購入する方が簡単です。
ショップでは多くの種類を購入する事が出来ます!
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釣ったタナゴを飼育する場合、自然界には雑菌や病原菌等も多くいますので飼育水槽に入れる際は注意が必要です。
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現在は飼育出来ない希少種
1975年に国の天然記念物に指定された『ミヤコタナゴ』『イタセンパラ』をはじめ『スイゲンゼニタナゴ 』は現在個人での飼育は出来ません。
つい最近では2020年2月1日より種の保全法により『セボシタビラ』が販売・採取・譲渡が禁止されています。
また、滋賀県ではイチモンジたなごの採取が禁止であったりと日に日に生息環境が狭まり希少性の高い魚になっています。
まとめ
ここに記載しているのはほんの一部です。
あくまでもスタンダードな内容にさせてもらいました。
ブリーダーさんによって多少飼育方法が違う場合もありますが。
家で鑑賞を楽しむにはコチラで充分かと思います。
タナゴは現在も生息地が少なく希少な魚です。
くれぐれも自然界での乱獲や、
飼いきれない魚や貝の放流は自然界の環境を破壊する事に繋がります。
くれぐれも責任を持って飼育を楽しみましょう!