こんにちは!かつやんです!
一対の口髭や朱色に染まる尻鰭の婚姻色が特徴的なヤリタナゴ。
日本各地に生息しておりタナゴ釣りといえばヤリタナゴを指す事が多い。
分布域が広い為、地域によって形態や婚姻色の違いも多く見られるが、
体高が低く槍の先のような形をしている事がヤリタナゴの名前の由来と言われている。
比較的タナゴの中では大型で丈夫。人工飼料にも慣れる為飼育もしやすい。
繁殖は少しデリケートで屋外繁殖が好ましい!
釣りも飼育も楽しめる人気のヤリタナゴの魅力や特徴・飼育方法・釣り情報を解説します!
でわでわ、ヤリタナゴの世界を覗いてみましょう。
ヤリタナゴの特徴
分類 | コイ目 コイ科 アブラボテ属 |
育成難易度 | ★★★★☆ 簡単 |
寿命 | 2~3年前後 |
水温 | 10℃〜30℃ |
性格 | 気性は普通遊泳力が高い |
混泳 | 大~中型のタナゴ◎ |
産卵時期 | 【春型】 5~6月 |
繁殖難易度 | 少し難しい屋外飼育が良い |
ヤリタナゴの婚姻色
参照: 淡水魚写真図鑑
【ヤリタナゴ雄の様子】
繁殖期の雄は体色が暗緑色に、エラ蓋後部が色鮮やかな朱色に染まり、下腹部および腹鰭・尻鰭は黒くなる。背鰭前縁と尻鰭下縁は朱色に発色しとても美しい。
タナゴの中でも婚姻色が出ていない時期と出ている時期の違いが一番差がある種でもある。
※ヤリタナゴは日本各地に分布する為雄の婚姻色は産地により多少の差異があるが、上記が最も多くの地域でも見られる特徴。
参照: 淡水魚写真図鑑
【ヤリタナゴ雌の様子】
雌は雄より少し黒がかった銀白色でヒレが黄色っぽい色をしており雄同様縦線が無い、肩部の暗斑がないが他種と見分けの際はここで見分けましょう。
雌は繁殖期の4〜7月少し短めの黄色っぽい卵管が出る。
生後一年ほどで卵管も出て産卵出来る様になります。
ヤリタナゴの性格・飼育方法
【性格】
性格は活発で泳ぎ回る。比較的丈夫で人工餌にも慣れやすく飼育は容易である。
カネヒラやアブラボテ同様大きい物は10cmを超える事がある為、飼育水槽は大きさに注意。60cm以上が好ましい。
参照: 淡水魚写真図鑑
【混泳相手】
◎ タナゴ同士ならどの種類供混泳可能!
混泳は可能で、同じタナゴ類ならカネヒラやアブラボテなどの大型からタビラやバラタナゴなどの中型も混泳可能。
◎ 大きめの日本淡水魚との混泳も可能!
その他のモロコ・クチボソ・オイカワ・ヨシノボリ・ドジョウと混泳させる事が出来ます。日淡水槽なんてのも良いですね!
海老を入れたい場合にはミナミは食べられてしまう事もある為、入れるならヤマトがおすすめ。
★混泳相手をお探しならコチラをどうぞ!
水槽の苔対策におすすめの貝やエビを紹介!飼いたい混泳相手15選!
【飼育方法】
水質や水温にも強く、市販の顆粒に馴れるのでとても飼育しやすいです。
遊泳力がある種なので飼育水槽に石など入れると身体をぶつけてウロコがボロボロになってしまう事もあります。レイアウトを組むなら60㎝以上の広い水槽が好ましいです。
因みに産卵も飼育も個人的には屋外飼育の方が調子が良かった印象があります。
比較的丈夫で環境さえ良ければ病気もしづらいので屋外にも向いてます。
ヤリタナゴの繁殖方法
参照: 淡水魚写真図鑑
【自然界での繁殖】
春・夏型の産卵で4〜7月にイシガイやマツカサガイ・ドブガイ等の二枚貝を好み産卵する。
孵化稚魚は1ヶ月ほど母貝で過ごし浮出する。
1年で成熟し繁殖出来るようになり、自然界での寿命は約2〜3年といわれてます。
【飼育水槽での繁殖】
水槽内で繁殖させたい場合は、飼育水槽に二枚貝を入れると、雄は二枚貝の周りに縄張りをつくり、雌を二枚貝に誘導し産卵をします。
※経験上ヤリタナゴとマタナゴは屋外の方が数が取れた印象がある、
繁殖させる際は水槽内に二枚貝を入れ1カ月程したら貝を貝を別水槽に移し1ヶ月程観察。稚魚が浮上したらまた繁殖水槽に入れるという作業を繰り返します。
※水槽内で稚魚が孵化すると親魚に食べられてしまうリスクと飼育水槽内で貝が死ぬと水質が一気に悪くなり親魚諸々が死んでしまうケースがある為。
【おすすめ二枚貝】
比較的貝は選びません、ドブガイよりイシガイ・マツカサの方が産み付けます。
どちらかというと貝の種類より飼育環境に左右される印象がある。
規則正しい朝晩や季節の移り変わりが良いのかも。
★タナゴの繁殖について興味のある方はコチラをどうぞ!
二枚貝を使用したタナゴの繁殖!貝の飼育・産卵・種類等徹底解説!
ヤリタナゴの釣り情報
参照: 淡水魚写真図鑑
【分布】
ヤリタナゴは日本全国各地に自然分布している。
比較的多い種ではあるが外来種・河川の改修による母貝の減少、タイリクバラタナゴの増加により年々少なくなっている。
大きな小沼より外敵の少ない用水路等で繁殖生存率している事が多い。
【釣り情報】
ヤリタナゴが好む場所は、流れが緩やかで水草の豊富な河川、湖、用水路等まるっきり止水よりも多少流れがある場所を好む。
食性は雑食で、小型水生昆虫や甲殻類、藻類等を食べる為河川の下流域や流れの緩やかな湖沼などヤリタナゴの餌が豊富にありそうな場所を狙う。
夏場は岩場などの底石に藻が付着している多少流れの場所。
冬〜春は水草や植物や障害物があり隠れ家の多い流れの穏やかな場所が狙い目。
湖沼を狙うなら木の杭や沈んだ船の周り等に群れで泳いでいるケースがある。跳ねたり平打ちを見つけたら群れで回遊している事があるのでねらい目
遊泳力があり移動範囲の広い種で、特に産卵期には二枚貝の豊富な水域を求めて活発に移動する為、春〜初夏は二枚貝の多い地域にまで移動して来る事がある。貝が生息する場所・稚魚の魚影のある所を狙うと普段はいない場所でも釣れる事がある。
餌はアカムシや黄身練りの食いつきが良い。
【ヤリタナゴ釣りを2倍楽しむ】
ヤリはバラより引きが強くのグンとした引きの感触と、水面から上がってきたときの身体の特徴がバラとは別物。
大きな湖畔ではヤリは群れて泳いでいる為、アタリが出たら続けて連れる事がある!タナゴ釣り用の竿を使うと楽しさは桁違い、タナゴの繊細なアタリが手にビクビクビクっと伝わってきて。興奮は最高潮間違いなし!
★タナゴ竿を使うと楽しさは2倍以上!
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ヤリタナゴの入手方法
主に釣るか、購入するかの2択です。
比較的全域にいるので釣る事も可能ですが、関東地方首都圏ではほとんど生息していない。
ペットショップやホームセンターでも販売されてますが、専門店や川魚に特化した生け簀や養殖場のあるお店なら色のキレイなのがいますが、一般のペットショップの水槽砥石だけの環境のタナゴは発色も弱くキレイな個体が少ない。
ネットでも購入できるので専門店で購入した方が比較的良い個体が手に入る。
珍しい銀鱗ヤリタナゴ
ヤリタナゴの亜種で『銀鱗ヤリタナゴ』なんてのもいます。
スパンコールの様なキラキラ乱反射する美しい鱗を持ち
勿論混泳も出来るので一緒に入れると目立ちますよ!
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