たなごGo!

初心者向けアクアリウム情報を配信してます!

 本サイトはプロモーションが含まれています

キタノアカヒレタビラの特徴・飼育・繁殖・釣り情報を詳しく解説!


こんにちは!かつやんです!

今回紹介する『キタノアカヒレタビラ』はアカヒレタビラ3亜種の中でも最も体高が低く真っ赤な臀鰭を持つ事が特徴です。

キタノアカヒレタビラは東北地方『日本海側』に生息するタナゴです。
主に秋田・山形・福島・新潟の河川に分布しています。

同じアカヒレタビラでも3亜種存在しており、それぞれ産地によって特徴・生態が違います。
現在はどれも自然界では数は激減しており出会えたら本当にラッキーですね!

10年程前に半年程新潟の魚沼方面で婚姻色バリバリのを一度釣った事がありますが非常に美しいタナゴです。

日本淡水魚でもトップクラスの美しさを誇るタナゴで釣りは勿論鑑賞も楽しめます!
今回は魅力たっぷりキタノアカヒレタビラを紹介します!




キタノアカヒレタビラの特徴


 キタノアカヒレタビラの特徴 ・ 体長10cm程の中型。

・口角に1対の短い口髭がある。

・体形は側扁し、体高が低めで細長い。
 ※体高はマタナゴに次いで2番目に低い。

・背鰭に黒い斑は無し。

・体色は銀白色、肩部に青い斑紋がある。

・背鰭と腹鰭の縁が赤一色。

・東北地方の日本海側に分布している。


   
分類 コイ目 コイ科 タナゴ属
育成難易度 ★★★★☆ 簡単
寿命 2~3年前後
水温 10℃〜30℃
性格 気性は普通
混泳 大~中型のタナゴ◎
産卵時期 【春型】 5~7月
繁殖難易度 普通

名前の由来は、アカヒレタビラは3亜種存在しており、それぞれ産地や特徴・生態が違います。キタノアカヒレタビラは東北『日本海側』に生息するので名前の最初に『キタノ』が付きます。

アカヒレタビラは婚姻色が出た際に背鰭と尻鰭の縁が赤く発色をする為『アカヒレ』(赤鰭)

『タビラ』とはタナゴの古名で、田んぼの平たい魚、掌の様な魚(てのひら→たびら)等が由来となっています。








キタノアカヒレタビラの婚姻色

【キタアカ雄の様子】
繁殖期になると雄は体色は身体全体が鮮やかな青と緑色に、エラから胸部が紫色に染まる。
背鰭・尻鰭は赤一色に染まりアカヒレタビラの中でも最も真っ赤な個体です。



【キタアカ雌の様子】


雌は生後一年ほどで産卵出来る様になり、繁殖期の3〜6月に卵管が出る。他のタビラと形大きさが類似しておりメスの違いを見比べるのは難しい。

セボシタビラやミナミのアカヒレタビラの2種は背鰭に黒色斑がある。
キタノアカヒレタビラには黒斑がない。
体色が青みがかった銀色で鰭は黄色っぽい色をしている。




アカヒレ3亜種の見分け方

同じアカヒレタビラでも3亜種存在しており、それぞれ産地によって呼び名が違います。
・ アカヒレタビラ 東北『太平洋側』
・ キタノアカヒレタビラ 東北『日本海側』
・ ミナミアカヒレタビラ 『西日本側』


特徴・生態の違いを一番見分けやすいのが尻鰭です。

※3亜種の分別は尻鰭が一番わかりやすい。

ミナミ  → 白にピンクの縁。
アカヒレ → 赤に白の縁。
キタノ  → 真っ赤一色。


それぞれの違いはコチラの記事で紹介しています。
www.tanagogo.work





キタノアカヒレタビラのの性格・混泳


参照: 狭山市立智光山公園HP
キタアカは温和な性格で、他の魚への攻撃性は低い。
他のタナゴ類や小さな小魚とも混泳ができます。

自然界では警戒心が強く物陰や水草の陰に潜んでいる事が多い。
ワイルド個体は水槽に入れても物陰に隠れたがるのでしっかり隠れ家を用意しましょう。
養殖のショップで購入したタナゴの方が鑑賞は楽しめる印象があります。


【キタアカの混泳相手】

同じタナゴ類とも混泳させる事が出来ますが、現在非常に数が減っています。
繁殖を狙うならタナゴ類とは混泳せず単一飼育が良いでしょう。
繁殖は考えず鑑賞を楽しむならとても奇麗なタナゴなので日本淡水魚の中に入れても非常に目立つと思います。

エビ類なら小型のミナミヌマエビやヤマトヌマエビ。
その他、二枚貝・ドジョウ・コケ取り貝等と飼育すると良い。

★混泳相手をお探しならコチラをどうぞ!
水槽の苔対策におすすめの貝やエビを紹介!飼いたい混泳相手15選!



【キタアカ飼育方法】

成長すると体長9~10cmになる為、水槽は60㎝以上がオススメです。

飼育自体は難しくないです、ヒーター等はせず、1ヵ月に3分の1程度の定期的な換水を行えば大丈夫。

屋外でも飼育可能で、風通しの良い日影が向いています。
冬場は餌は与えず藻類やミジンコ・ゾウリムシ等を食べます。
餌は市販の顆粒を食べます。

タナゴをより美しく育てるおススメの餌はコチラです。
www.tanagogo.work





キタノアカヒレタビラの繁殖方法


キタアカの稚魚の様子(生後2ヶ月)
【自然界での繁殖】
春型の産卵で6〜7月にイシガイやドブガイなどの二枚貝を好んで産卵する。

雄雌を誘いペアで貝を覗きそのまま産卵する。
他の種類だと貝の近くにたなごが縄張りを作りますがアカヒレは貝の近くを数匹の雄が回遊して覗きにはくるが縄張り争いはしない様です。

孵化稚魚は1ヶ月ほど母貝で過ごし8mm程に成長して浮出する。
1年で成熟し繁殖出来るようになります。
自然界での寿命は約2〜3年です。



【飼育水槽での繁殖】


水槽内で繁殖させたい場合は、雄雌ペアにして飼育水槽に二枚貝を入れると雄は雌を二枚貝に誘導し産卵をします。
3.4日かけて何度かにわけて卵を産みつけます。

繁殖を考えると60㎝以上の広い水槽内にオスメス2ペアづつ貝を10程入れておくと良く卵を産みます。

繁殖させる際は水槽内に二枚貝を入れ1カ月程したら貝を取り出し、貝を別水槽に移し1ヶ月程観察。稚魚が浮上したらまた繁殖水槽に入れるという作業を繰り返します。
貝は水温が24度を超えると死んでしまうケースが多いので室内であれば4~5月の早い時期を狙って繁殖させると良い。

★毎年アカヒレも繁殖させてます!繁殖情報はコチラをどうぞ!
二枚貝を使用したタナゴの繁殖!貝の飼育・産卵・種類等徹底解説!


【おすすめ二枚貝】

私の経験上数を入れればマツカサガイ・イシガイでも充分採れました。
カワシンジュは希少性と値段も高いので春型ならこの二つが良いかも。






キタノアカヒレタビラの釣り情報


参照: 淡水魚写真図鑑
キタノアカヒレタビラは本州の東北日本海側を中心に生息しており、主に新潟・福島・山懸・秋田に分布している。
太平洋側には亜種のアカヒレタビラが生息している。
現在自然界では河川の改修や母貝となる二枚貝の減少と供に生息地を狭めており年々数を減らしている。


【釣り情報】


流れの穏やかな細い泥底の水路、ため池に生息する。
コンクリートの河川ではまず見かけない。

浅い河川や堀にいる場合は上から覗くとキラキラと平打ちしている。魚影が見えるそんなポイントでは積極的にせめてみるのも◎

餌は黄身練りやグルテン。初夏・秋口はアカムシ等も良いでしょう。
★タナゴ竿を使うと楽しさは2倍以上!
タナゴ釣り初心者向け釣竿の選び方【タナゴ竿おすすめ10選!】






まとめ!


キタノアカヒレタビラは非常に美しく釣るの飼育も楽しめます!
広めの水槽で悠々と泳がせてあげましょう!

環境を整え良い餌を与えれば熱帯魚に負けない日本淡水魚特有の美しい婚姻色を見ることが出来ます。飼育していても惚れ惚れしてしまいます。

日本淡水魚が好きな方には是非お勧めなタナゴです。