こんにちわ!かつやんです!
今回はかわいいピント柄をしたピントシュリンプを紹介します!
あまり聞き慣れない名前かと思いますが、ピントとは『斑(まだら)』模様の意味で、外観は頭部周辺に白いドット柄が入る愛らしいシュリンプです。
ドイツのブリーダーによって作出された海老で、ビーシュリンプ系や、シャドー系、タイガー系を掛け合わせて作られた改良品種です。
出始めの頃はまだ安定しておらず高価で飼育も難しかったのですが現在は品種の固定化が進み丈夫な上価格も安定して来ました。
濃い色合いのボディにかわいいピント模様、ツマツマせわしなく苔を食べるユニークな動きに魅了されるファンも多くいます!
今回はピントシュリンプついて特徴、飼育方法、餌や繁殖方法など詳しく紹介していきます!
- ピントシュリンプの特徴
- ピントシュリンプの飼育方法・寿命・餌
- ピントシュリンプの飼育水槽・底砂
- ピントシュリンプの性格・混泳相手
- ピントシュリンプの購入方法
- ピントシュリンプの飼育の注意点
- ピントシュリンプの繁殖方法
- まとめ
ピントシュリンプの特徴
ピントシュリンプの飼育方法・寿命・餌
【ピントシュリンプの飼育】
ピントシュリンプは最大でも1.8~2cm前後の小さなシュリンプです。
市販の人工飼料も食べますが、餌の代わりになる植物性プランクトン等が豊富にある環境を用意しましょう。
手先のハサミをツマツマせわしなく動かして水草や流木・底床・水槽の壁面の苔とりもしてくれます。
ビーシュリンプやシャドー同様小さな海老なので、ヤマトやミナミヌマエビ程の苔とり能力はありません。
【ピントシュリンプの寿命】
寿命は飼育下で2年程度です。それも外敵がいない環境で、夏場などの水温も一定に保てている場合です。
体が小さい為水温の変化や水質悪化に弱いので飼育時は水温管理にも気を使いましょう。
【ピントシュリンプの餌】
雑食で人工飼料やコケ、プランクトン、モスの新芽や、抜け殻何でも食べます。※生きている生物を襲うことはありません。餌は自然に増えるコケや微生物も食べるので、人工飼料は1日に1回少量でOK
2時間程して余っていればピペットで回収します。
もともとビーシュリンプに比べると体は一回り小さいので餌の量も少量で問題ありません。
ピントシュリンプの飼育水槽・底砂
『安定した飼育環境』を用意する事が大事です。
水質と水温の変化にデリケートなので、充分な濾過と安定した水質・夏場の高水温には要注意です。
濾過は底面濾過or外部濾過がおすすめ、
水温対策は夏場はエアコンか冷空気を使用しましょう。
飼育自体はビーシュリンプと同様の方法で問題なく、pH6.0~6.8程度、硬度は0より少しあるほうが良い。
水槽の立ち上げはこちらに載せています。
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【底砂】
ソイル系の底砂を用いることで飼育は容易になります。
水草とも相性が良く、中〜弱酸性を維持しやすいのでおススメです。
【水草や流木】
隠れ家や餌になる苔や微生物を発生させるために必須です。
特にウィローモスは流木などに活着出来て非常におススメです。
● ウィローモス
ピントシュリンプにとってモスは隠れ家にも、餌にもなるので相性最高です。
モスもエビが苔を取ってくれるのでキレイに美しく成長します。
流木や石に活着させて入れましょう!
また、水草の農薬などの農薬には非常に弱いので輸入品の水草には注意が必要です。
ピントシュリンプの性格・混泳相手
温和な性格で他の魚を襲うことはありません、共食い等の心配はありません。
体が小さいので普段は外敵から身を守るため水草に隠れています。
隠れ家になる水草をいれてあげると良いです。
【混泳相手】
サイズの近い同程度のエビであれば混泳は可能ですが、変な交配をするとせっかくのピント血統が混血してしまうおそれがあるので、海老同士なら同一品種にしたほうが良い。逆に小さい為、肉食魚以外にも5〜6㎝を超える魚や海老からは餌として捕食される場合があるのでヤマトヌマエビ等は避けた方が良いでしょう。
◎ おすすめの混泳相手
オトシンクルスや、ラムズホーン等の苔とり貝類は混泳可能です。
ピントシュリンプの購入方法
ピントシュリンプはペットショであれば取り扱っている可能性はありますが、海老系に力を入れてるお店でないと取り扱いが無い事もあります。
ネットショップで専門店から購入したほうが確実です。
ちなみに10〜20匹単位の購入をした方が安くなります。
赤いピントを『レッドピントシュリンプ』
黒いピントを『ブラックピントシュリンプ』
という名前で売られています。
ピントシュリンプの飼育の注意点
ピントシュリンプに適している水温は20度〜28度です。
冬場の低水温は活動が鈍るので食が落ちます、室内飼育で20度程あれば経験上ヒーターは要りません。あると良い位です。
逆に夏の暑さには非常に弱く、水温が33度を超えると死んでしまう事もあります。水温が30度を超えるようなら冷却ファンをいれるかエアコンを使いましょう。
水温対策はこちらの記事で紹介!
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【導入時は要注意】
ピントシュリンプは水質や水温の変化に非常に敏感です。特に導入時はいきなり☆になってしまうケースがありますので、『点滴方』でしっかりと水合わせをしましょう。
水合わせのやり方はこちらの記事で紹介!
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ピントシュリンプの繁殖方法
生後半年で1.3㎝程になるのでこの大きさであれば抱卵できます。
飼育水槽の水温が20度前後あると季節に関係なく抱卵します。
ビーシュリンプと同様に淡水で繁殖することができます。
【孵化までの日数】
季節や水温によってかわります。600÷水温=孵化までの日数
という計算式があり、面白いほどにピタリと当たります。
一度に埋める卵の数は20~30程、
抱卵した後はハッチアウト後(卵から稚海老が出た後)3ヶ月程でまた抱卵出来る様になります。雄雌のペアがいると4.5ヶ月に1度抱卵を見る事が出来ます。
【繁殖のコツ】
産卵ケースやエビだけの水槽があると比較的簡単に増やす事が出来ます。
説明すると長くなるので、
500匹以上孵化させた経験をここに書いています。
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まとめ
ピントシュリンプはレッドビーシュリンプ同様人気のある観賞エビです。
繁殖させてより美しい個体を作る楽しみもありますし、水草のレイアウト水槽に入れて鑑賞を楽しむのも良し!
私もはじめは水草水槽のマスコット的な存在として飼育したのですが、どんどん抱卵したり繁殖をしてく内にハマってしまいました。
かれこれ10年も前(ピントが販売される以前)シャドーシュリンプが1匹1万円位してた時代からやってましたが、今は非常にリーズナブルになって海老も丈夫で強くなりました。アクアリウムに興味がある方は是非初めてみませんか?