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アカヒレタビラの特徴 外観・飼育・繁殖・釣り情報を詳しく解説!


こんにちは!かつやんです!

今回はタナゴの中でもトップクラスの美しさを誇る『アカヒレタビラ』の特徴や生態について紹介したいと思います!

アカヒレタビラは婚姻色が出た際に背・尻鰭の縁が赤く発色をする為、『赤鰭』(アカヒレ)が名前の由来です。
『タビラ』とはタナゴの古名で、田んぼの平たい魚、掌の様な魚(てのひら➡たびら)等が由来である

因みにアカヒレタビラは3亜種存在し、地域によって特徴が異なります。
アカヒレタビラは関東北部〜東北太平洋側に分布し福島・宮城・岩手の河川に分布しています。
ミナミアカヒレタビラは山陽地方に。
キタノアカヒレタビラは東北地方『日本海側』に生息します。

今回はタナゴ好きの中でも特に人気の高いアカヒレタビラ特徴や飼育方法・繁殖・釣り情報も紹介をしたいと思います。

アカヒレタビラの特徴


      
分類 コイ目 , コイ科 , タナゴ亜科, タナゴ属
育成難易度 ★★★★☆ 簡単
寿命 2年前後
大きさ 中型(最大で7~9
飼育水温 10℃〜27℃
性格 気性は穏やか
混泳 中~大型のタナゴ ◎
産卵時期 【春型】 4~6月
分布 東北地方や東北の太平洋側海側

アカヒレタビラの外観


アカヒレタビラは体長7~9cm程の中型の大きさに育ちます。
体色は銀白色で、体高は中程度の長細い体型をしています。※ アカヒレ3亜種の中では一番高い。

口角に1対の短い口髭と肩部に青い斑紋があり、背鰭に黒斑がないのが特徴です。
タビラ5亜種では黒斑があるのはセボシとミナミだけなので稚魚の時にも判別材料になります。

そしてアカヒレの最大の特徴は、背鰭と尻鰭が赤く染まり、尻鰭と胸鰭の縁が白く発色する事です。
この鰭の赤い発色は婚姻色で雄(オス)のみの特徴です。

■■ アカヒレタビラ ■■


アカヒレタビラの婚姻色

アカヒレタビラは非常に美しい婚姻色を持っており、最盛期を迎えたアカヒレは別格の美しさです!
アカヒレタビラの繁殖期は4~7月の春先~初夏が最盛期です。

婚姻色は繁殖時期の雄が雌と交尾をする為に美しく色づくもので日本淡水魚特有の特徴です。
この時期の雄の美しさは熱帯魚や海水魚を凌ぐ美しさがあります。

アカヒレタビラの婚姻色は9月頃まで楽しめます。冬場は活性が下がり普通の色合いに戻りますが水温が上がり始める4月上旬辺りから美しく色づき始めます。



【アカヒレタビラ雄の様子】


春先~初夏が婚姻色の最盛期を迎えます。
雄は全体が鮮やかな青と緑色に、エラから胸部が紫色、腹部は真っ黒になり。タナゴの中でもアカヒレタビラは婚姻色が出る前と後の変化が一番大きいです。

鰭は背鰭と尻鰭がより鮮烈な赤色に染まり、最盛期は縁側が白く染まります。
この鰭と体色のコントラストの美しさに加え、日淡特有の追星が現れ野生のワイルドさも出ます!

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【アカヒレタビラ雌の様子】


雌(メス)は雄と同じ形状をしており、大きさは一回り小さくお腹周りはふっくらしている。
雄に比べると全体的に少し暗めで褐色がかった体色をしています。

雌は生後一年ほどで産卵出来る様になり、繁殖期の4〜7月に卵管が出ます。
他のタビラ5亜種と形・大きさが類似しており雌の違いを見比べるのは難しい。

セボシタビラとミナミのアカヒレタビラの2種は背鰭に黒色斑があるので判別材料となるが。
アカヒレタビラとキタノアカヒレタビラの見分けが一番困難。
アカヒレタビラの方が少し体高が高いが、ほぼ見分けがつかない。


【アカヒレ3亜種は尻鰭が見分けやすい】

同じアカヒレタビラでも3亜種存在しており、

・ アカヒレタビラ
・ キタノアカヒレタビラ
・ ミナミアカヒレタビラ
それぞれ産地によって特徴・生態が違います。

産地以外に一番見分けやすいのが尻鰭です。

※3亜種の分別は尻鰭が一番わかりやすい。

ミナミ  → ピンクに白の縁。尻びれの形状が長め。
アカヒレ → 赤に白の縁。
キタノ  → 真っ赤一色。


それぞれの詳しい違いはアカヒレ3亜種の違い判別方法!コチラの記事で紹介しています。





アカヒレタビラの飼育


成長すると体長8cm前後になる為、複数飼育する場合は60㎝以上の水槽がオススメです。
飼育自体は難しくないです。丈夫で飼育できる温度も幅広いので室内以外でも日影の屋外等も飼育可能です。
タナゴは多少は季節感を与えないと婚姻色や卵管が出ないのでヒーター等はいれない方が良い。

泳ぎも得意で人工飼料にも慣れるので初心者の方でも飼育し易い種類です。
自然界での寿命は約2年といわれてますが、飼育環境が良いと4年程生きます。


【アカヒレタビラの飼育水槽】


比較的遊泳力が高い為、大きめの60cm水槽で飼育しましょう!
良く餌を食べ糞の量も多い為、低床は掃除のしやすい大磯砂が適しています。

タナゴは草食性が強い為柔らかい水草は食べられたり抜かれてしまう事が多く。レイアウトで水草を使いたい場合はミクロソリウム・マツモ・クリプトコリネ等硬めの水草を使うと良いでしょう。

この記事で立ち上げ方を書くと長くなってしまう為、こちらの記事にまとめました!『タナゴ飼育歴10年以上の僕が教える!タナゴ水槽の立ち上げ方まとめ!』目的や予算別に水槽の立ち上げ方をまとめているので是非ご覧ください!


【飼育方法・餌】

冬場は餌は与えず藻類やミジンコ・ゾウリムシ等を食べます。

室内であれば1年を通して人工飼料で良い。
タナゴをより美しく育てるおススメの餌はコチラです。
www.tanagogo.work

屋外飼育であれば冬場は人工餌は与えず藻類やミジンコ・ゾウリムシ等を食べます。



アカヒレの性格・混泳相手

大きさも中程度の為、他のタナゴ類や日本淡水魚と幅広い混泳ができます。
繁殖時期に雄同士の縄張り争いをする事はあるが、温和な性格で普段は他の魚への攻撃性は低い。


【おすすめの混泳生体】


① 同じタナゴ類との混泳
自然界ではヤリタナゴと一緒に群れで泳ぐ事があり、比較的遊泳力があるので同じタナゴ同士の混泳は向いています。
鑑賞目的なら混泳はアリですが、現在自然界では数が減っている為希少です。
繁殖を狙うなら同種(アカヒレタビラ)だけで他のタナゴと混泳は避けましょう。

② その他相性の良い混泳生体
僕の飼育経験から候補を挙げると、ドジョウ類・ヤマトヌマエビ・苔取り貝・(特にヒメタニシ)この辺りは非常に相性が良いです!
お互いに食害やデメリットは無く、それぞれ苔取りや低床掃除をしてくれるので混泳に於いてメリットがあります。

▼▼タナゴ以外の混泳相手をお探しならコチラをどうぞ!▼▼
水槽の苔対策におすすめの貝やエビを紹介!飼いたい混泳相手15選!









アカヒレタビラの繁殖方法


春型の産卵で4〜7月にイシガイやドブガイなどの二枚貝を好んで産卵します。
他の種類のタナゴは貝の近くに縄張りを作り近づく雄を追い払いますが、アカヒレはそこまで縄張り争いをしている様子は見せません。

産卵後3日程で孵化し、稚魚は3週間程母貝で過ごし8mm程に成長して浮出します。
稚魚は1年で成熟し翌春には繁殖出来るようになります。



【飼育水槽での繁殖】


水槽内で繁殖させる場合は、雄雌のペアがいる水槽に二枚貝を入れると、雄は雌を二枚貝に誘導し産卵をします。
室内の場合は屋外より水温が高く、春先の4月頃には繁殖を始めます。

繁殖を考えると60㎝以上の広い水槽内に雄雌を1:2位の割合で入れて、二枚貝を3週間毎に5個づつローテーションすると良く卵を産んでくれますよ!。

雌は産卵し終えると卵管が縮みます、おおよそ2~3日かけて何度かにわけて卵を産みつけます。

繁殖させる際は水槽内に二枚貝を入れ1カ月程したら貝を取り出し、貝を別水槽に移し1ヶ月程観察。稚魚が浮上したらまた繁殖水槽に入れるという作業を繰り返します。貝は水温が24度を超えると死んでしまうケースが多いので3.4月から貝に慣れさせて早めに入れて興味を持たせると良い。

★毎年タビラ5亜種いずれかを繁殖させてます!繁殖情報はコチラをどうぞ!
二枚貝を使用したタナゴの繁殖!貝の飼育・産卵・種類等徹底解説!

同じくタビラ5亜種のセボシタビラの稚魚生後1年の様子も紹介
www.tanagogo.work


【おすすめ二枚貝】

私の経験上数を入れればマツカサガイ・イシガイでも充分採れました。
カワシンジュは産卵母貝の中では一番良かったんですが、現在は採取・飼育・購入が出来ない為、こちらの『タナゴの繁殖におすすめ!産卵し易い母貝5選』で繁殖向きの二枚貝を紹介してます!
■ イシガイ ■

■ マツカサガイ ■




アカヒレタビラの釣り情報

アカヒレタビラは東北〜関東で釣る事が出来ます!
以前は茨城の霞ヶ浦近辺にも多く存在していたが近年個体数が激減しており、年々数を減らしています。
東北地方太平洋側にかけて分布しており、現在は青森、岩手、宮城、福島、茨城のごく一部の河川に分布しています。
日本海側には亜種のキタノアカヒレタビラが生息する。

流れの穏やかな河川、ため池、泥底の水路に生息しており緩い流れを好み朝晩は物陰に隠れている事が多い。
完全な止水より程々の流れのある場所を好み生息する。

深めの水域では底部に群れで泳ぎ生息している。
群れで泳ぐ事が多く、ヒレうちしていたり魚影や泡がプクプクと近づいてきたら積極的に攻めてみると良い!
タナゴ竿を使うと面白さがグンと上がります!釣りを二倍楽しむならタナゴ竿使ってみませんか?2,000円~買える初心者向けから本格竿まで良いものを紹介します!アカヒレは飼育も良いんですが釣りも最高



まとめ!

アカヒレタビラは非常に美しく釣るの飼育も楽しめます!飼育の際は広めの水槽で悠々と泳がせてあげましょう!

環境を整え良い餌を与えれば熱帯魚に負けない日本淡水魚特有の美しい婚姻色を見ることが出来ます。飼育していても惚れ惚れしてしまいます。

日本淡水魚が好きな方には是非お勧めなタナゴです。
■■ アカヒレタビラ ■■

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